池袋 皮膚科 薬 一覧|専門医が解説する治療薬
- ✓ 池袋サンシャイン通り皮膚科で処方される主要な皮膚疾患治療薬を網羅的に解説します。
- ✓ 各薬剤の作用機序、用法・用量、副作用、臨床での使用経験に基づいた注意点を詳述します。
- ✓ 患者さまが抱きやすい疑問点に対し、専門医の立場から具体的なアドバイスを提供します。
池袋サンシャイン通り皮膚科では、患者さま一人ひとりの症状や体質に合わせた最適な薬物治療を提供しています。皮膚疾患は多岐にわたり、それぞれに効果的な治療薬が存在します。ここでは、当院で主に処方している様々な皮膚疾患治療薬について、その特徴や使い方、注意点などを詳しく解説します。
ニキビ治療薬とは?効果的な選択肢と注意点

ニキビ治療薬は、尋常性ざ瘡(ニキビ)の原因となる皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖、炎症を抑制するために用いられる薬剤です。保険診療で処方できる外用薬や内服薬、自由診療の治療薬など多岐にわたります。
ニキビ治療の基本は、毛穴の詰まりを改善するアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬です。アダパレンは毛穴の角化異常を正常化し、ニキビの初期段階である微小面皰の形成を抑制します。過酸化ベンゾイルは角質剥離作用と抗菌作用を併せ持ち、アクネ菌の増殖を抑える効果が期待できます。炎症性のニキビに対しては、抗菌薬の外用薬や内服薬が用いられることがあります。内服抗菌薬は、炎症が広範囲に及ぶ場合や外用薬で効果が不十分な場合に選択されます。当院の皮膚科外来では、特に思春期ニキビの患者さまから「市販薬ではなかなか治らない」という相談を受けることが多いです。その際、保険適用のある外用薬とスキンケア指導を組み合わせることで、多くの方が数週間から数ヶ月で改善を実感されています。また、難治性のニキビやニキビ跡の治療には、自由診療のピーリングやレーザー治療も検討されます。ホルモンバランスの乱れが関与するニキビには、女性ホルモン薬が有効な場合もあります[3]。ニキビ治療薬は種類が多く、それぞれの作用機序や副作用を理解し、患者さまのニキビの種類や重症度、肌質に合わせて適切に選択することが重要です。
ニキビ治療薬の主な種類
- 外用薬: アダパレン(ディフェリンゲル®)、過酸化ベンゾイル(ベピオゲル®、エピデュオゲル®)、抗菌薬(アクアチム®、ダラシンTゲル®)など。
- 内服薬: 抗菌薬(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど)、ビタミン剤(ビタミンB群、Cなど)、漢方薬、イソトレチノイン(自由診療)など。
用法・用量と副作用
- 外用薬: 通常1日1回、洗顔後に患部に塗布します。初期には乾燥、刺激感、赤みなどの副作用が見られることがありますが、継続使用で軽減することが多いです。
- 内服薬: 抗菌薬は通常1日1〜2回服用します。消化器症状(吐き気、下痢)や光線過敏症などの副作用に注意が必要です。
アトピー・湿疹治療薬の種類と使い分け
アトピー性皮膚炎や湿疹の治療薬は、炎症を抑え、皮膚のバリア機能を改善することを目的としています。主な治療薬にはステロイド外用薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)外用薬、タクロリムス外用薬、JAK阻害薬、生物学的製剤などがあります。アトピー性皮膚炎は慢性的な経過をたどることが多く、患者さまの症状の程度や部位、年齢に応じて適切な薬剤を選択し、長期的なコントロールを目指します[2]。
ステロイド外用薬は強力な抗炎症作用を持ち、皮膚の炎症を速やかに抑えることができます。強さのランクがあり、症状に応じて使い分けます。非ステロイド外用薬はステロイドに比べて作用は穏やかですが、副作用のリスクが低いのが特徴です。タクロリムス外用薬(プロトピック®)は、ステロイドとは異なる機序で炎症を抑え、ステロイドが使いにくい顔面や首などの部位にも使用されます。当院では、アトピー性皮膚炎の患者さまには、ステロイド外用薬と保湿剤の適切な使用方法を丁寧に指導しています。特に「ステロイドは怖い」という患者さまには、その効果と副作用、そして適切な使用によるメリットを詳しく説明し、不安を軽減できるよう努めています。近年では、既存治療で効果不十分な中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対し、JAK阻害薬や生物学的製剤といった新しい治療選択肢も登場しており、患者さまのQOL向上に大きく貢献しています。
アトピー・湿疹治療薬の主な種類
- ステロイド外用薬: ストロング、ミディアム、ウィークなど強さのランクがあります。
- 非ステロイド外用薬: 尿素製剤、ヘパリン類似物質など。
- タクロリムス外用薬: プロトピック軟膏®。
- JAK阻害薬: コレクチム軟膏®、リンヴォック®、サイバインコ®など。
- 生物学的製剤: デュピクセント®、アドトラーザ®など。
用法・用量と副作用
- ステロイド外用薬: 通常1日1〜2回、患部に適量を塗布します。長期連用により皮膚萎縮、毛細血管拡張、ニキビ様皮疹などの副作用が見られることがあります。
- タクロリムス外用薬: 通常1日1〜2回、患部に塗布します。塗布初期に刺激感や灼熱感が見られることがありますが、徐々に軽減します。
- JAK阻害薬・生物学的製剤: 内服薬や注射薬として使用されます。感染症のリスク増加や、その他の全身性の副作用に注意が必要です。
アレルギー・花粉症治療薬の選び方
アレルギー性皮膚炎や花粉症の治療薬は、アレルギー反応によって引き起こされるかゆみ、発疹、鼻炎、結膜炎などの症状を緩和することを目的としています。主に抗ヒスタミン薬が中心となりますが、症状に応じてステロイド点鼻薬や点眼薬、抗アレルギー薬などが併用されます。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応で放出されるヒスタミンの作用をブロックすることで、かゆみや鼻水、くしゃみなどの症状を抑えます。第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気を催しやすいですが、第二世代の抗ヒスタミン薬は眠気や口の渇きといった副作用が軽減されています。当院では、花粉症の時期になると「市販薬では効き目が弱い」とおっしゃる方が多く来院されます。実際の診察では、患者さまのライフスタイルや症状の重症度に合わせて、眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬を優先して処方し、必要に応じて点鼻薬や点眼薬を併用することで、効果的な症状緩和を目指しています。特に、運転や集中力を要する仕事をする方には、眠気の少ない薬剤の選択が重要になります。
アレルギー・花粉症治療薬の主な種類
- 抗ヒスタミン薬(内服): フェキソフェナジン(アレグラ®)、ロラタジン(クラリチン®)、セチリジン(ジルテック®)、レボセチリジン(ザイザル®)、ビラスチン(ビラノア®)など。
- 抗アレルギー薬(内服): モンテルカスト(シングレア®)、プランルカスト(オノン®)など。
- ステロイド点鼻薬・点眼薬: フルチカゾン点鼻液(フルナーゼ®)、ケトチフェン点眼液(ザジテン®)など。
用法・用量と副作用
- 抗ヒスタミン薬: 通常1日1回または2回服用します。眠気、口の渇き、消化器症状などが報告されています。
- 点鼻薬・点眼薬: 通常1日2〜4回使用します。局所的な刺激感や乾燥感が見られることがあります。
水虫・真菌治療薬の効果的な使い方
水虫(足白癬)やその他の真菌感染症の治療薬は、原因となる真菌(白癬菌など)を殺菌・増殖抑制することを目的としています。主に外用抗真菌薬が用いられますが、爪白癬や広範囲に及ぶ真菌症には内服抗真菌薬が選択されることもあります。
外用抗真菌薬には、クリーム、軟膏、液剤、スプレーなど様々な剤形があり、患部の状態や部位によって使い分けます。水虫は症状が改善しても、菌が残っていると再発しやすいため、症状がなくなってからも約1ヶ月間は治療を継続することが重要です。当院では、水虫の患者さまから「市販薬で治らなかった」という声を聞くことがよくあります。これは、自己判断で塗布を中断してしまったり、適切な薬剤が選択されていなかったりすることが原因であることが多いです。実際の診察では、患部の状態を詳しく診察し、必要に応じて顕微鏡検査で真菌の有無を確認した上で、最適な外用薬を処方します。爪白癬の場合、外用薬だけでは効果が不十分なことが多く、内服薬の併用やレーザー治療も検討されます。爪白癬の治療は数ヶ月から1年と長期にわたることが多く、患者さまの継続的な治療へのモチベーション維持が治療のポイントになります。
水虫・真菌治療薬の主な種類
- 外用抗真菌薬: ラミシール®(テルビナフィン)、ルリコン®(ルリコナゾール)、アスタット®(ラノコナゾール)、ニゾラール®(ケトコナゾール)など。
- 内服抗真菌薬: ラミシール®錠(テルビナフィン)、イトリゾール®(イトラコナゾール)など。
用法・用量と副作用
- 外用薬: 通常1日1回、患部に塗布します。皮膚刺激感、かゆみ、発赤などが報告されています。
- 内服薬: 爪白癬の場合、数ヶ月から1年程度の服用が必要です。肝機能障害や消化器症状などの副作用に注意が必要です。
保湿・スキンケア処方薬の重要性

保湿・スキンケア処方薬は、乾燥肌やアトピー性皮膚炎、その他の皮膚疾患における皮膚のバリア機能の低下を補い、肌の潤いを保つことを目的としています。皮膚の乾燥は様々な皮膚トラブルの原因となるため、保湿は皮膚治療の基本となります。
主な保湿剤には、ヘパリン類似物質、尿素製剤、ワセリンなどがあります。ヘパリン類似物質は、皮膚の水分保持能力を高め、血行促進作用も持ちます。尿素製剤は角質を柔らかくし、皮膚のゴワつきを改善する効果があります。ワセリンは皮膚表面に油膜を形成し、水分の蒸発を防ぐことでバリア機能を補強します。当院では、乾燥肌の患者さまには、保湿剤の正しい使い方を丁寧に指導しています。特に、入浴後5分以内に塗布することや、十分な量を塗布することの重要性を強調しています。実際の診察では、患者さまから「保湿剤を塗ってもカサカサする」という相談を受けることがありますが、これは塗布量が不足しているケースが多いです。皮膚科の日常診療では、保湿剤の適切な使用が、アトピー性皮膚炎の症状悪化予防や、ステロイド外用薬の減量にも繋がる重要な治療のポイントになります[4]。
保湿・スキンケア処方薬の主な種類
- ヘパリン類似物質: ヒルドイド®(クリーム、ローション、ソフト軟膏など)。
- 尿素製剤: ケラチナミン®、パスタロン®など。
- ワセリン: プロペト®、白色ワセリン。
- セラミド含有製剤: 自由診療で処方されることもあります。
用法・用量と副作用
- 外用薬: 1日1〜数回、入浴後や洗顔後など、皮膚が清潔な状態に適量を塗布します。副作用は比較的少ないですが、刺激感やかゆみが生じることがあります。
AGA・薄毛治療薬の選択肢と効果
AGA(男性型脱毛症)や薄毛治療薬は、進行性の脱毛を抑制し、発毛を促進することを目的としています。主な治療薬には、内服薬のフィナステリドやデュタステリド、外用薬のミノキシジルがあります。これらは男性ホルモンの影響を抑えたり、毛母細胞の働きを活性化させたりすることで効果を発揮します。
フィナステリド(プロペシア®)とデュタステリド(ザガーロ®)は、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する内服薬です。デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHTを抑制するとされています。ミノキシジル外用薬は、毛母細胞に直接作用して発毛を促進する効果があります。当院では、AGA治療を希望される患者さまには、まず内服薬の効果や副作用について詳しく説明し、治療の継続が重要であることをお伝えしています。実際の診察では、患者さまから「いつから効果が出ますか?」と質問されることがよくあります。一般的に、効果を実感するまでには6ヶ月以上の継続が必要であり、皮膚科の臨床経験上、1年ほどで髪の毛のボリュームアップや抜け毛の減少を実感される方が多い印象です。治療開始後も定期的な経過観察を行い、効果や副作用を確認しながら、患者さまに合った治療プランを調整しています。
AGA・薄毛治療薬の主な種類
- 内服薬: フィナステリド(プロペシア®、ジェネリック医薬品あり)、デュタステリド(ザガーロ®、ジェネリック医薬品あり)。
- 外用薬: ミノキシジル(リアップ®など、市販薬としても入手可能)。
用法・用量と副作用
- フィナステリド・デュタステリド: 通常1日1回1錠を服用します。性機能障害(勃起不全、性欲減退)や肝機能障害などが報告されています。女性や小児は服用できません。
- ミノキシジル外用薬: 通常1日2回、頭皮に塗布します。頭皮のかゆみ、かぶれ、初期脱毛などが報告されています。
ED治療薬の種類と適切な使用法
ED(勃起不全)治療薬は、男性の勃起機能を改善し、性生活の質を向上させることを目的としています。主にPDE5阻害薬と呼ばれる内服薬が用いられ、陰茎への血流を増加させることで勃起を補助します。ED治療薬は、性的な刺激があった場合にのみ効果を発揮し、自然な勃起を促します。
主なED治療薬には、シルデナフィル(バイアグラ®)、タダラフィル(シアリス®)、バルデナフィル(レビトラ®)があります。それぞれ作用時間や効果発現までの時間に違いがあります。シルデナフィルは短時間作用型で即効性があり、タダラフィルは長時間作用型で服用後36時間まで効果が持続するとされています。当院では、ED治療を希望される患者さまに対し、問診で心血管系の既往歴や併用薬を詳細に確認し、安全性を最優先に処方を行っています。実際の診察では、患者さまから「どの薬が自分に合っていますか?」と質問されることがよくあります。処方する際は、患者さまのライフスタイルや性行為のタイミングなどを考慮し、最適な薬剤を提案しています。例えば、週末にゆっくり過ごしたい方には作用時間の長いタダラフィル、即効性を求める方にはシルデナフィルといった具合です。これらの薬剤は保険適用外の自由診療となります。
ED治療薬の主な種類
- シルデナフィル: バイアグラ®(ジェネリック医薬品あり)。
- タダラフィル: シアリス®(ジェネリック医薬品あり)。
- バルデナフィル: レビトラ®(現在供給不安定)。
用法・用量と副作用
- 内服薬: 性行為の約30分〜3時間前に1回1錠を服用します。頭痛、顔のほてり、鼻づまり、消化不良などが報告されています。硝酸薬との併用は禁忌です。
ダイエット・GLP-1薬のメカニズムと効果
ダイエット・GLP-1薬は、主に肥満症や2型糖尿病の治療に用いられる薬剤で、食欲抑制や血糖コントロールを通じて体重減少をサポートします。GLP-1受容体作動薬は、体内で血糖値に応じてインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制する作用を持つホルモン「GLP-1」に似た働きをします。
GLP-1受容体作動薬は、胃の内容物の排出を遅らせることで満腹感を持続させ、食欲を抑制する効果があります。また、血糖値の上昇を抑える作用もあるため、糖尿病治療薬としても使用されます。当院では、肥満に悩む患者さまに対し、GLP-1受容体作動薬を自由診療で提供しており、食事療法や運動療法と組み合わせることで、より効果的な体重管理を目指しています。処方する際は、患者さまのBMIや健康状態を詳しく確認し、適切な薬剤と投与量を決定します。皮膚科の臨床経験上、GLP-1受容体作動薬を使用した患者さまから、数ヶ月で「食欲が抑えられ、自然と食事量が減った」というフィードバックをいただくことが多いです。特に、食後の満腹感が得られやすくなるため、間食が減る傾向が見られます。ただし、副作用として吐き気や便秘などが起こる可能性があり、使用開始時は少量から慎重に投与を進めます。
ダイエット・GLP-1薬の主な種類
- GLP-1受容体作動薬: リラグルチド(サクセンダ®)、セマグルチド(ウゴービ®、オゼンピック®)など。
用法・用量と副作用
- 注射薬: 週に1回または毎日、自己注射します。吐き気、嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が報告されています。膵炎や胆石症などの重大な副作用も稀に発生することがあります。
ピル・女性ホルモン薬の皮膚科での活用
ピル(経口避妊薬)やその他の女性ホルモン薬は、避妊目的だけでなく、月経困難症、子宮内膜症、そして皮膚科領域ではニキビや多毛症の治療にも用いられます。女性ホルモンのバランスを整えることで、これらの症状の改善が期待されます。
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを含み、排卵を抑制することで避妊効果を発揮します。また、男性ホルモンの作用を抑える効果もあるため、ホルモンバランスの乱れによるニキビや多毛症の改善にも有効とされています[3]。当院では、特に成人女性の難治性ニキビや、生理周期と関連して悪化するニキビの患者さまに、低用量ピルの処方を検討することがあります。処方する際は、患者さまの既往歴(血栓症のリスクなど)を詳細に確認し、安全性を十分に考慮した上で、適切な薬剤を選択しています。皮膚科の臨床経験上、ピルを服用した患者さまから、数ヶ月でニキビの改善だけでなく、生理痛の軽減や月経周期の安定といった副次的な効果を実感される方も少なくありません。ただし、血栓症のリスクがあるため、定期的な健康チェックが不可欠です。
ピル・女性ホルモン薬の主な種類
- 低用量ピル: マーベロン®、トリキュラー®、ヤーズ®など(避妊目的以外にも月経困難症、ニキビ治療にも使用)。
- 中用量ピル: プラノバール®など(月経移動、緊急避妊など)。
用法・用量と副作用
- 内服薬: 通常1日1回1錠を毎日服用します。吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血などが報告されています。稀に血栓症などの重大な副作用が発生することがあります。
その他外用薬・内服薬の種類と用途

皮膚科では、上記の疾患以外にも様々な皮膚トラブルに対応するため、多種多様な外用薬や内服薬を処方しています。これらには、かゆみ止め、傷の治療薬、ウイルス感染症治療薬、尋常性疣贅(いぼ)治療薬などが含まれます。患者さまの症状や原因に応じて、最適な薬剤を組み合わせた治療を行います。
例えば、かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬の内服や、ステロイドを含まないかゆみ止め外用薬(クロタミトンなど)が用いられます。傷の治療には、抗菌作用のある軟膏や、皮膚の再生を促す軟膏が使われます。ウイルス感染症であるヘルペスや帯状疱疹には抗ウイルス薬の内服が、尋常性疣贅には液体窒素療法と併せてサリチル酸含有製剤の外用などが行われます。当院の皮膚科では、患者さまの訴える症状が多岐にわたるため、問診と視診を特に重視しています。例えば、「原因不明のかゆみ」で来院された患者さまには、アレルギー、乾燥、虫刺され、内臓疾患など様々な可能性を考慮し、鑑別診断に基づいて適切な薬剤を処方します。皮膚科の日常診療では、患者さまの訴えを丁寧に聞き取り、症状の経過や生活習慣なども考慮した上で、オーダーメイドの治療を提供することが重要になります。
その他の主な外用薬・内服薬
- かゆみ止め: クロタミトン(オイラックス®)、ジフェンヒドラミンなど。
- 傷の治療薬: ゲンタシン®軟膏(抗菌薬)、アズノール®軟膏(抗炎症・保護)。
- 抗ウイルス薬: アシクロビル(ゾビラックス®)、バラシクロビル(バルトレックス®)など。
- いぼ治療薬: サリチル酸製剤(スピール膏®など)。
- 漢方薬: 十味敗毒湯、温清飲など、体質や症状に合わせて処方されます。
用法・用量と副作用
- 各薬剤の添付文書に従って使用します。副作用も薬剤によって異なりますが、皮膚刺激感、発疹、消化器症状などが報告されています。
アクアチム(ナジフロキサシン)の効果と使い方
アクアチム(ナジフロキサシン)は、ニューキノロン系の抗菌薬に分類される外用薬です。主にニキビ(尋常性ざ瘡)や毛嚢炎、その他皮膚の細菌感染症の治療に用いられます。アクネ菌やブドウ球菌など、様々な細菌に対して抗菌作用を発揮します。
アクアチムは、細菌のDNA複製を阻害することで増殖を抑え、殺菌作用を示します。特にニキビ治療においては、炎症を引き起こすアクネ菌の数を減少させることで、赤ニキビや膿を持ったニキビの改善に効果が期待できます。当院では、炎症性のニキビや毛嚢炎の患者さまにアクアチムを処方することがよくあります。処方する際は、抗生剤耐性菌の発生を防ぐため、必要最小限の期間での使用を指導しています。皮膚科の臨床経験上、アクアチムを処方した患者さまから、1週間程度で赤みや腫れの改善を実感される方が多い印象です。ただし、効果が不十分な場合や、広範囲に炎症が及ぶ場合には、他の外用薬や内服抗菌薬への切り替えを検討します。また、外用抗菌薬はニキビの炎症を抑える効果はありますが、毛穴の詰まりを根本的に改善する作用はないため、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの角質溶解作用を持つ薬剤と併用することが推奨されます。
アクアチムの用法・用量
- 通常、1日1〜2回、洗顔後に患部に適量を塗布します。
アクアチムの副作用
- その他の副作用(頻度不明): 刺激感、かゆみ、発赤、乾燥、接触皮膚炎などが報告されています。
非ステロイド外用薬一覧|種類と使い分け
非ステロイド外用薬は、ステロイドを含まない抗炎症作用や保湿作用を持つ外用薬の総称です。アトピー性皮膚炎、湿疹、かぶれ、乾燥肌など、様々な皮膚疾患に用いられます。ステロイド外用薬と比較して作用は穏やかですが、長期連用による副作用のリスクが低いという特徴があります。
主な非ステロイド外用薬には、タクロリムス外用薬(プロトピック®)、デルゴシチニブ軟膏(コレクチム®)、ヘパリン類似物質、尿素製剤、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)外用薬などがあります。タクロリムスやデルゴシチニブは、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える効果があり、特に顔面や首などのデリケートな部位に使用されます。ヘパリン類似物質や尿素製剤は、主に保湿を目的として使用されます。当院では、「ステロイドをなるべく使いたくない」という患者さまには、非ステロイド外用薬の選択肢を提示し、それぞれの薬剤の特性や効果、副作用について詳しく説明しています。特に、コレクチム軟膏は、ステロイド抵抗性のアトピー性皮膚炎に対して、比較的早期に効果を実感される方が多い印象です。しかし、ステロイド外用薬に比べて効果発現までに時間がかかったり、刺激感を感じやすかったりする場合もあるため、患者さまの症状の重症度や肌質、治療への希望を考慮して、最適な薬剤を処方するよう心がけています。アトピー・湿疹治療薬との使い分けについて説明する機会が多いです。
非ステロイド外用薬の主な種類
- タクロリムス外用薬: プロトピック軟膏®(免疫抑制作用)。
- デルゴシチニブ軟膏: コレクチム軟膏®(JAK阻害作用)。
- ヘパリン類似物質: ヒルドイド®(保湿・血行促進)。
- 尿素製剤: ケラチナミン®、パスタロン®(角質軟化・保湿)。
- NSAIDs外用薬: インドメタシン、ジクロフェナクなど(抗炎症・鎮痛)。
用法・用量と副作用
- 各薬剤の添付文書に従って1日1〜数回塗布します。刺激感、かゆみ、発赤などが報告されています。
感染予防薬・抗菌薬一覧
感染予防薬・抗菌薬は、細菌やウイルスなどの病原体による感染症の治療や予防に用いられる薬剤です。皮膚科領域では、細菌感染による化膿性皮膚疾患(とびひ、蜂窩織炎、毛嚢炎など)や、ウイルス感染症(ヘルペス、帯状疱疹など)に対して処方されます。
抗菌薬には、ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、ニューキノロン系など様々な種類があり、原因菌の種類や感染の重症度に応じて選択されます。外用抗菌薬は局所的な感染に、内服抗菌薬は広範囲な感染や重症例に用いられます。抗ウイルス薬は、ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症に特異的に効果を発揮します。当院では、皮膚の感染症が疑われる患者さまには、まず患部の状態を詳しく観察し、必要に応じて細菌培養検査などを行い、原因菌を特定した上で最適な抗菌薬を選択しています。実際の診察では、患者さまから「抗生剤を飲んだらお腹の調子が悪くなった」という相談を受けることがありますが、これは抗菌薬による腸内細菌叢の変化が原因であることが多いです。そのため、整腸剤の併用や、抗菌薬の適切な使用期間を指導することで、副作用の軽減に努めています。感染予防薬・抗菌薬は、耐性菌の発生を防ぐためにも、医師の指示に従い、用法・用量を守って正しく使用することが非常に重要です。
感染予防薬・抗菌薬の主な種類
- 外用抗菌薬: フシジン酸(フシジンレオ®)、ゲンタマイシン(ゲンタシン®)、ナジフロキサシン(アクアチム®)など。
- 内服抗菌薬: セファレキシン(ケフレックス®)、アモキシシリン(サワシリン®)、ミノサイクリン(ミノマイシン®)など。
- 内服抗ウイルス薬: アシクロビル(ゾビラックス®)、バラシクロビル(バルトレックス®)など。
用法・用量と副作用
- 外用薬: 通常1日1〜数回、患部に塗布します。皮膚刺激感、かゆみ、発赤などが報告されています。
- 内服薬: 1日1〜数回、添付文書に従って服用します。消化器症状(吐き気、下痢)、薬疹などが報告されています。稀に重篤なアレルギー反応や肝機能障害などの重大な副作用が発生することがあります。
まとめ
池袋サンシャイン通り皮膚科では、ニキビ、アトピー性皮膚炎、アレルギー、水虫、AGA、ED、ダイエット、女性ホルモン関連の悩みなど、多岐にわたる皮膚疾患や美容に関するお悩みに対応するため、様々な治療薬を処方しています。それぞれの薬剤には異なる作用機序、用法・用量、そして副作用があります。当院では、患者さま一人ひとりの症状、体質、ライフスタイルを詳細に把握し、最新の知見と豊富な臨床経験に基づいた最適な治療薬を選択・提供しています。薬の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを最小限に抑えるためには、医師の指示に従い、正しく薬剤を使用することが不可欠です。ご自身の症状や薬に関する疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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- アレグラ(フェキソフェナジン)添付文書(JAPIC)
- ビラノア(ビラスチン)添付文書(JAPIC)
- ディフェリン(アダパレン)添付文書(JAPIC)
- ベピオ(過酸化ベンゾイル)添付文書(JAPIC)
- ダラシン(クリンダマイシン)添付文書(JAPIC)
- アクアチム(ナジフロキサシン)添付文書(JAPIC)
- アスタット(ラノコナゾール)添付文書(JAPIC)
- ケトコナゾール(ケトコナゾール)添付文書(JAPIC)
- イトラコナゾール(イトリゾール)添付文書(JAPIC)
- イトラコナゾール(イトラコナゾール)添付文書(JAPIC)
- アモキシシリン(アモキシシリン)添付文書(JAPIC)
- アモキシシリン(サワシリン)添付文書(JAPIC)
- ゲンタシン(ゲンタマイシン)添付文書(JAPIC)
- ペリオクリン(ミノマイシン)添付文書(JAPIC)
- ウレパール(パスタロン)添付文書(JAPIC)
- ウトロゲスタン(プロゲステロン)添付文書(JAPIC)
- クラリチン(ロラタジン)添付文書(JAPIC)
- ジルテック(セチリジン)添付文書(JAPIC)
- コレクチム(デルゴシチニブ)添付文書(JAPIC)
- フルタイド(フルチカゾン)添付文書(JAPIC)
- ケトチフェン(ケトチフェン)添付文書(JAPIC)
- ペリオクリン(ミノサイクリン)添付文書(JAPIC)
- ヘパフィルド(ヘパリン)添付文書(JAPIC)
- アシクロビル(アシクロビル)添付文書(JAPIC)
- バラシクロビル(バラシクロビル)添付文書(JAPIC)