ニキビ治療の転院準備を表す、無地の手帳、書類フォルダー、白い薬のチューブとペン

Acne & Skin Care Column

ニキビ治療で転院するとき薬・経過の引き継ぎ

引っ越しなどでニキビ治療の通院先を変えるときは、お薬手帳に薬名・濃度・開始終了日、実際の使い方、効いた点と困った反応を添えて持参します。紹介状や検査結果が必要かは受診先へ事前に確認してください。この記事では、前の処方と自宅での使用を区別して引き継ぐ方法を整理します。同じ薬が必ず処方されるとは限りません。薬を自己流で増減せず、強い腫れ・発熱・急に広がる痛みがあれば、転院の書類や予約日を待たずに相談しましょう。

監修: 吉井恭平 ニキビ治療の転院と治療歴の引き継ぎ 最終更新 2026-09-30

ニキビ・肌荒れでまず押さえたい3つの視点

01

薬の履歴をまとめる

02

実際の使い方を伝える

03

処方と次回相談を確認

強い症状があれば、転院の書類を待たずに相談してください

強い腫れやただれ、発熱を伴う赤み、急速に広がる痛みがあれば、紹介状やメモの完成を待たず当日中に医療機関へ相談してください。唇・舌・のどの急な腫れ、息苦しさ、意識が遠のく感じは119番へ連絡します。症状を確かめるために、以前異常が出た薬を自分で再使用しないでください。

01 / Continuing acne care

転院前に、現在の薬とこれまでの経過をまとめます

ニキビ治療で転院するときは、現在使っている薬と、これまでの治療の変化を一緒に伝えます。お薬手帳や薬袋を土台に、使い始めた時期、効いた点、困った反応を分かる範囲で補いましょう。

引っ越しや進学で病院が変わっても、治療が必ず最初からやり直しになるわけではありません。ただし、新しい医師はその日の皮膚と過去の経過を確認します。「前の病院と同じ薬を希望します」と伝える場合も、薬名だけで診察が済むとは考えないでください。

まず今の処方元へ転院予定を伝え、新しい受診先にはニキビ治療中であることを予約時に知らせます。初診で確認したい情報や必要な資料は医療機関によって異なるため、受診日が決まる前から確認しておくと準備しやすくなります。

薬の残りが少ない場合は、転院の記録作りとは別に連絡が必要です。ニキビ薬がなくなりそうなときの確認事項を参考に、薬名と残量、受診予定日を処方元へ伝え、自己判断で回数を減らしてつなぐことは避けます。

前医の説明を正確に覚えていない項目は、「分からない」と残して構いません。思い出して埋めるより、記録で確認できる事実と記憶による情報を分ける方が、診察で行き違いを減らせます。

02 / Continuing acne care

薬名・濃度・剤形と、指示・実際の使用を分けます

薬の一覧には、名前、濃度、ゲルやローションなどの剤形、処方元を残します。処方された回数と、自宅で実際に使った回数は別に書き、途中で使わなくなった薬も区別してください。

お薬手帳、薬袋、容器の表示を並べると確認しやすくなります。白いチューブだった、赤い錠剤だったという記憶だけで薬を決めず、読める範囲の写真や現物を持参します。容器を別のものへ移したり、残りを混ぜたりする必要はありません。

塗り薬は、額・頬・あごなどの部位、量、回数を記録します。ニキビ薬の塗る範囲に迷っていた場合は、その迷いも伝えましょう。「毎晩の指示だったが、しみたため週に数回だった」など、実際の使用は治療効果を考える手がかりになります。

飲み薬は、開始日と最後に飲んだ日、飲み忘れや残りも整理します。抗菌薬を以前もらっていた場合は、現在も飲んでいるのか、すでに終了したのかを明確にします。転院まで古い残薬を再開する、別の処方と重ねることは避けてください。

皮膚科以外の薬、市販薬、サプリメントも同じ一覧へ加えます。ニキビ薬の名前が違っても成分が重なる場合があるため、転院先の処方を受けた後は、手元の薬をどう扱うか医師・薬剤師と確認します。

転院先で薬を受け取るときは、新しい薬だけを見るのではなく、手元に残っている薬の一覧も見せます。「こちらは終了ですか」「同時に塗る指示ですか」と確認し、名前や容器が変わったことだけで別の成分だと判断しないようにしましょう。

03 / Continuing acne care

効いた変化と困った反応を、日付と一緒に伝えます

治療の評価には、薬を使った期間と、その間に何が変わったかが必要です。「効いた」「合わなかった」だけで終えず、新しいニキビ、痛み、赤み、乾燥を分けて書きましょう。

例えば「使い始めた月」「新しい赤いニキビが減った頃」「頬がしみ始めた日」を同じ時間軸に並べます。正確な日が分からなければ、おおよその月や週でも構いません。転院の前後だけを切り取らず、前の治療からの続きとして伝えます。

ニキビの経過写真が残っていれば、撮影日と当時の薬を対応させます。写真に見える赤みや茶色い色が、新しい炎症とは限らないため、自分で薬の成功・失敗を断定する資料にはしません。今の皮膚も診察で確認してもらいます。

ニキビ薬による乾燥や刺激は、塗った部位、症状が出るまでの時間、腫れや水ぶくれの有無を伝えます。医師にアレルギーと説明されたのか、しみたため自分でそう考えたのかも分けて残しましょう。

続けられなかった理由には、べたつき、生活時間、費用、塗る手順の分かりにくさなどもあります。責められるのではと隠す必要はありません。同じ困りごとを繰り返さないよう、新しい治療計画で相談したい条件として伝えてください。

洗顔料や保湿剤を同時期に変えていた場合は、その変更も短く追記します。ニキビ肌の洗顔・保湿の基本を参考にしつつ、転院前だけ新しいケアを重ねないようにしましょう。薬の反応と製品を使った後の反応が区別できない場合も、そのまま伝えて構いません。

04 / Continuing acne care

紹介状や検査結果の準備を、受診先へ確認します

紹介状が必要か、過去の検査結果を持参するかは、転院先へ事前に確認します。ニキビの転院だから必須、あるいは不要と一律には決められません。

紹介状を依頼する場合は、現在の処方元へ転院先と予定時期を伝えます。発行にかかる日数、受け取り方、費用は前もって確認しましょう。封をされた書類は渡された状態で持参し、自分用の確認メモは別に用意できます。

検査を受けている場合は、検査日、検査の種類、結果と説明された内容を整理します。結果が手元にないときは取得方法を相談しますが、ニキビの転院に合わせて全員が新しく採血を受ける必要がある、という意味ではありません。必要性は診察で判断します。

資料をすぐ用意できない場合は、初診を延期すべきか自分だけで決めず、受診先へ連絡してください。今あるお薬手帳や薬袋で確認できる部分と、後から前医へ問い合わせる部分を分けられることがあります。

顔のニキビで受診するときのメイクの準備は別に確認できます。ここでは薬と治療歴を引き継ぐ資料を優先し、メイクを完全に落とせないことや写真がないことだけで、必要な相談を先延ばしにしないでください。

問い合わせでは「ニキビで通院中です。お薬手帳はありますが、紹介状はまだありません。初診までに必要ですか」と確認できます。検査結果の写真だけで判断できるとは限らないため、検査した施設と日付、説明内容も分かる範囲で添えてください。

薬の変更が多い、強い反応があった、別の病気でも治療を受けている場合は、どの内容を前医から引き継ぐとよいか受診先へ相談しましょう。記録を取り寄せることと受診の時期は別に考え、今の症状が悪化しているなら、その情報を最初に伝えます。

05 / Continuing acne care

お薬手帳の記録に、自分の使い方を補います

紙でも電子版でも、お薬手帳は薬の情報を共有するために役立ちます。ただし、処方された記録だけでは、実際に使った日や困った症状まですべて伝わるとは限りません。

電子版お薬手帳を使う場合は、受診前に必要な薬の記録を表示できるか確認します。スマートフォンの充電やログインを確認し、使い慣れない操作を診察室で初めて試す負担を減らしましょう。紙の手帳が何冊かある場合は、現在の治療が分かるものを持参します。

マイナンバーカードを使えばすべての治療経過が自動で伝わる、とは考えないでください。電子処方せんなどによる共有には対応状況や同意、情報の反映時期が関わります。市販薬、サプリメント、使用を休んだ事情も自分から伝えましょう。

アプリ内に古い薬と新しい薬が並んでいるときは、「現在使用中」「終了」「使ったか不明」をメモで区別します。自分で過去の記録を消して整理するより、診察で見分けられるよう補足する方法が役立ちます。

皮膚科で症状を伝えるメモも使えますが、転院では処方の変更と実際の使用を時系列でつなぐことが中心です。情報や写真を送るよう案内された場合は、医療機関が指定した提出方法と宛先を確認してから送ります。

薬の情報が画面に見当たらないときは、「使っていない薬」と扱わず、手元の記録も示します。逆に履歴に載っていても、すでに終了している薬はそのことを伝えます。情報を見せるだけで済ませず、現在どう使っているかを短く補うのがポイントです。

06 / Continuing acne care

転院先で、薬の続け方と次の相談時期を確認します

新しい医師には、現在の薬を続けたい理由と、変えたい理由の両方を伝えます。前医と同じ処方が必ず出るとは限らず、現在の症状、治療期間、安全性などを踏まえて相談します。

ニキビ治療には、赤いニキビが目立つ時期と、改善を保つ時期があります。以前の処方がそのまま長く続くとは限らず、特に抗菌薬をいつまで使うかは経過を見て判断します。前医で説明された治療の目的が分かれば、その言葉も伝えましょう。

ニキビ薬をやめるタイミングに迷っている場合は、転院を機にすべて中止するのではなく、続けにくい理由を相談します。新しい薬が出たときは、古い薬との併用の可否、切り替える日、使わなくなる薬を一つずつ確認してください。

妊娠中、妊娠の可能性や予定、授乳中であること、ほかの病気の治療が変わったことは早めに伝えます。妊娠中のニキビ薬の確認も参考に、以前使えた薬だから今も同じように使えるとは決めないでください。

診察の最後には、処方の使い方、次回受診の目安、困ったときの連絡先を確認します。通院できる曜日や引っ越し後の生活も共有すると相談しやすくなります。治る日数や薬を出せる量を、転院前の情報だけで一律に決めることはできません。

診察後に説明が食い違って聞こえた場合は、薬を受け取る時点で確認します。「前の指示を続ける部分」と「今日から変わる部分」を分けて復唱すると整理できます。不明なまま二つの処方を合わせたり、使う量を自分で調整したりしないでください。

  • 今ある薬のうち、続けるもの・終了するものはどれですか
  • 新しい薬へ切り替える日と、塗る部位・量・回数はどうなりますか
  • しみる・悪化する場合は、どこへいつ相談すればよいですか
  • 次の診察では、何を見て治療の変化を確認しますか
07 / Continuing acne care

症状が強いときは、転院の手続きより相談を優先します

深い痛みのあるしこりが増える、跡が心配、治療を続けても悪化している場合は早めに皮膚科へ相談します。発熱や急速に広がる赤み、強い腫れや痛みがある場合は、新しい予約日まで待たず当日中に連絡してください。

ニキビの悪化と思っていても、薬による強い反応や別の皮膚症状が重なることがあります。転院先がまだ決まっていなければ、現在の処方元や近くの医療機関へ、症状と使った薬を伝えて受診方法を確認します。

強い腫れやただれを我慢して塗り続けないでください。過酸化ベンゾイル製剤の電子添文は、重度の皮膚刺激や全身の過敏反応では使用を中止するよう示しています。該当する症状ではその薬の使用を止め、速やかに処方元へ連絡します。

唇・舌・のどが急に腫れる、息苦しい、意識が遠のく場合は119番へ連絡します。書類や薬の写真を探すことを先にせず、周りに助けを求めてください。落ち着いてから薬名と使用時刻を確認します。

一方、軽い乾燥や使い方の迷いだけで、すべての治療を自己判断で中断する必要はありません。緊急症状への対応と、通常の継続相談を分けましょう。皮膚科のニキビ診療では、現在の症状と治療歴を合わせて確認します。

転院の準備より優先する相談の目安
症状・状況相談の目安
痛いしこりが増える、跡が心配、治療中も悪化早めに皮膚科へ。予約を早める必要があるか確認
強い腫れ・ただれ、発熱、急速に広がる赤みや痛み書類を待たず当日中に医療機関へ相談
唇・舌・のどの急な腫れ、息苦しさ、意識の変化119番へ連絡
症状は安定し、薬の使い方や資料の準備が不明処方元・受診先・薬局へ事前確認
08 / Continuing acne care

引き継ぎ用の一枚メモを持参します

診察には、薬の履歴、実際の使用、効果と困りごと、すでにある資料をまとめて持参します。長い日記にする必要はなく、分からない欄が残っていても相談できます。

最初に「引っ越しで転院します。今の薬は続けていますが、頬がしみることがあります」のように、転院する事情と一番困る点を短く伝えます。その後、薬の一覧を見ながら開始・終了や変更を説明すると、何を引き継ぐか整理しやすくなります。

ニキビだけでなく、同じ時期に別の皮膚症状もあった場合は、それも診察で伝えます。新しい医師に病名を自分で決めて伝える必要はありません。前医から説明された診断名があれば、いつ説明を受けたかと一緒に記録できます。

診察中に決まった内容は、現在使う薬の欄へ追記します。受け取った薬の名前や見た目が前と違う場合も、自己流で足し引きせず医師・薬剤師へ確認しましょう。手元に残った薬をいつ使うかも、今回の指示と混同しないことが大切です。

池袋の一般皮膚科の診療案内やアクセスを確認し、受診前に必要な持ち物を問い合わせられます。紹介状や検査結果は、取得の見込みも含めて伝えてください。記録は診療を助ける資料であり、診察や処方判断の代わりにはなりません。

メモを作った日も書き、薬の情報がその日現在のものだと分かるようにします。お薬手帳で確認した内容と、記憶に基づく日付を分け、古い資料を現在の処方と取り違えないことが大切です。このメモは診断表でも処方の依頼書でもなく、医師と相談するための補助資料です。

転院先へ持参する治療の引き継ぎメモ
項目分かる範囲で残す内容
現在の薬薬名・濃度・剤形・処方元・手元の残り
指示と実際の使用部位・量・回数・使えなかった期間と理由
治療の変化開始・変更・終了した時期、終了薬の名前
効果と困った反応減った症状・残る症状・刺激が出た時期と部位
資料・ほかの薬お薬手帳・紹介状・検査日と結果・市販薬やサプリ
初診で聞くこと古い薬の扱い・使い方・次回受診・連絡方法
治療の引き継ぎメモを準備するための白紙、鉛筆、手帳、無地の薬のチューブと書類入れ
薬の履歴・実際の使用・効果と困りごとを一枚に整理するための生成イメージです。実際の診療記録や特定の製品ではありません。

池袋でニキビ治療の転院を相談したい方へ

池袋で皮膚科受診をご検討の方へ

池袋駅周辺や東池袋へ引っ越し、ニキビの通院先を探している方は、一般皮膚科でこれまでの治療と現在の症状をご相談ください。お薬手帳、薬袋、分かる範囲の使用歴、すでに受けた検査の結果があると確認に役立ちます。

池袋サンシャイン通り皮膚科では、現在の皮膚の状態を診察したうえで治療を相談します。同じ薬の処方や特定の治療の継続を事前に保証するものではありません。美容皮膚科の施術を希望する場合も、まず使用中の薬と炎症の状態を共有しましょう。

FAQ

よくある質問

ニキビ治療の転院に紹介状は必要ですか?

受診先によって異なるため、予約前に確認してください。必要な場合は前の医療機関に発行方法を相談します。強い症状があれば、書類を待たず医療機関へ連絡してください。

転院しても同じニキビ薬を出してもらえますか?

必ず同じ処方になるとは限りません。現在の皮膚、これまでの効果や困った反応、ほかの薬を確認して判断します。薬名と濃度、実際の使い方を伝え、継続を希望する理由も相談しましょう。

マイナンバーカードがあれば、お薬手帳やメモは不要ですか?

不要とは限りません。薬の情報共有には医療機関の対応や同意、反映時期などが関わります。お薬手帳も持参し、実際の使用頻度、休んだ期間、市販薬やサプリ、困った反応は自分から伝えてください。

前の薬の名前や使い始めた日を覚えていません。

薬袋、容器、お薬手帳などで分かる範囲を持参してください。日付が曖昧なら、おおよその月でも構いません。見た目だけで薬を決めず、不明な情報は前の医療機関や調剤した薬局へ確認できます。

転院前に薬がなくなりそうです。

現在の処方元へ薬名と残量、新しい受診予定日を伝えて相談してください。自己判断で回数を減らす、古い残薬を再開する、家族の薬で代用することは避けます。急な悪化や強い症状は予約を待たず相談します。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

この記事の監修医師

吉井恭平|池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

通院先が変わるときは、「どの薬を出されたか」と「実際にはどう使っていたか」の両方が大切です。効いたこと、しみたこと、続けにくかったことを、新しい診察でも遠慮なくお伝えください。
資料がそろわなくても、強い症状の相談を遅らせる必要はありません。現在の薬と皮膚の状態を確認し、治療を続ける方法や次に相談する時期を一緒に整理しましょう。
参考文献
  1. 厚生労働省. 電子版お薬手帳. 薬の記録と医師・薬剤師への情報共有.
  2. 厚生労働省. 国民の皆さま向け 電子処方せんQ&A. 薬剤情報の共有とお薬手帳の役割.
  3. 日本皮膚科学会. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023. 炎症期と維持期の治療.
  4. AAD. Acne: Diagnosis and treatment. 症状に応じた治療計画と継続的な評価.
  5. Mayo Clinic. Acne: Diagnosis and treatment. 診察前に整理する薬・サプリメント・治療歴.
  6. PMDA. ベピオゲル2.5%・ローション2.5% 電子添文. 重度の皮膚刺激・過敏反応への対応.
  7. NHS. Cellulitis. 痛み・熱感・腫れなどの早期相談.
  8. NHS. Anaphylaxis. 急な腫れ・呼吸困難などの緊急症状(日本では119番).