アスタットの位置づけ
ラノコナゾールは皮膚真菌症に用いられる外用抗真菌薬です。診断をKOH直接鏡検などで確認し、病型に応じて治療期間を設計します。

診察で確認するポイント
症状の部位、いつから出ているか、痛み・かゆみ・膿・じゅくじゅくの有無、過去の薬の効き方、副作用歴、妊娠・授乳、併用薬を確認します。
アスタットを処方するときに見ていること
日々の診療で、処方の前後に実際に確認していることを患者さん向けにお伝えします。

FROM THE CLINIC
私は、アスタットを選ぶとき、真菌症の診断を確認したうえで、皮膚が乾燥しているか、ふやけているか、亀裂があるかを細かく診ます。クリーム・外用液・軟膏は同じ成分でも使用感が異なるため、塗りやすさだけでなく、しみにくい剤形かどうかも大切です。再診では病変の広がりと使った量を確認し、薬を塗るたびに赤みが強くなる場合は、かぶれの可能性を考えます。爪にも変化がある方では、皮膚の治療だけで爪の病変まで治そうとせず、爪白癬の検査と治療を別に相談します。
- 処方を考える場面
- 足・体・股の白癬、皮膚カンジダ症、癜風など、適応のある皮膚真菌症です。カンジダ性爪囲炎と、爪そのものの白癬は区別します。
- 処方前に確認すること
- 真菌検査、亀裂、びらん、ふやけ、塗布範囲、外用薬でのかぶれの既往を確認します。特に外用液は亀裂やびらんで刺激が出ないかを考えて選びます。
- 処方後に確認すること
- 塗布範囲と使用回数、皮むけ・赤み・かゆみの改善を確認します。新しい水疱や塗布範囲に一致した湿疹があれば、副作用としての接触皮膚炎も評価します。
- 別の治療を選ぶ場面
- 著しいびらん面には使用しません。刺激やかぶれでは剤形・薬を変更し、爪白癬や外用で治療困難な病変では、診断と安全性を確認して別の治療を検討します。
この診療メモは当院での一般的な判断の考え方です。個別の処方は診察所見と患者背景によって異なります。主な確認資料:PMDA アスタットクリーム・外用液・軟膏1% 電子添文、日本皮膚科学会・日本医真菌学会 皮膚真菌症診療ガイドライン2025。参考資料確認日:2026年9月5日
使い方と治療の組み立て
薬の効果を出すには、診断、使う部位、量、期間、再診のタイミングをそろえることが大切です。
似た見た目でも湿疹、感染、真菌症、アレルギーで薬が変わります。
塗り薬・内服薬・点鼻薬・点眼薬は、それぞれ効かせ方と注意点が違います。
改善が乏しい時は診断、使い方、併用薬、副作用を見直します。
副作用・注意点
薬ごとの副作用に加えて、診断が違う場合の悪化、併用薬、妊娠・授乳、年齢による注意点を確認します。
処方された量・回数・期間を守り、改善しない時や悪化する時は自己判断で増量せず相談してください。
強い痛み、急な腫れ、膿、発熱、広がる赤み、息苦しさ、強い眠気、発疹の急な悪化があれば早めに受診してください。
PATIENT GUIDE
本文に出てくる医療用語
このページで使う専門用語を、患者さん向けに短く言い換えました。
- KOH検査
- 皮膚や爪の真菌を顕微鏡で確認する検査です。
処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。
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処方医向け:アスタットの医学情報
病型・検査、外用/内服選択、安全性、治療判定を既存の医師向け情報と一次資料から確認します。
臨床像だけで確定せず、必要に応じ真菌検査を行い、部位・病型・肝機能・相互作用を踏まえて治療を設計します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。
最初の要点を開いています。見出しから「適応」「処方設計」「安全性」「再評価」「一次資料」を必要な順に確認できます。
適応判定適応判断
アスタットの適応は足白癬・体部白癬・股部白癬、皮膚カンジダ症(間擦疹・指間びらん症・爪囲炎)、癜風です。カンジダ性爪囲炎と爪白癬は区別し、爪白癬には爪専用外用薬や内服薬を検討します。
足趾間の浸軟、小水疱、角化、爪の混濁・肥厚、体幹の環状紅斑を確認し、KOH直接鏡検で真菌要素を確認してから治療を始めます。
適応判定鑑別
汗疱、掌蹠膿疱症、乾癬、接触皮膚炎、カンジダ、細菌感染、爪外傷、爪乾癬を鑑別します。ステロイド外用で一時的に見え方が変わる例に注意します。
処方設計処方設計
足白癬は外用を十分な期間継続し、爪白癬では外用爪専用薬か内服薬を病変範囲、爪母病変、肝機能、併用薬で選びます。
安全管理安全性
内服抗真菌薬では肝機能、薬物相互作用、妊娠・授乳、心不全既往などを確認します。イトラコナゾールはCYP3A関連相互作用に特に注意します。
再評価再診評価
外用では鱗屑・かゆみ・びらん、爪では近位からの健常爪の伸びを見ます。爪は治癒判定に時間がかかるため、写真記録が有用です。
適応判定治療失敗時
塗布不足、治療期間不足、家族内感染、靴・足環境、混合感染、診断違いを確認します。難治例では培養や内服薬への切り替えを検討します。
EVIDENCE参考にした主なエビデンス
SOURCES一次資料・診療ガイドライン
本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日
監修医師
薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。
監修医からのメッセージ
病型、部位、真菌検査と類似疾患
外用範囲、期間、内服適応の違い
肝機能、相互作用、反応不良時の再評価
よくある質問
アスタットは自分の判断で使い続けてもよいですか?
改善後に漫然と続ける薬と、維持目的で続ける薬は異なります。症状、部位、副作用、再発のしやすさを見て継続・変更・終了を判断します。
以前もらった薬を同じ症状に使ってよいですか?
見た目が似ていても、感染、湿疹、かぶれ、にきび、真菌症などで治療が変わります。残薬の使用は診察で確認してからにしてください。