池袋サンシャイン通り皮膚科の院内

Acne & Skin Care Column

冬にニキビと乾燥・肌荒れが重なる理由暖房・洗いすぎ・保湿の見直し

冬になると、ニキビが増えたように感じる一方で、肌は乾燥し、ヒリつきや赤みも出ることがあります。皮脂が多いから保湿しない、乾くから洗顔を増やす、刺激があるのに角質ケアを重ねる、といった対応は、かえって悪循環になることがあります。 この記事では、暖房や低湿度、洗いすぎ、保湿不足、ニキビ外用薬の刺激、マスクや衣類の摩擦を分けて確認し、冬の肌荒れとニキビで受診を考える目安を整理します。

監修: 吉井恭平 冬に重なるニキビと乾燥性の肌荒れ 最終更新 2026-07-17

ニキビ・肌荒れでまず押さえたい3つの視点

01

冬は低湿度や暖房で乾燥しやすく、ニキビ外用薬の刺激も目立ちやすくなります

02

皮脂が気になる時期でも、洗いすぎや保湿不足はヒリつきと赤みを悪化させることがあります

03

マスク、マフラー、寝具、髪、整髪料などの接触刺激も冬のぶつぶつを増やす要因になります

乾燥しているのにブツブツが増えるときは、刺激を足す前に原因を分けます

冬のニキビや肌荒れに、スクラブ、ピーリング、強い洗顔、市販薬を重ねると、赤みやヒリつきが悪化することがあります。痛み、膿、急な広がり、強いかゆみ、外用薬を続けにくい刺激がある場合は早めに相談してください。

01 / Overview

結論:冬のニキビは、乾燥と刺激が重なって見えていることがあります

冬にニキビが増えると、皮脂や毛穴詰まりだけを原因に考えがちです。しかし実際には、低湿度、暖房、洗いすぎ、保湿不足、外用薬の刺激、マスクや衣類の摩擦が重なり、ニキビと肌荒れが同時に見えていることがあります。

乾燥している肌に強い洗顔や角質ケアを足すと、ヒリつき、赤み、皮むけが増え、ニキビ薬も続けにくくなります。まずは、何を増やすかではなく、刺激になっている行動を減らせるかを確認します。

赤く腫れる、膿をもつ、痛いしこりがある、急に広がる、薬を塗るたびに強くしみる場合は、冬の乾燥だけと決めつけず皮膚科で確認しましょう。

  • 冬は乾燥とニキビが同時に起こることがある
  • 洗いすぎ、こすりすぎ、保湿不足を先に見直す
  • 痛み、膿、急な悪化は早めに相談する
02 / Winter dryness

冬に乾きやすい理由:低湿度と暖房で、肌の刺激感が目立ちます

冬は外気が乾きやすく、室内では暖房でさらに乾燥を感じることがあります。肌が乾くと、つっぱり、粉ふき、ヒリつき、赤みが出やすくなり、いつものスキンケアやニキビ薬でも刺激を感じることがあります。

AADは、ニキビがある肌でも乾燥を感じるときには保湿が役立つと説明しています。保湿はニキビを油でふさぐためではなく、乾燥や刺激で治療を続けにくくなる状態を減らすために考えます。

室内の乾燥対策は、加湿器だけで完結するものではありません。洗顔後すぐの保湿、熱すぎる湯を避けること、タオルでこすらないこと、暖房の風が直接当たる時間を減らすことも一緒に確認します。

03 / Overwashing

洗いすぎのサイン:皮脂を落とすほどよいとは限りません

ニキビが気になると、洗顔回数を増やす、熱いお湯で洗う、スクラブやブラシでこする、クレンジングを長く続ける、という方向に寄りやすくなります。しかし、摩擦や洗いすぎは肌荒れを強めることがあります。

Mayo Clinicや厚生労働省研究班のヘルスケアラボでは、肌をこすりすぎず、やさしく洗い、洗浄料を十分に流し、洗顔後は保湿する考え方が示されています。冬はこの基本を崩さないことが重要です。

洗顔後すぐにつっぱる、赤くなる、化粧水がしみる、皮むけが増える場合は、洗顔料、回数、湯温、クレンジング、タオルの拭き方を見直します。皮脂が気になる部分と乾燥する部分を同じ強さで洗わないことも大切です。

04 / Moisturizing

保湿の考え方:ニキビ肌でも、乾燥を放置しないことが大切です

ニキビがあると、保湿で毛穴が詰まるのではと不安になる方がいます。大切なのは、厚く塗り重ねることではなく、肌質や治療薬に合う保湿剤を選び、乾燥しやすいタイミングで続けられる形にすることです。

日本皮膚科学会の尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023では、ニキビ治療は重症度や時期に応じて外用薬、内服薬、維持療法、スキンケアを組み合わせて考えるものとして整理されています。冬は治療薬の効果だけでなく、刺激で中断しない工夫も重要です。

保湿剤を選ぶときは、香料や刺激感、ベタつき、メイクや日焼け止めとの相性を確認します。新しい製品で急に赤みやかゆみが出た場合は、化粧品による刺激やかぶれも考えます。

冬の乾燥とニキビを悪化させないために洗顔、保湿、室内乾燥を見直す清潔なスキンケア用品のイメージ
冬は洗顔、保湿、暖房環境、マスクや衣類の摩擦を同時に見直すと、診察でも原因を整理しやすくなります。実在患者さんの症例写真ではありません。
05 / Topicals

ニキビ外用薬の刺激:乾燥や皮むけが強いときは使い方を確認します

ニキビの外用薬は、毛穴詰まりや炎症に働きかける一方で、開始直後や冬の乾燥時期に、乾燥、赤み、皮むけ、ヒリつきが出ることがあります。DermNetも、ニキビ治療薬では使用初期に乾燥が起こることがあると説明しています。

刺激があるときに、量を増やす、顔全体に広げる、ピーリングやスクラブを足す、保湿をやめる、という対応は避けたい行動です。塗る量、塗る範囲、頻度、保湿との順番を処方元で確認します。

自己判断で完全に中止する前に、いつから、どの薬で、どの部位が、どの程度しみるかをメモしましょう。強い腫れ、ただれ、発疹、息苦しさ、目の周りの強い刺激がある場合は早めに連絡してください。

診察で確認したいこと

薬の名前、開始日、塗る量、塗る部位、保湿剤、洗顔料、刺激が出る時間、写真を整理しておくと、続け方や変更の相談がしやすくなります。

06 / Friction

マスク・マフラー・寝具:冬の接触刺激もブツブツの原因になります

冬はマスク、マフラー、タートルネック、寝具、髪、整髪料が肌に触れる時間が増えます。乾燥して刺激を受けやすい肌に摩擦や蒸れが加わると、あご、頬、首、フェイスラインのブツブツが目立つことがあります。

同じ場所に繰り返す場合は、その部位に何が当たっているかを確認します。マスクの内側、マフラーの素材、洗剤や柔軟剤、寝る向き、枕カバー、髪の毛先、ヘアオイルやワックスが手がかりになります。

ただし、摩擦だけで説明できない場合もあります。痛いしこり、膿、熱感、急な増加、かゆみの強い同じ形のブツブツがある場合は、ニキビ以外に毛嚢炎、かぶれ、粉瘤などが混じることがあります。

07 / When to see

受診目安:痛み、膿、急な悪化、薬を続けにくい刺激は相談します

冬の乾燥や肌荒れは、生活環境の見直しで落ち着くこともあります。一方で、赤く腫れるニキビ、膿、痛いしこり、熱感、急に増えるブツブツ、かゆみが強い発疹は、早めに確認したい状態です。

ニキビ薬を使うたびに強くしみる、皮むけが広がる、保湿しても痛い、メイクや日焼け止めが使えない、自己判断で薬をやめたり再開したりしている場合も、処方の見直しやスキンケアの調整を相談しましょう。

受診時は、症状写真、使っている薬、保湿剤、洗顔料、クレンジング、日焼け止め、マスクやマフラー、暖房環境、悪化した時期を伝えます。冬だけ悪化する場合は、季節変化と生活習慣を一緒に見ることが役立ちます。

08 / Summary

まとめ:冬はニキビを攻める前に、乾燥と摩擦を減らす順番で整えます

冬のニキビと肌荒れは、皮脂や毛穴詰まりだけでなく、低湿度、暖房、洗いすぎ、保湿不足、外用薬の刺激、マスクや衣類の摩擦が重なって起こることがあります。

洗顔を強める、角質ケアを足す、市販薬を重ねる前に、やさしく洗う、洗顔後すぐ保湿する、暖房の乾燥を避ける、マスクやマフラーの摩擦を減らす、薬の塗り方を確認する、という順番で整理しましょう。

痛み、膿、急な悪化、強い赤みやヒリつき、外用薬を続けにくい刺激がある場合は、冬の乾燥だけと決めつけず皮膚科で相談してください。

池袋で冬のニキビと乾燥・肌荒れを相談したい方へ

池袋で皮膚科受診をご検討の方へ

池袋駅周辺や東池袋エリアで、冬になるとニキビ、乾燥、ヒリつき、赤み、皮むけが同時に出る場合は、暖房環境、保湿の回数、洗顔やクレンジング、マスクやマフラーの摩擦、使っているニキビ薬を整理しておくと診察で共有しやすくなります。

池袋サンシャイン通り皮膚科では、一般皮膚科・美容皮膚科として、炎症性ニキビ、乾燥性の肌荒れ、外用薬の刺激、化粧品や衣類によるかぶれが混じっていないかを確認します。冬の間だけ悪化する場合も、生活環境と治療の続け方を分けて相談しましょう。

FAQ

よくある質問

冬に乾燥しているのにニキビが増えることはありますか?

あります。冬は低湿度や暖房で乾燥しやすく、洗いすぎ、保湿不足、外用薬の刺激、マスクや衣類の摩擦が重なると、ニキビと肌荒れが同時に目立つことがあります。

ニキビがある肌でも保湿した方がよいですか?

乾燥やヒリつきがある場合は、保湿が治療を続けやすくする助けになることがあります。毛穴詰まりが心配な場合は、刺激感やベタつきが少ないものを選び、合わないときは相談してください。

冬のニキビで洗顔を増やすのはよいですか?

洗いすぎやこすりすぎは、乾燥、赤み、ヒリつきを悪化させることがあります。回数を増やす前に、湯温、洗顔料、クレンジング、タオルの拭き方、洗顔後の保湿を見直しましょう。

ニキビ薬が冬だけしみるときは中止してよいですか?

自己判断で中止や再開を繰り返す前に、薬の名前、開始日、塗る量、刺激の出る部位、保湿剤を整理して処方元へ相談してください。強い腫れ、ただれ、発疹、息苦しさがある場合は早めに連絡しましょう。

どんな状態なら皮膚科を受診した方がよいですか?

痛いしこり、膿、熱感、急な広がり、強いかゆみ、赤みや皮むけが広がる、薬を続けにくい刺激がある場合は受診を検討してください。症状写真と使っている製品を持参すると説明しやすくなります。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

この記事の監修医師

吉井恭平|池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

冬は、ニキビが悪化したように見えても、乾燥、洗いすぎ、保湿不足、外用薬の刺激、マスクや衣類の摩擦が重なっていることがあります。治療薬を強める前に、肌を刺激している要因を一緒に整理します。
ニキビ薬がしみる、乾燥で続けにくい、冬だけブツブツが増えるという相談は珍しくありません。使っている薬やスキンケア、暖房環境、症状写真を持ってご相談ください。
参考文献
  1. 日本皮膚科学会ガイドライン. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(J-STAGE掲載).
  2. American Academy of Dermatology Association. Moisturizer: Why you may need it if you have acne.
  3. DermNet. Acne management.
  4. Mayo Clinic. Acne – Diagnosis and treatment.
  5. 厚生労働省研究班 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ. 肌荒れ・シミ.