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白紙のメモと手帳、スキンケア用品を机に置き、妊娠・授乳期の美容施術相談を準備する無人の相談室

Cosmetic Dermatology Column

美容施術と妊娠・授乳予約前の確認と延期の考え方

妊娠中・授乳中、または妊娠の可能性があるときは、美容施術の予約前に医療機関へ伝えてください。施術名だけで可否は決まらず、製剤・麻酔・施術後の薬まで含めて確認します。急がない施術は延期も選択肢ですが、必要な皮膚の診察まで我慢する必要はありません。この記事では、予約時の伝え方、診察メモ、再相談の条件、すでに施術を受けた場合の連絡先を整理します。

監修: 吉井恭平妊娠・授乳期の美容施術相談最終更新 2026-09-12

まず押さえたい3つの要点

01

妊娠中・授乳中・妊娠の可能性は、施術の予約前に伝えます

02

施術本体に加え、麻酔・施術後の薬・ホームケアも確認します

03

美容施術を延期する場合は、再相談の時期と条件を確認します

この記事の結論

美容施術を希望する場合は、妊娠・授乳の状況と使っている薬を医師に伝え、施術・麻酔・施術後の薬をまとめて確認します。急がない美容施術は延期も選択肢です。個別の可否や待機期間は、製品の添付文書と診察結果に基づいて判断します。

  • 予約前:妊娠・授乳の状況を申告する
  • 診察時:施術と併用薬を確認する
  • 相談後:延期と再評価の条件を残す
01 / Before Booking

妊娠・授乳の状況は、予約前から伝えます

妊娠中・授乳中、妊娠の可能性があるときは、施術枠を確定する前に医療機関へ伝えます。妊娠を希望している段階でも、薬によっては治療後の妊娠を避ける期間を確認する必要があります。

『まだ妊娠が確定していない』『授乳は夜だけ』といった状況も相談の対象です。分からない情報は推測せず、分からないまま伝えて構いません。診察で状況を確認するための受診と、施術を受ける予約を分けて考えましょう。

予約後に状況が変わった場合も、当日の処置直前まで待たず連絡します。問診票へ書くだけでなく、施術を担当する医師にも同じ内容を共有してください。

妊娠の可能性が否定できない間は、自己判断で施術を進めず、確認方法と延期の要否を医師に相談します。妊娠を希望する時期がある場合は、施術後の薬も含め、妊娠を避ける必要があるか、必要ならどの期間かを製品別に確認してください。

予約時の伝え方の例

「妊娠の可能性があります(授乳中です)。希望する施術の相談だけを受けられますか。使う薬や麻酔を確認してから、実施時期を考えたいです」と伝えると、受診の目的が明確になります。

02 / Different Questions

妊娠中と授乳中は、確認する内容が異なります

妊娠中の赤ちゃんへの影響と、授乳中の母乳や直接接触による影響は、分けて確認します。ある時期の情報を別の時期へそのまま当てはめることはできません。

安全性の情報が十分でないことと、有害性が確認されていることも同じではありません。ただし、急がない美容施術では、不確実な点を残して実施する必要があるかを考えることが大切です。

国立成育医療研究センターは、薬を使うために必ず授乳を諦めたり、授乳のために必ず薬をやめたりする必要はなく、個々の薬について主治医と相談するよう案内しています。この一般論は、すべての美容施術が授乳中に受けられることを意味しません。

今の状況
診察で伝えること
一緒に確認すること
妊娠中
分かる範囲の週数、使用薬、体調
施術・麻酔・術後薬と延期の必要性
妊娠の可能性がある
未確定であること、最終月経など分かる情報
確認方法と、施術を保留するか
妊娠を希望している
希望時期、最近受けた施術と薬
製品ごとの妊娠を避ける期間
授乳中
赤ちゃんの月齢・健康状態、授乳状況
製品別の注意と、延期を含む計画
03 / Treatment and Medicines

施術名だけでなく、麻酔と施術後の薬も確認します

レーザー、注入、ピーリングという名称だけでは安全性は決まりません。機器・製剤・使用部位・麻酔・施術後の薬を合わせて医師に確認してください。

例えばボトックスビスタは、2026年8月改訂の国内電子添文で、妊婦・妊娠している可能性のある女性・授乳婦への投与が禁忌です[参考文献1]。これは、投与してはいけない条件を指します。FDAが皮膚充填材について説明する「妊娠・授乳中の安全性が不明」とは区別します[参考文献6]。海外の一般情報で、国内の製品別の注意を置き換えないでください。

AADの妊娠中のニキビ治療の案内でも、レーザー・光治療には種類があり、麻酔薬などを必要とする場合があるため、先に皮膚科医へ相談するよう勧めています。病気に対して必要な処置の経験を、待てる美容施術の安全性保証に置き換えることはできません。

処方薬、市販薬、サプリ、レチノールなどを含むスキンケアも共有します。妊娠中に避けるべき成分もあるため、新しく使い始めず、使用中なら次に使う前に処方元・医師・薬剤師へ確認してください。必要な病気の治療薬を一括して中止する判断はしません。

04 / Your Memo

診察では、時期と使用したものを一枚にまとめます

相談用のメモには、妊娠・授乳の状況、希望する施術、薬やスキンケアの名称をまとめます。正確に分からない箇所を埋めるために、受診を遅らせる必要はありません。

妊娠週数が分かれば記載し、不明なら最終月経の開始日や産婦人科で確認中であることを伝えます。授乳中は赤ちゃんの月齢、早産や治療中の病気の有無、授乳の状況を医師が確認できるよう準備します。

施術を受ける医療機関と産婦人科、薬を処方した医療機関には、同じメモを見せます。『どの製品を、いつ使う計画か』が分かる情報を医師同士で共有できると、回答の前提がそろいます。

  • 状況:妊娠中/可能性あり/妊娠希望/授乳中。週数など不明な点は「不明」
  • 施術:希望する内容・部位・日程、以前受けた施術の製剤名と日付
  • 薬とケア:商品名・成分、量・部位・使用期間・最終使用日。麻酔と術後薬は医療機関へ確認
  • 赤ちゃん:授乳の状況、月齢、早産や治療中の病気の有無
  • 相談先と回答:施術医・産婦人科・処方元、指示された内容と再相談日
白紙のノートと手帳、透明ポーチに入れたスキンケア用品を並べ、妊娠・授乳の状況と使用品を整理する机
妊娠・授乳の状況と、施術や使用品について医師に聞きたいことを一枚のメモにまとめます。画像はAI生成の説明用イメージで、実在の製品や患者さんを撮影したものではありません。
05 / Timing

延期する場合は、再相談の条件と費用を確認します

延期になったら、いつ、何を確認して再相談するかを決めます。出産した日や授乳を終えた日だけで、一律に施術可能になるとは限りません。

製品ごとの注意、使っている薬、肌の状態、体調を改めて確認します。施術のために自己判断で授乳や必要な治療をやめるのではなく、施術を待つ選択も含めて相談してください。

実施を検討できる時期になっても、ダウンタイム中の洗顔・保護・通院と育児の予定が両立するかを確認します。赤みや腫れの回復には個人差があり、決まった日までに必ず治まるとは約束できません。

予約前に、相談料、キャンセル・日程変更、回数券の期限、再診料を尋ねます。厚生労働省も、美容目的の施術には緊急性がないことが多く、今すぐ必要かを考えるよう案内しています。

  • 再相談はいつ、どの医療機関へ行うか
  • 再評価には授乳状況・薬・体調のどの情報が必要か
  • 待つ間のケアと、症状が出た場合の受診先はどこか
  • 実施を検討できる場合、保護・通院を育児と両立できるか
  • 相談料、変更料、回数券の期限・休止の扱いはどうなるか
06 / After Treatment

施術後に妊娠が分かったら、記録をもとに相談します

すでに施術を受けた後で妊娠の可能性に気づいた場合は、施術した医療機関と産婦人科へ連絡してください。施術を受けたという事実だけで、影響があるとも、ないとも判断できません。

施術日、部位、製剤名、量、麻酔、処方された薬を確認します。記憶にない薬剤名は医療機関へ照会し、妊娠週数や最後に使った日と一緒に医師へ伝えます。確認が必要な薬剤の相談先として、国立成育医療研究センターの『妊娠と薬情報センター』もあります。

授乳中に確認せず施術を受けた場合も、使用した製剤・麻酔・処方薬、施術時刻、授乳状況を施術した医療機関へ早めに伝えます。授乳をどう扱うかは、個別の製品情報と赤ちゃんの状況を踏まえて速やかに確認します。「搾乳して捨てればよい」「何時間空ければよい」と自己判断で決めないでください。

急な息苦しさ、喉の腫れ、意識が遠のく症状は、相談メモを作るより救急対応を優先し119番へ連絡してください。注入後の視力異常、皮膚が白くなる変化、強い痛みも、直ちに医療機関へ連絡・受診する症状です。

07 / While Waiting

待つ間のケアと、皮膚症状の受診を分けて考えます

美容施術を延期しても、湿疹や痛みなどの診察まで我慢する必要はありません。妊娠・授乳を伝えたうえで、今ある症状について皮膚科と産婦人科に相談してください。

待つ間は、刺激の少ない洗浄、保湿、日陰や衣類を含む紫外線対策を基本にします。妊娠中の製品選びは成分を医師に確認し、自宅の強いピーリングや新しい美容成分で施術を代用しようとしないでください。

シミや赤みが気になっても、妊娠・産後の変化と別の皮膚疾患を自己判断で決めつけないことが大切です。かゆみ、ただれ、痛みなどが続く場合は、美容予約を待たず診察を受けましょう。

Clinic View

池袋で妊娠・授乳期の美容施術を相談する方へ

池袋・東池袋で美容施術を検討している方は、予約時に妊娠・授乳の状況をお伝えください。施術を決める前に、希望する内容と使っている薬を整理し、必要に応じて産婦人科や処方元にも確認しましょう。

池袋サンシャイン通り皮膚科への相談では、現在の皮膚症状と美容上の希望を分けてお話しください。対応できる診療内容、相談料、予約方法、日程変更の扱いは事前にご確認ください。

FAQ

よくある質問

妊娠が確定していなくても、予約時に伝えた方がよいですか?

はい。妊娠の可能性がある段階で伝えてください。週数などが不明でも、分からないまま相談できます。予約後に状況が変わった場合も、施術前に医療機関へ連絡します。

授乳中なら、レーザーや注入は受けられますか?

施術名だけでは判断できません。製剤・麻酔・施術後の薬も含めて確認します。例えばボトックスビスタは授乳婦への投与が禁じられています。授乳を続けたい希望を伝え、延期も含めて医師と相談してください。

安全性が分からないと言われたら、危険と決まっているのですか?

十分なデータがないことと、有害性が確認されていることは同じではありません。ただし安全性を保証できるわけでもないため、急がない美容施術では延期を含めて検討します。投与が禁じられている製品・状況は、情報不足とは区別して医師に確認してください。

薬を使うなら、授乳をやめた方がよいですか?

薬を使うことだけを理由に、必ず授乳を中止するわけではありません。個々の薬と赤ちゃんの状況に基づいて判断します。美容施術のために自己判断で授乳や必要な治療を中断しないでください。

産後は何か月たてば美容施術を再開できますか?

すべての施術に共通する月数はありません。授乳、使用薬、体調、肌の状態と製品ごとの注意を再確認します。再診時期と、実施を検討する条件を医師に尋ねてください。

妊娠に気づかず美容施術を受けてしまいました。どうすればよいですか?

施術した医療機関と産婦人科へ連絡し、施術日・部位・製剤名・量・麻酔・処方薬を共有してください。すでに受けたという事実だけで、赤ちゃんへの影響を断定できません。薬剤に関する専門相談の必要性も医師に確認します。

美容施術を受けず、相談だけでもよいですか?

相談だけを希望して構いません。予約時に妊娠・授乳の状況と、当日施術を決めない希望を伝え、相談料や予約方法を確認します。皮膚の病気の診察と美容目的の相談では、費用や扱いが異なる場合があります。

Doctor

監修医師メッセージ

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

吉井恭平 池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

妊娠・授乳の状況は、施術の希望と一緒に共有していただきたい情報です。受けられる施術を急いで探すより、今必要な診療と、時期を選べる美容施術を整理して相談しましょう。

すでに受けた施術や使った薬が心配なときも、個別の情報を確認することが第一歩です。分からないことを一人で埋めようとせず、施術した医療機関や産婦人科に相談してください。