
Skin Disease Basics
つけまつげの接着剤でかぶれたらまぶたの赤みと受診目安
つけまつげの接着剤でまぶたが赤くかゆくなったら、使用を休み、無理に剥がしたりこすったりしないでください。目の痛み・まぶしさ・見えにくさ、接着剤が目に入った場合は、眼科や救急へすぐ相談します。この記事では、つけまつげのり使用後に症状が出た方へ、接着した線、左右差、使用時刻と製品表示の確認点を整理します。まぶたの皮膚だけの症状で皮膚科へ相談する目安と、診察で伝える情報もまとめます。
Key Points
まず押さえたい、3つのポイント
赤みが出たら使用を休む
目の痛みは眼科へ相談
製品と経過を記録する
目の痛み・見えにくさは、かぶれだけと決めない
接着剤や除去剤が目に入った、目が痛い・見えにくい、まぶたが接着して開かない場合は、眼科や救急へすぐ相談してください。目をこすったり、無理にまぶたを開けたりしないでください。
赤みが出たら使用を休み、無理に剥がさない
つけまつげの接着剤でまぶたが赤くかゆくなったら、その製品の使用を休みます。追加でのりを塗り直したり、赤い場所をメイクで覆って使い続けたりしないでください。目の周りに炎症がある間は、アイメイクも控えることが基本です。 [1]
貼り付いているつけまつげを、皮膚や自分のまつ毛ごと引っ張って外すのは避けます。痛みなく通常の方法で外せない場合は、その場で作業を止めて医療機関へ相談してください。取扱説明書にある方法でも、しみるときに繰り返す必要はありません。 [2]
特にまつげエクステンションは、自分のまつ毛に人工毛を接着する施術です。帯状のつけまつげと同じ手順で外そうとせず、施術内容を確認します。目の痛みや充血がある場合は、サロンでの取り外し予約より先に眼科へ連絡し、施術を受けたことを伝えましょう。 [3]
外せた後に赤みが軽くなっても、原因を確かめるためにもう一度貼る必要はありません。使った製品を袋や箱にまとめ、いつ使い始め、いつ症状が出たかを残します。接着剤の使用に続いて起きたという情報と、それが原因だと確定したことは分けて考えます。
目に入った・痛い・見えにくいときは、すぐ眼科へ
接着剤や除去剤が目に入った場合と、まぶたの皮膚だけがかゆい場合では対応が異なります。目の痛み、まぶしさ、見え方の変化があるときは、皮膚のかぶれだけと判断せず、眼科や救急での評価を優先し、すぐ連絡してください。 [4][5]
目に入った直後は、こすらず、熱くない清潔な流水でただちに洗い流します。水流を強くせず、20分以上を目安に十分な水を流しながら医療機関へ連絡してください。接着でまぶたが開かない場合は無理に開けず、できる範囲で洗い、すぐ指示を受けます。 [2][4]
コンタクトレンズが簡単に外せる場合は外しますが、外そうとして洗眼を遅らせたり、貼り付いたものを引っ張ったりしないでください。眼球やまつ毛についた塊を爪・ピンセット・はさみで取ることや、接着を溶かすために除去剤を目に入れることは避けます。 [2][4][12]
見えにくさや強い眼痛がある場合は、ご自身で運転して受診しないでください。受診先には「つけまつげの接着剤を使った」「眼内に入った可能性がある」「まぶたが開くか」を先に伝えます。製品の容器は役立ちますが、探すために洗眼や連絡を遅らせないことが大切です。 [4]
洗眼の時間は、受診を待つ時間という意味ではありません。周囲の人に電話を頼むなどして、洗い始めた時点から受診先と連絡を取ります。症状が少し軽くなっても、接着剤が残っていないかを自分で触って調べず、眼内に入った事実と洗った時間を伝えてください。 [4][12]
| 症状・状況 | 最初にすること | 相談先・時期 |
|---|---|---|
| 接着剤が目に入った | ただちに流水で洗う。こすらない | 洗いながら眼科・救急へ連絡 |
| まぶたが接着して開かない | 無理に開けず、可能な範囲で洗う | すぐ眼科・救急へ連絡 |
| 眼痛・まぶしさ・見え方の変化 | 目を触らず、運転しない | すぐ眼科・救急へ相談 |
| 息苦しさ・喉や舌の腫れ・意識が遠のく | かぶれの様子見をしない | 119へ連絡 |
| 皮膚の赤み・かゆみが残る、繰り返す | 使用を休み、製品と経過を記録 | 皮膚科へ。強い腫れや発熱は当日相談 |
のりが触れた線・左右差・発症時刻を確認する
診察前には、接着剤が触れた線に沿う赤みか、その周囲にも広がっているかを確認します。片側か両側か、上まぶたか下まぶたか、かゆみ・しみる感じ・腫れのどれが強いかを、見える範囲で記録してください。
左右で貼り直した回数や装着時間が違った、片側だけのりがはみ出した、外す際に強く引っ張ったなど、使い方の違いも手がかりです。ただし、片側だけなら刺激、両側ならアレルギーと決まるわけではありません。赤い線だけで原因物質を特定することもできません。 [6]
使ってすぐヒリヒリしたのか、数時間後や翌日以降にかゆくなったのか、外した後にどう変わったかを順番に書きます。接触アレルギーは接触から時間を置いて出ることもあるため、症状に気づいた当日だけでなく、それ以前の使用状況も振り返ります。 [6]
写真は明るい場所で、両側の位置関係が分かるものと、赤みのある部分を近くから写したものを残すと役立ちます。撮影のためにまぶたを引っ張ったり、赤みが分かるまでこすったりしないでください。写真よりも、目の痛みや見えにくさを先に伝えることを優先します。
記録は「昨夜20時に装着、右だけ2回貼り直し、23時に外した、翌朝右上まぶたがかゆい」のような短い形で十分です。正確に覚えていない時刻は「夜ごろ」と書きます。左右差を確かめるために再装着せず、思い出せる事実と推測を分けてください。
以前使えたのりでも、刺激やアレルギーは否定できない
赤みやかゆみには、接着剤や取り外し時の刺激、成分へのアレルギーなどが関係します。まぶたは皮膚が薄く、同じ物が腕に触れても症状が出ないことがあります。見た目や「前は大丈夫だった」という経験だけでは判断できません。 [6]
接着剤には製品によって異なる成分が含まれ、ラテックスやアクリル系成分などによる反応も報告されています。すべての製品に同じ成分が入っているわけではなく、製品名から原因を決めることもできません。容器に書かれた成分や注意事項を、そのまま確認に使います。 [7]
「ラテックス不使用」「低刺激」などの表示は、どなたにも反応が起こらない保証ではありません。症状があるまま別製品へ交換して試すのではなく、まず炎症を落ち着かせ、必要なら診察で原因候補を整理します。家庭用の瞬間接着剤を、つけまつげ用として代用してはいけません。 [1][2]
接着剤だけでなく、同じ日に使った除去剤、アイライナー、まつ毛美容液、クレンジングも記録します。もともとの湿疹に刺激が重なる場合や、手から別の成分が移る場合もあるため、使った後に赤くなったことだけで接着剤へのアレルギーと断定しないようにします。 [6]
つけまつげの帯をまぶたのきわへ貼る製品と、エクステンション用の接着剤は、用途や成分が同じとは限りません。購入画面に「グルー」とだけ書かれていても、何用かを確認します。使った量や乾かした時間が分かれば、その情報も製品名と一緒に診察で伝えましょう。 [2]
まぶたをこすらず、薬や除去剤を増やさない
皮膚に赤みやかゆみがある間は、目元への摩擦や新しい化粧品を減らします。まぶたの皮膚だけの症状なら清潔な手で触れ、水でやさしく洗い、こすってのりの残りを削り取らないでください。眼内に入った場合は前述の洗眼と眼科相談が必要です。 [6]
落ちにくいからとアルコール、除光液、アセトンなどを目元へ使わないでください。接着剤が残るときに、綿棒やコットンで何度もこすることも避けます。シアノアクリレート系の接着剤には綿などとの接触で発熱するものがあり、製品不明の状態で拭き取りを試すことは安全とはいえません。 [2]
かゆみ止め、市販のステロイド、以前の点眼薬を自己判断で追加しないでください。まぶたの皮膚に使う薬と目に入れる薬は用途が異なります。治療中の方は処方薬を一律に中止するのではなく、今回の部位へ使ってよいかを処方元に確認し、薬名と使用量を伝えましょう。 [6]
乾燥が気になっても、複数の保湿剤や美容液を重ねて試すと、何が刺激になったか分かりにくくなります。しみる物は追加せず、塗った物とその後の変化を記録します。保湿だけで腫れや痛みを我慢せず、症状が続く場合は診察でケアと治療の範囲を相談してください。
皮膚の症状が続く・繰り返すときは受診する
目の痛みなどがなくても、使用を休んで赤みが改善しない、繰り返す、ただれる、腫れが強い場合は皮膚科へ相談します。「何日経てば安全」と一律に待つのではなく、悪化の有無と生活への影響を判断の軸にしてください。 [1]
痛みが増える、熱を持つ、発熱する、腫れが急速に強くなる場合は、その日のうちに医療機関へ連絡します。充血や目やに、目を動かすときの痛み、見えにくさが加われば眼科での確認が必要です。感染や眼球側の問題を、写真だけで除外することはできません。 [5][10]
まぶたの腫れに加えて、息苦しさ、喉や舌の腫れ、声が出にくい、意識が遠のく感じがある場合は、119へ連絡してください。かぶれの経過観察を続ける状態ではありません。原因が分からなくても、急に起きた全身の症状として伝えます。 [8]
受診先を予約するときは、皮膚の赤みとかゆみだけか、目の中にも症状があるかを伝えると相談しやすくなります。池袋周辺で通いやすい医療機関を探す場合も、眼症状や急速な悪化があるときは、通常の皮膚科予約日を待たずに相談してください。
接着剤・除去剤の表示を持参し、必要な検査を相談する
診察には、接着剤と除去剤の製品名・成分表示、装着と取り外しの時刻、症状の写真を持参します。施術を受けた方は、施術日と使った製品について分かる範囲で確認してください。原因物質を自分で特定してから受診する必要はありません。
箱がなければ容器や購入履歴の写真でも役立ちます。別容器へ移し替えてある場合や、製品の種類が分からない場合は、そのまま伝えてください。同じ日に使ったアイメイク、クレンジング、点眼薬、コンタクトレンズのケア用品も合わせてメモします。
かぶれを繰り返すなど、アレルギーが疑われる場合にはパッチテストを検討します。原因候補を皮膚へ貼り、時間を置いて反応を判定する検査です。濃度や方法が結果に影響するため、医療機関で行う検査であり、まぶたに接着剤を塗って試すものではありません。 [9][11]
治療は皮膚の炎症の程度や眼症状の有無に合わせて選びます。薬の種類・強さ・使う期間を診察で相談し、目の近くだから治療できないと決めつけず、反対に体用の薬を自己判断で流用もしないでください。検査の実施時期や受けられる施設は、受診先に確認できます。 [6]
接着剤の名称が分からなくても、医療機関へ相談できます。「帯状のつけまつげを自分で貼った」「お店で1本ずつ人工毛を付けた」など、製品の使い方から伝えてください。説明や写真をそろえる作業で困る場合も、まず症状と発症時刻を伝えるだけで構いません。
- 製品:つけまつげ用のり・除去剤の名前、容器、成分と注意事項の写真
- 時系列:装着・貼り直し・取り外し・症状出現の時刻
- 場所:右か左か、接着した線、上まぶた・下まぶた、腫れの範囲
- 眼症状:眼内に入った可能性、痛み・充血・まぶしさ・見え方の変化
- 併用品:メイク・美容液・点眼薬・処方薬、レンズとケア用品
赤みが引いた後も、別の接着剤で自己確認しない
見た目の赤みが引いただけで、同じ接着剤を再び使ってよいとは限りません。原因候補や炎症の経過を診察で確認し、再開する場合の注意を相談してください。原因となる成分が分かった場合は、その成分への接触を避けることが必要です。 [6]
発表会や行事が近い場合も、薬を塗って症状を隠しながら装着を続ける方法は勧められません。いつまでに治したいかだけでなく、日常生活で何に困るかを伝え、目元への刺激を減らした過ごし方を相談しましょう。改善までの日数には個人差があります。
製品の貸し借りや用途の違う接着剤の転用を避け、使用する際は表示を確認することが基本です。ただし、使用方法を守っていても反応が起こる場合はあります。使い方の間違いと決めつけて我慢せず、異常に気づいたら休むという判断を大切にしてください。 [1]
つけまつげのり使用後の確認は、接触した線と時間、取り外し時の刺激、皮膚だけか目にも症状があるかの3点から始めます。症状の記録と製品情報を診察で共有し、眼症状があるときは皮膚科の相談とは別に眼科で確認を受けましょう。
Ikebukuro Local Care
池袋でつけまつげ接着剤によるまぶたのかぶれを相談したい方へ
池袋で皮膚科受診をご検討の方へ
池袋駅周辺や東池袋で、つけまつげのりを使った後の赤み・かゆみを相談する方は、製品の容器や成分表示、症状の写真、使用と取り外しの時間、お薬手帳をご準備ください。池袋サンシャイン通り皮膚科の一般皮膚科では、皮膚の状態と経過を確認し、対応を相談します。
目の痛み、まぶしさ、見えにくさ、接着剤が眼内に入った場合は眼科や救急を優先してください。資料がそろうまで待たずに連絡し、検査の実施場所や皮膚の治療については受診先と相談しましょう。
よくある質問
昨日まで使えていたつけまつげのりでも、かぶれますか?
以前使えていた製品でも、後からアレルギー性のかぶれが起こることがあります。貼り直しや取り外し時の刺激なども関係するため、過去に使えたことだけでは判断できません。使用を休み、接着した場所、症状が出た時間、製品名を記録して皮膚科へ相談してください。原因を試すための再使用は避けます。
つけまつげをすぐ外せば、受診しなくてよいですか?
外せたことだけで受診不要とは判断できません。赤みやかゆみが続く、繰り返す、腫れやただれがある場合は皮膚科へ相談します。目の痛み、まぶしさ、見えにくさ、眼内への接着剤の混入は眼科を優先してください。外すと痛い、まぶたが接着しているときは無理に剥がさず、すぐ医療機関へ連絡します。
接着剤が目に入ったら、どうすればよいですか?
こすらず、熱くない清潔な流水でただちに20分以上を目安に洗いながら、眼科や救急へ連絡してください。まぶたが接着して開かない場合は無理に開けず、できる範囲で洗って指示を受けます。除去剤や除光液を目に使わず、固まったのりを道具で取らないでください。洗い終わるまで連絡を待たず、周囲の人にも連絡を頼みましょう。
まぶたに市販のステロイドやかゆみ止めを塗ってもよいですか?
目元は使える薬や期間の確認が必要なため、自己判断で市販薬や残り薬を追加しないでください。皮膚用の薬と点眼薬は用途が異なります。処方中の薬がある方は一律に中止せず、今回の部位へ使えるかを処方元に確認しましょう。目の痛みや見え方の変化があれば、薬で様子を見ず眼科へ連絡してください。
低刺激やラテックス不使用の接着剤に替えれば安心ですか?
表示だけで今回の原因を除外したり、反応が起こらないと判断したりすることはできません。別の成分や取り外し時の刺激も関係します。症状がある間は別製品へ替えて試すことを避け、使用した製品と経過を診察で伝えてください。再開時期や避ける成分、検査が必要かどうかを相談しましょう。
パッチテストは、のりを腕やまぶたに塗って確かめる検査ですか?
医療機関で行うパッチテストは、原因候補や濃度、貼付と判定の時期を医療者が管理する検査です。ご自宅で接着剤をまぶたや腕に塗り直して原因を確かめないでください。製品の自己テストが陰性でも、まぶたで反応が出ない保証にはなりません。検査の必要性や持参する製品について皮膚科に相談します。
この記事の監修医師
吉井恭平|池袋サンシャイン通り皮膚科 院長
TOC Group
TOCグループ
医療法人御照会を中心とした医療グループ
- [1] FDA:Eye Cosmetic Safety(目元の化粧品と接着剤の注意)
- [2] 米国中毒情報センター:Is eyelash glue toxic?(つけまつげ接着剤の注意と眼曝露)
- [3] 厚生労働省:まつ毛エクステンションの危害
- [4] NHS:Eye injuries(眼内に入った物への対応)
- [5] NHS:Red eye(目の症状と受診判断)
- [6] DermNet:Eyelid contact dermatitis(まぶたの接触皮膚炎)
- [7] DermNet:False eyelashes and eyebrows(つけまつげと接着剤の反応)
- [8] NHS:Anaphylaxis(急な全身症状)
- [9] 日本皮膚科学会:かぶれ Q8 パッチテストとは
- [10] NHS:Eyelid problems(まぶたの腫れと受診目安)
- [11] 日本皮膚科学会:かぶれ Q7 接触皮膚炎の検査
- [12] 米国中毒情報センター:Splashed a poison in your eye?(洗眼とコンタクトレンズ)