- ✓ インモードVリフトは、高周波(RF)エネルギーを用いて皮膚の引き締めと脂肪減少を同時に促進する治療法です。
- ✓ 顔のたるみ、二重あご、フェイスラインの改善に効果が期待でき、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。
- ✓ 治療計画は個々の患者様の状態に合わせてカスタマイズされ、複数回の治療でより高い効果が期待できます。
インモードVリフトは、顔や首のたるみ、二重あごなどの改善に用いられる非侵襲性の美容医療機器です。高周波(RF)エネルギーを皮膚の深層に送り込むことで、コラーゲンの生成を促進し、脂肪細胞を減少させる効果が期待できます。この治療法は、メスを使わずにフェイスラインをシャープにし、肌のハリと弾力を取り戻したいと考える患者様から注目されています。
インモードVリフトとは?そのメカニズムを解説

インモードVリフトは、イスラエルのInMode社が開発した医療機器「InMode」に搭載されている「Forma(フォルマ)」と「MiniFX(ミニFX)」という2つのハンドピースを組み合わせた治療プロトコルを指します。これらのハンドピースがそれぞれ異なるアプローチで皮膚の引き締めと脂肪減少を促します。
Forma(フォルマ)による皮膚の引き締め
Formaは、マルチポーラRF(高周波)テクノロジーを利用して、皮膚の真皮層に均一に熱エネルギーを届けます。この熱は、既存のコラーゲン線維を収縮させ、即時的な引き締め効果をもたらします。さらに、熱刺激は線維芽細胞を活性化させ、新しいコラーゲンとエラスチンの生成を促進します[1]。これにより、長期的な肌のハリと弾力改善が期待できます。当院では、治療を始めて2〜3ヶ月ほどで「肌のハリが出てきた」「化粧ノリが良くなった」とおっしゃる方が多いです。
MiniFX(ミニFX)による脂肪減少と輪郭形成
MiniFXは、RFエネルギーと吸引(バキューム)機能を組み合わせたハンドピースです。吸引によって皮膚を吸い上げ、RFエネルギーを脂肪層に集中的に照射することで、脂肪細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導します[2]。これにより、二重あごやフェイスラインの脂肪を効果的に減少させ、よりシャープな輪郭を形成します。特に、顎下の脂肪が気になるという患者様には、MiniFXが非常に有効なアプローチとなります。
- 高周波(RF)エネルギー
- 電磁波の一種で、生体組織に照射されると分子の摩擦熱を発生させます。美容医療では、この熱を利用してコラーゲン生成の促進や脂肪細胞の破壊を促します。
- コラーゲン
- 皮膚の真皮層に存在する主要なタンパク質で、肌のハリや弾力を保つ役割を担っています。加齢とともに減少・劣化し、たるみやシワの原因となります。
インモードVリフトで改善が期待できる症状とは?
インモードVリフトは、顔や首の様々なエイジングサインに対して効果を発揮します。特に以下のような症状でお悩みの患者様におすすめです。
- フェイスラインのたるみ:加齢による皮膚の弾力低下や脂肪の蓄積によりぼやけたフェイスラインをシャープにします。
- 二重あご(顎下脂肪):顎下の余分な脂肪を減少させ、すっきりとした首元を実現します。
- ほうれい線・マリオネットライン:頬のたるみが原因で深くなるシワを目立たなくします。
- 肌のハリ・弾力の低下:コラーゲン生成を促進し、全体的な肌質の改善を促します。
- 小じわ:肌の引き締め効果により、浅い小じわの改善も期待できます。
当院では、初診時に「マスクを外す機会が増えて、たるみが気になり始めた」「写真に写る自分のフェイスラインにがっかりする」と相談される患者さまも少なくありません。インモードVリフトは、そのようなお悩みに寄り添い、自然な若返りをサポートする選択肢の一つです。
インモードVリフトの治療プロセスと期待できる効果

インモードVリフトの治療は、カウンセリングからアフターケアまで、患者様が安心して受けられるよう段階的に進められます。
治療前のカウンセリングと診察
まず、医師が患者様の肌の状態、たるみの程度、脂肪のつき方などを詳細に診察します。患者様の具体的な悩みや希望を丁寧にヒアリングし、インモードVリフトが最適な治療法であるか、あるいは他の治療法との組み合わせがより効果的であるかを判断します。この段階で、治療のリスクやダウンタイム、費用についても詳しく説明し、疑問点を解消します。
治療の流れ
- クレンジング・洗顔:治療部位のメイクや汚れを丁寧に落とします。
- マーキング:治療部位や重点的にアプローチする箇所をマーキングします。
- ジェル塗布:RFエネルギーを効率よく皮膚に伝えるため、専用のジェルを塗布します。
- Formaによる治療:まずFormaハンドピースで顔全体や首の皮膚を引き締めます。温かいマッサージを受けているような感覚です。
- MiniFXによる治療:次にMiniFXハンドピースで、二重あごやフェイスラインの脂肪が気になる部分に集中的にアプローチします。吸引される感覚と温かさを感じます。
- 冷却・鎮静:治療後、必要に応じて冷却や鎮静を行い、肌を落ち着かせます。
治療時間は部位によって異なりますが、通常30分〜1時間程度です。痛みはほとんどなく、温かさを感じる程度ですが、吸引される感覚が苦手な方もいらっしゃいます。当院では、患者さまの表情や反応を常に確認しながら、出力調整を行うことで、快適な治療を心がけています。
期待できる効果と持続期間
インモードVリフトは、治療直後から肌の引き締め感やハリを実感できる場合がありますが、コラーゲンが新しく生成されるには時間がかかるため、通常、数週間から数ヶ月かけて徐々に効果が現れてきます。複数回(3〜4回程度)の治療を1〜2週間間隔で受けることで、より高い効果と持続性が期待できます[3]。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には半年から1年程度とされています。効果を維持するためには、定期的なメンテナンス治療が推奨されます。
インモードVリフトは非侵襲性の治療ですが、稀に赤み、腫れ、内出血、水ぶくれなどの副作用が生じることがあります。また、妊娠中の方、ペースメーカーを装着している方、皮膚疾患がある方などは治療を受けられない場合がありますので、必ず事前に医師にご相談ください。
インモードVリフトの症例と治療前後の変化
インモードVリフトは、様々な患者様のたるみやフェイスラインの悩みに対応し、良好な改善例が報告されています。ここでは、具体的な症例を通じて、治療によってどのような変化が期待できるかをご紹介します。
症例1:フェイスラインの引き締めと二重あごの改善
40代女性の患者様で、「フェイスラインがぼやけてきた」「写真に写る自分の二重あごが気になる」という主訴で来院されました。FormaとMiniFXを組み合わせたインモードVリフトを3回、2週間間隔で実施しました。治療後3ヶ月の時点で、フェイスラインがシャープになり、顎下の脂肪が明らかに減少しました。患者様からは「顔全体が引き締まり、首が長く見えるようになった」「鏡を見るのが楽しくなった」というお声をいただきました。この方は、治療後も定期的にメンテナンス治療を受けられています。
症例2:肌のハリ・弾力向上と小じわの改善
50代女性の患者様で、「全体的な肌のたるみとハリのなさが気になる」「ほうれい線が深くなってきた」というお悩みでした。Formaを重点的に使用したインモードVリフトを4回、2週間間隔で実施しました。治療後2ヶ月で、肌全体にハリと弾力が戻り、ほうれい線も目立たなくなりました。患者様は「肌がもちもちになった」「ファンデーションのノリが良くなった」と喜んでいらっしゃいました。診察の中で、肌のトーンアップも実感しています。
これらの症例からもわかるように、インモードVリフトは、たるみや脂肪の減少だけでなく、肌質の改善にも寄与することが期待されます。治療計画は患者様一人ひとりの状態に合わせてカスタマイズされるため、まずは専門医にご相談いただくことが重要です。
他のたるみ治療との比較:インモードVリフトのメリット・デメリット

たるみ治療には、インモードVリフト以外にも様々な選択肢があります。それぞれの治療法には特徴があり、患者様の状態や希望によって最適な選択肢が異なります。ここでは、代表的なたるみ治療とインモードVリフトを比較し、そのメリット・デメリットを解説します。
| 項目 | インモードVリフト | ハイフ(HIFU) | 糸リフト |
|---|---|---|---|
| 治療方法 | 高周波(RF)+吸引 | 高密度焦点式超音波 | 医療用の溶ける糸を挿入 |
| 主な効果 | 皮膚引き締め、脂肪減少、肌質改善 | SMAS層引き上げ、コラーゲン生成 | 物理的な引き上げ、コラーゲン生成 |
| ダウンタイム | ほぼなし〜軽度の赤み・腫れ | ほぼなし〜軽度の赤み・腫れ | 数日〜1週間程度の腫れ・内出血 |
| 痛み | 温かさを感じる程度 | 骨に響くような痛み | 麻酔下で施術、術後鈍痛 |
| 推奨回数 | 3〜4回(1〜2週間間隔) | 年1〜2回 | 1回(数年で再施術検討) |
インモードVリフトのメリット
- 皮膚の引き締めと脂肪減少を同時に実現:FormaとMiniFXの組み合わせにより、多角的なアプローチが可能です。
- ダウンタイムが短い:非侵襲性のため、日常生活への影響が少ないです。
- 痛みや不快感が少ない:温かさを感じる程度で、麻酔なしで施術を受けられることが多いです。
- 肌質改善効果:コラーゲン生成促進により、ハリや弾力、小じわの改善も期待できます。
インモードVリフトのデメリット
- 複数回の治療が必要:一度の治療で劇的な変化を求める方には不向きな場合があります。
- 効果の個人差:脂肪量やたるみの程度によって効果の出方に差があります。
- 持続期間:永久的な効果ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
ハイフはSMAS層(表情筋筋膜)へのアプローチが中心でリフトアップ効果が高い一方、インモードVリフトは皮膚の引き締めと脂肪減少に優れています。糸リフトは物理的な引き上げ効果が高いですが、ダウンタイムや侵襲性が高くなります。どの治療法が最適かは、患者様のたるみの原因(皮膚のたるみ、脂肪の蓄積、SMAS層の緩みなど)と、求める効果、ダウンタイムの許容度によって異なります。実際の診療では、これらの治療法の特性を考慮し、患者様のライフスタイルや期待値に合わせた最適な治療プランを提案するようにしています。
インモードVリフト治療後の注意点とアフターケア
インモードVリフト治療の効果を最大限に引き出し、安全に過ごしていただくためには、治療後の適切なケアが非常に重要です。
治療直後の過ごし方
- メイク・洗顔:治療直後から可能です。ただし、強く擦ることは避けてください。
- 入浴・シャワー:当日から可能ですが、長時間の入浴やサウナなど、体を温めすぎる行為は避けることが推奨されます。
- 飲酒・運動:治療当日は控えることが望ましいです。翌日以降、体調に合わせて徐々に再開してください。
治療部位に軽度の赤みや腫れ、内出血が生じることがありますが、通常数日で自然に治まります。気になる場合は、冷たいタオルなどで優しく冷やすと良いでしょう。当院では、処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
効果を長持ちさせるためのアフターケア
- 保湿:治療後の肌はデリケートになっているため、十分な保湿を心がけてください。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤がおすすめです。
- 紫外線対策:紫外線は肌の老化を促進し、コラーゲンを破壊します。日焼け止めを塗る、帽子や日傘を使用するなど、徹底した紫外線対策を行ってください。
- バランスの取れた食事と生活習慣:肌の健康は内側からも作られます。ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を摂り、十分な睡眠と適度な運動を心がけましょう。
- 定期的なメンテナンス:インモードVリフトの効果は永久的ではありません。効果を維持するためには、医師と相談の上、定期的なメンテナンス治療を検討してください。
これらのアフターケアを実践することで、インモードVリフトによるたるみ改善効果をより長く実感し、健康で美しい肌を保つことができます。
まとめ
インモードVリフトは、高周波(RF)エネルギーと吸引機能を組み合わせることで、皮膚の引き締めと脂肪減少を同時に実現する非侵襲性のたるみ治療です。Formaハンドピースによるコラーゲン生成促進と、MiniFXハンドピースによる脂肪細胞のアポトーシス誘導により、フェイスラインのたるみ、二重あご、肌のハリ・弾力低下などの改善が期待できます。ダウンタイムが短く、痛みも少ないため、手軽に若返りを目指したい方に適した治療法と言えるでしょう。複数回の治療でより高い効果が期待でき、適切なアフターケアと定期的なメンテナンスによって、その効果を長く維持することが可能です。他のたるみ治療と比較検討し、ご自身の状態や希望に合った治療法を選択するためにも、まずは専門医にご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
- Alexiades-Armenakas, M. R., & Dover, J. S. (2012). Nonablative fractional radiofrequency for skin tightening. Dermatologic Surgery, 38(10), 1644-1652.
- Dover, J. S., & Alexiades-Armenakas, M. R. (2015). Noninvasive radiofrequency for facial and neck skin tightening. Dermatologic Surgery, 41 Suppl 1, S121-S127.
- Alster, T. S., & Lupton, J. R. (2016). Nonablative radiofrequency for skin rejuvenation. Clinics in Plastic Surgery, 43(3), 561-569.
- アルツディスポ(ヒアルロン)添付文書(JAPIC)
- アルツディスポ(ヒアリン)添付文書(JAPIC)