インモードVリフトの効果と持続期間|何回で実感?
- ✓ インモードVリフトは、高周波(RF)エネルギーを用いて肌の引き締めと脂肪減少を促す治療法です。
- ✓ 効果は通常1回の施術でも実感できますが、複数回(3回程度)の継続でより顕著な変化と長期的な持続が期待できます。
- ✓ 持続期間は個人差がありますが、適切な間隔での複数回施術とメンテナンスにより1年以上の効果維持も期待できます。
インモードVリフトとは?そのメカニズムを解説

インモードVリフトは、高周波(RF)エネルギーを利用して、顔や首のたるみ、二重あご、フェイスラインの改善を目指す非侵襲性の美容医療機器です。この治療は、肌の引き締めと脂肪細胞の減少という二つの主要な効果を同時に提供することで知られています。
インモードVリフトは、InMode社が開発した「InMode」という医療機器に搭載されている「Forma(フォーマ)」と「MiniFX(ミニFX)」、または「FX(エフエックス)」という2種類のアプリケーター(ハンドピース)を組み合わせて使用する治療法です。Formaは真皮層に均一な高周波エネルギーを送り込み、コラーゲンとエラスチンの生成を促進することで肌のハリと弾力を高めます。一方、MiniFX/FXは、高周波エネルギーと吸引、さらに高電圧パルスを組み合わせることで、脂肪細胞に熱ダメージを与え、アポトーシス(細胞の自然死)を誘導し、脂肪細胞の数を減少させます。これにより、たるみの改善だけでなく、部分的な脂肪の減少も期待できる点が大きな特徴です[1]。
治療中は、アプリケーターが肌に触れる部分の温度をリアルタイムでモニタリングし、設定された温度範囲を維持するように自動で調整されます。これにより、効果的な治療を安全に行うことが可能になります。当院では、患者さまの肌の状態や脂肪の厚みに合わせて、FormaとMiniFX/FXのどちらを重点的に使用するか、またどのような設定で治療を行うかを細かく調整しています。特に、フェイスラインのたるみと二重あごの両方を気にされる患者さまには、両方のアプリケーターを組み合わせた治療を提案することが多く、より総合的な改善を目指します。
- 高周波(RF)エネルギー
- 電磁波の一種で、医療や美容分野では熱エネルギーとして組織に作用させることで、コラーゲン生成促進や脂肪細胞の破壊などに利用されます。肌の深部にまで到達し、細胞レベルでの変化を促します。
- アポトーシス
- プログラムされた細胞死のことで、生体にとって不要な細胞や異常な細胞を排除するメカニズムです。インモードVリフトでは、脂肪細胞に選択的にアポトーシスを誘導し、脂肪の減少を促します。
インモードVリフトで期待できる効果とは?
インモードVリフトは、複数の作用機序により、多角的な美容効果が期待できる治療法です。主な効果としては、肌の引き締め、たるみ改善、脂肪減少、そして肌質の改善が挙げられます。
肌の引き締めとたるみ改善
Formaアプリケーターによる高周波エネルギーは、真皮層のコラーゲン線維を加熱し、即時的な収縮を促します。これにより、施術直後から肌の引き締め効果を実感できることがあります。さらに、加熱された真皮層では線維芽細胞が刺激され、新たなコラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。このリモデリング(再構築)プロセスにより、長期的な肌のハリと弾力の向上、そしてたるみの改善が期待できます。特に、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインのたるみに対して有効性が報告されています[2]。
部分的な脂肪減少
MiniFX/FXアプリケーターは、高周波エネルギーに加えて吸引と高電圧パルスを組み合わせることで、皮下脂肪層に集中的に作用します。吸引により脂肪組織をアプリケーター内に引き込み、高周波で脂肪細胞を40℃以上に加熱し、さらに高電圧パルスで細胞膜に一時的な孔を開けることで、脂肪細胞のアポトーシスを誘導します。アポトーシスを起こした脂肪細胞は、数週間から数ヶ月かけて体内のマクロファージによって自然に排出されるため、治療部位の脂肪量が減少します[3]。これにより、二重あごや頬の脂肪、フェイスラインのもたつきなど、部分的な脂肪の減少による小顔効果やシャープな輪郭形成が期待できます。初診時に「とにかく二重あごをなくしたい」と相談される患者さまも少なくありませんが、インモードVリフトは外科的処置なしで脂肪減少を目指せるため、選択肢の一つとしてご提案しています。
肌質の改善
コラーゲンやエラスチンの生成促進は、肌のハリや弾力だけでなく、全体的な肌質の改善にも寄与します。毛穴の引き締め、小じわの軽減、肌のトーンアップといった効果も期待できるため、単なるたるみ治療に留まらない総合的なアンチエイジング効果が報告されています。当院では、治療を始めて2ヶ月ほどで「肌の調子が良くなった」「化粧ノリが違う」とおっしゃる方が多く、肌の内部からの変化を実感されているようです。
インモードVリフトの効果はいつから?何回で実感できる?

インモードVリフトの効果は、治療直後から現れる即時的なものと、時間をかけて徐々に現れる長期的なものがあります。効果を最大限に引き出し、持続させるためには、適切な回数と間隔での治療が重要です。
即時的な効果と長期的な効果
- 即時的な効果: Formaによる高周波エネルギーの作用で、施術直後からコラーゲン線維が収縮し、肌の引き締めやハリ感の向上を実感できることがあります。これは一時的なものであり、時間の経過とともに元に戻ることもありますが、治療のモチベーション維持に繋がります。
- 長期的な効果: 新しいコラーゲンやエラスチンの生成、そして脂肪細胞のアポトーシスによる脂肪減少は、数週間から数ヶ月かけて徐々に現れます。特に脂肪減少効果は、アポトーシスを起こした細胞が体外に排出されるまでに時間を要するため、施術後1〜3ヶ月で最も顕著になると言われています[3]。
効果を実感できる回数と推奨される治療間隔
多くの患者さまは、1回の施術でも何らかの変化を実感されることが多いですが、より顕著で持続的な効果を得るためには、複数回の治療が推奨されます。臨床研究では、3回程度の治療を継続することで、より高い満足度と効果の持続が報告されています[4]。当院では、患者さまの肌の状態や目標に応じて、通常3〜4週間に1回の間隔で3回程度の施術を推奨しています。
| 回数 | 期待できる効果 | 備考 |
|---|---|---|
| 1回 | 即時的な引き締め、ハリ感の向上 | 変化を実感しやすいが、持続性は限定的 |
| 3回 | コラーゲン生成促進、脂肪減少の顕在化、たるみ改善 | 多くの患者さまが満足する効果と持続性を期待できる |
| 5回以上 | より深い層へのアプローチ、長期的な維持 | 重度のたるみや脂肪、あるいは長期的なメンテナンスに |
実際の診療では、初回のカウンセリングで患者さまの悩みを詳しく伺い、肌の診察を行います。その上で、期待される効果と必要な回数、治療計画を具体的に説明し、患者さまご自身が納得して治療に進めるよう心がけています。「何回で効果が出るか不安」という声も聞かれますが、当院では治療の経過を写真で記録し、客観的な変化も一緒に確認することで、患者さまが安心して治療を継続できるようサポートしています。
インモードVリフトの効果の持続期間はどのくらい?
インモードVリフトの効果の持続期間は、個人差が大きいですが、一般的には数ヶ月から1年程度とされています。この持続期間は、施術回数、年齢、肌の状態、生活習慣、そしてメンテナンスの有無によって大きく変動します。
持続期間に影響を与える要因
- 施術回数: 1回の施術よりも、複数回(特に3回以上)継続して治療を受けることで、より長期的な効果が期待できます。繰り返し高周波エネルギーを与えることで、コラーゲン生成が促進され、脂肪細胞の減少も安定するためです。
- 年齢と肌の状態: 若年層や肌の弾力性が比較的保たれている方の方が、コラーゲン生成能力が高いため、効果が長く持続する傾向があります。加齢によりコラーゲンやエラスチンの生成能力が低下している場合は、効果の持続期間が短くなることがあります。
- 生活習慣: 喫煙、過度な飲酒、紫外線曝露、不規則な生活習慣などは、コラーゲンの分解を促進し、肌の老化を早める要因となります。これらの要因を避けることで、治療効果の持続を助けることができます。
- メンテナンス: 効果を長期間維持するためには、定期的なメンテナンス治療が推奨されます。例えば、半年に1回程度のペースで追加の施術を行うことで、効果の減退を防ぎ、常に良好な状態を保つことが期待できます。
効果を長持ちさせるためのポイント
インモードVリフトの効果を最大限に引き出し、長持ちさせるためには、以下のような対策が有効です。
- 推奨される回数を継続する: 医師が推奨する治療回数を最後まで受けることが、長期的な効果を得るための基本です。
- 定期的なメンテナンス: 効果が薄れてきたと感じる前に、定期的なメンテナンス治療を計画的に行うことが重要です。当院では、患者さまの経過を拝見しながら、最適なメンテナンス時期をご提案しています。
- 適切なスキンケア: 保湿を徹底し、紫外線対策を怠らないなど、日々のスキンケアも肌の健康を保ち、コラーゲンの状態を良好に保つ上で欠かせません。ビタミンC誘導体やレチノールなど、コラーゲン生成をサポートする成分を含む化粧品の使用も有効です。
- 健康的な生活習慣: バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動は、全身の健康だけでなく、肌のターンオーバーやコラーゲン生成にも良い影響を与えます。
診察の中で、治療後のスキンケアや生活習慣について質問される患者さまも多くいらっしゃいます。治療効果を最大限に引き出すためには、治療だけでなく、患者さまご自身のセルフケアも非常に重要であることをお伝えし、具体的なアドバイスを行っています。
インモードVリフトは、脂肪細胞を減少させる効果が期待できますが、急激な体重増加があった場合、残った脂肪細胞が肥大化したり、新たな脂肪細胞が形成されたりする可能性があり、効果の持続期間に影響を与えることがあります。治療後は、健康的な体重管理を心がけることが重要です。
インモードVリフトの副作用やダウンタイムは?

インモードVリフトは非侵襲的な治療であり、比較的ダウンタイムが短いことが特徴ですが、いくつかの副作用や注意点があります。
一般的な副作用
- 赤み(紅斑): 治療部位に一時的な赤みが生じることがありますが、通常数時間から1日程度で落ち着きます。
- 腫れ(浮腫): 軽度な腫れが生じることがありますが、これも数日程度で自然に引いていきます。
- 内出血: MiniFX/FXアプリケーターによる吸引の影響で、稀に小さな内出血や点状出血が生じることがあります。通常1週間から10日程度で消失します。
- 熱感・痛み: 施術中は温かさや熱感を感じますが、我慢できないほどの痛みはほとんどありません。施術後も一時的に熱感を感じることがあります。
ダウンタイムについて
インモードVリフトのダウンタイムは非常に短く、ほとんどの場合、施術直後からメイクや日常生活に戻ることができます。赤みや軽度の腫れはありますが、目立つほどではないことが多く、周囲に気づかれずに治療を受けたい方にも適しています。しかし、稀に内出血が生じた場合は、メイクでカバーできる程度の期間が必要です。
注意すべき合併症と対策
- 火傷(熱傷): 高周波エネルギーを使用するため、理論的には火傷のリスクがありますが、インモードVリフトはリアルタイムで皮膚表面温度をモニタリングし、自動で出力を調整する安全機能が搭載されているため、このリスクは極めて低いとされています。経験豊富な医師が適切な設定と手技で行うことで、さらに安全性が高まります。
- 神経損傷: 極めて稀ですが、顔面神経などの神経に沿って過度な熱が加わると、一時的な神経麻痺が生じる可能性もゼロではありません。しかし、これも適切な手技と安全機能によりリスクは最小限に抑えられます。
当院では、施術前に患者さまの既往歴やアレルギー、現在服用中の薬などを詳細に確認し、治療が可能かどうかを慎重に判断しています。また、施術中は患者さまの表情や反応を常に確認しながら、痛みや熱感が強すぎないか細かく調整しています。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。もし異常を感じた場合は、すぐにクリニックに連絡するよう指導し、迅速に対応できる体制を整えています。
インモードVリフトと他のたるみ治療との違いは?
顔のたるみや脂肪減少に対する治療法は多岐にわたります。インモードVリフトは、その中でも特に高周波(RF)エネルギーと脂肪減少効果を組み合わせた独自の特性を持っています。ここでは、代表的な他の治療法と比較し、インモードVリフトの立ち位置を明確にします。
ハイフ(HIFU)との比較
ハイフ(HIFU: High-Intensity Focused Ultrasound)は、高密度焦点式超音波を用いて、皮膚の深部にあるSMAS層(筋膜)に点状の熱凝固を起こし、引き締め効果を得る治療法です。インモードVリフトとは異なるエネルギー源と作用深度を持ちます。
- 作用深度: ハイフは主にSMAS層(約4.5mm)に作用し、強力なリフトアップ効果が期待できます。インモードVリフトのFormaは真皮層(約1-3mm)に作用し、MiniFX/FXは皮下脂肪層(約5-10mm)に作用します。
- 効果: ハイフは全体的なリフトアップとたるみ改善に優れますが、脂肪減少効果は限定的です。インモードVリフトは、たるみ改善に加えて、二重あごやフェイスラインの脂肪減少にも効果が期待できます。
- 痛み・ダウンタイム: ハイフは施術中に骨に響くような痛みを感じることがありますが、インモードVリフトは温かさを感じる程度で、痛みが少ない傾向にあります。ダウンタイムはどちらも比較的短いですが、ハイフは施術後に筋肉痛のような感覚が残ることがあります。
スレッドリフト(糸リフト)との比較
スレッドリフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、物理的にたるみを引き上げる治療法です。即効性が高く、強力なリフトアップ効果が期待できます。
- 侵襲性: スレッドリフトは糸を挿入するため、インモードVリフトに比べて侵襲性が高く、内出血や腫れ、ひきつれなどのダウンタイムが長くなる傾向があります。
- 効果: スレッドリフトは物理的な引き上げ効果が非常に高いですが、肌質の改善や脂肪減少効果は直接的にはありません。インモードVリフトは、肌の引き締めと脂肪減少、肌質改善を同時に目指せます。
- 持続期間: スレッドリフトの効果は糸の種類にもよりますが、一般的に1〜2年程度です。インモードVリフトもメンテナンスを考慮すると同程度の持続が期待できますが、根本的なアプローチが異なります。
当院では、患者さまのたるみの程度、脂肪のつき方、ダウンタイムの許容度、予算などを総合的に考慮し、最適な治療法をご提案しています。例えば、広範囲のたるみを強力に改善したい場合はハイフを、二重あごの脂肪とフェイスラインのたるみを同時に改善したい場合はインモードVリフトを、といった具合です。複数の治療法を組み合わせることで、より高い相乗効果が得られるケースも多く、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることが重要です。
まとめ
インモードVリフトは、高周波(RF)エネルギーと吸引、高電圧パルスを組み合わせることで、肌の引き締め、たるみ改善、そして部分的な脂肪減少を同時に目指せる非侵襲性の美容医療です。Formaアプリケーターによるコラーゲン生成促進と、MiniFX/FXアプリケーターによる脂肪細胞のアポトーシス誘導という二つの主要なメカニズムにより、フェイスラインの引き締めや二重あごの改善に効果が期待できます。多くの場合、1回の施術でも変化を実感できますが、より顕著で長期的な効果を得るためには、3回程度の継続的な治療が推奨されます。効果の持続期間は個人差がありますが、適切な回数の施術と定期的なメンテナンス、そして健康的な生活習慣を心がけることで、数ヶ月から1年以上の効果維持が期待できます。ダウンタイムは比較的短く、赤みや軽度の腫れが主な副作用ですが、安全機能が充実しているため、経験豊富な医師による施術であればリスクは低いとされています。他のたるみ治療と比較しても、脂肪減少と肌の引き締めを両立できる点が大きな特徴であり、患者さまの症状や希望に応じて最適な治療法を選択することが重要です。
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よくある質問(FAQ)
- InMode Aesthetic Solutions. InMode Face.
- Goldberg, D. J., & Marmur, E. S. (2009). Safety and efficacy of a novel bipolar radiofrequency device for facial and neck skin laxity. Journal of Cosmetic and Laser Therapy, 11(2), 105-108.
- DiBernardo, B. E., & Pozner, J. N. (2014). Clinical evaluation of a novel radiofrequency device for noninvasive fat reduction and body contouring. Aesthetic Surgery Journal, 34(3), 421-428.
- Weiss, R. A., & Beasley, K. L. (2016). Noninvasive body contouring with radiofrequency: a review. Journal of Drugs in Dermatology, 15(4), 438-444.
- ピレスパ(リモデリン)添付文書(JAPIC)