ハイフや高周波の施術前に歯科治療と金属について確認する無人の美容皮膚科相談室

Cosmetic Dermatology Column

ハイフ・高周波の前に歯科治療や金属を伝える理由施術前の確認リスト

ハイフや高周波を相談するときは、歯科金属があるだけで一律に施術不可と自己判断せず、使う機器、照射部位、金属や歯科治療の種類・位置・日付を事前に伝えます。機器ごとに禁忌や注意事項が異なり、心臓ペースメーカーなどの植込み型電気機器と、被せ物・ブリッジ・歯科インプラントでは確認の意味も同じではありません。歯や顎の痛み、腫れ、傷がある場合は施術を急がず、歯科と施術施設の双方へ相談しましょう。

監修: 吉井恭平ハイフ・高周波前の歯科治療・金属の確認最終更新 2026-08-25

まず押さえたい3つの要点

01

歯科金属の有無だけで可否を決めず、使用機器・照射部位・金属の種類と位置を施術施設へ伝えます

02

心臓ペースメーカーなどの植込み型電気機器は別枠で確認し、機器名や手帳を予約前に共有します

03

歯科治療直後、歯や顎の痛み・腫れ・傷がある時は施術を急がず、歯科と施術施設へ相談します

この記事の結論

ハイフや高周波の前には、被せ物、ブリッジ、矯正装置、歯科インプラント、顎や顔のプレート・ねじ、心臓ペースメーカーなどについて、種類、位置、治療日、症状を伝えてください。機器の作用と添付文書・使用説明書は同じではなく、ある機器で問題がなかった経験を別の機器へそのまま当てはめることはできません。金属があるだけで自己判断して予約を諦めたり、反対に申告せず受けたりせず、使用予定機器の最新情報と診察で、照射範囲の変更、延期、別の方法、施術しない選択を確認します。

  • 歯科の名称が分からなくても、場所・治療時期・歯科医院でもらった資料や写真を共有する
  • 植込み型電気機器、顔や首の金属、糸・注入剤、手術歴は歯科金属と分けて伝える
  • 施術中に歯の痛み、鋭い熱感、しびれなどを感じたら我慢せず直ちに伝える

植込み型電気機器や強い症状は、予約前に必ず連絡してください

心臓ペースメーカー、植込み型除細動器などの能動型機器がある場合は、予約前に施術施設へ伝えてください。歯科治療後の出血・腫れ・発熱、強い歯痛や顎痛、顔の急な腫れ、飲み込みにくさ、息苦しさがある場合は美容施術を待たず、症状に応じて歯科・医療機関・救急医療へ相談します。

01 / First Decision

まず結論:金属があるかではなく、機器・部位・種類を組み合わせて確認します

ハイフと呼ばれる集束超音波機器と、高周波(RF)機器は、皮膚へエネルギーを加える方法が異なります。同じ高周波でも、電極の構成、戻り電極の有無、針を使うか、照射する深さや範囲が異なるため、『前に別の機器を受けられた』ことだけで今回の可否は決まりません。

機器の使用説明書には、治療部位の金属インプラント、心臓ペースメーカーなどの植込み型電気機器、皮膚の傷や炎症など、機器ごとの禁忌・注意事項があります。予約時は使用予定機器の正式名称を確認し、施術施設が最新の添付文書・使用説明書に基づいて判断できるよう情報を共有します。

歯科の被せ物やインプラントがあることは、それだけで全てのハイフ・高周波が一律に禁止という意味ではありません。一方で、位置や機器によっては照射を避ける、保護方法を検討する、別の方法を選ぶ判断が必要です。自己判断で申告を省かないことが大切です。

  • 使用予定機器の正式名称と、ハイフ・高周波のどちらかを確認する
  • 照射予定部位と、金属・歯科治療・植込み型機器の位置を照らし合わせる
  • 過去に問題がなかった経験を、別の機器や部位へそのまま当てはめない
02 / Dental History

被せ物・ブリッジ・矯正装置・インプラントは、場所と治療日まで伝えます

歯科金属の名称が分からなくても、右上の奥歯、前歯、下顎などの場所、いつ頃治療したか、取り外せるかを伝えます。被せ物、詰め物、ブリッジ、入れ歯、矯正ブラケット・ワイヤー、保定装置、歯科インプラントでは、形や位置、取り外しの可否が異なります。

歯科医院から渡された治療説明書、インプラントカード、矯正装置の資料、レントゲン画像を自分で新しく撮る必要はありませんが、手元にある資料は役立ちます。歯科医療者に無断で装置を外したり、予約のために歯科治療を中断したりしません。

顔や顎の骨折・手術で使ったプレートやねじ、人工関節など歯科以外の金属も、位置と手術時期を伝えます。アクセサリーや取り外せる金属は当日の指示に従い、外せない体内物と分けて整理します。

項目
伝える内容
持参できる資料
歯の修復物
被せ物・詰め物・ブリッジの場所
治療説明書・診察券
矯正・義歯
装置の種類・取り外し可否・調整日
矯正資料・装置名
歯科インプラント
埋入位置・手術日・経過
インプラントカード
顔・顎の金属
プレート・ねじ・手術部位
手術記録・画像資料
ハイフ・高周波の相談前に歯科インプラントや被せ物の情報を整理する歯科模型と白紙ノート
名称が分からなくても、歯科治療の場所、時期、装置を取り外せるかをメモします。手元にある説明書やカードを持参し、装置を自己判断で外したり治療を中断したりしないでください。画像は相談準備のイメージです。
03 / Device Safety

ハイフと高周波では、金属や植込み型機器を確認する理由が同じではありません

集束超音波機器の一例であるUlthera Systemの使用説明書は、治療部位の金属インプラントや心臓ペースメーカーなどを禁忌として挙げ、機械的インプラント直上の治療を推奨していません。これは一つの機器の資料であり、全ての通称『ハイフ』へ同じ条件を自動適用するものではありません。

高周波機器の一例であるThermage CPTの技術マニュアルは、心臓ペースメーカーなどの植込み型電気機器を禁忌とし、歯科金属直上では金属加熱による皮膚熱傷、歯痛、歯科物の損傷に注意するよう記載しています。保護方法は医療者が機器資料に従って判断する事項で、患者さんが自己流で綿や金属板を入れるものではありません。

同じ名称で呼ばれる施術でも、国内での承認状況、適応部位、出力、手順、禁忌は機器ごとに異なります。予約前に機器名と承認・適応を確認し、施術者の経験、利益、限界、リスク、他の選択肢の説明を受けます。

確認軸
集束超音波機器
高周波機器
エネルギー
超音波を目標深度へ集める
電極間などにRF電流を流す
金属
治療部位の金属・機械的インプラント
歯科金属直上・戻り電極と金属
能動型機器
ペースメーカー等を確認
RF場・電流の影響を確認
判断資料
その機器の最新使用説明書
その機器の最新使用説明書
04 / Timing

歯科治療直後や歯・顎に症状がある時は、決め打ちの日数ではなく経過を確認します

抜歯、インプラント手術、根管治療、歯周外科、矯正装置の装着・調整などの後は、治療日、部位、傷や腫れの状態、処方薬、次回受診日を施術施設へ伝えます。美容施術まで一律に何日空ければ安全という共通ルールはないため、歯科治療の内容と使用予定機器を基に双方へ確認します。

歯や顎の痛み、噛むと響く、腫れ、出血、膿、発熱、口が開けにくい、しびれがある時は、美容施術を先に済ませようとしません。原因の評価と歯科治療を優先し、症状が落ち着く前の施術は延期を含めて相談します。

抗菌薬、鎮痛薬、抗凝固薬などを使用していても、自己判断で中止・減量しません。薬名、用量、開始日、処方した医療機関を伝え、必要なら処方元と施術担当者が確認できる時間を確保します。

  • 歯科治療日・部位・処置名・処方薬・次回受診日をまとめる
  • 痛み、腫れ、出血、膿、発熱、開口しづらさ、しびれがあれば先に相談する
  • 薬や歯科治療を自己判断で中止せず、予約変更も含めて確認する
05 / Checklist

予約前チェック:歯科金属以外の植込み物・既往・肌状態も一緒に伝えます

安全確認は歯科金属だけで終わりません。心臓ペースメーカー・植込み型除細動器などの能動型機器、人工内耳、神経刺激装置、顔や首のプレート・ねじ、手術歴、糸、注入剤、過去のHIFU・RFも分けて伝えます。機器手帳や手術資料があれば持参します。

照射予定部位の傷、感染、強いニキビ、湿疹、ヘルペス、日焼け、感覚低下がある場合も施術前に確認します。妊娠・授乳、出血しやすい病気、自己免疫疾患、糖尿病、てんかんなどは、機器によって評価状況や注意事項が異なるため、該当することを省略しません。

薬・サプリ、アレルギー、麻酔で困った経験、ケロイド、過去の施術後の強い痛み・熱傷・長引くしびれも一覧にします。伝える目的は施術を断られないためではなく、安全に受けられる条件と、受けない方がよい条件を一緒に判断するためです。

分類
具体例
伝える情報
能動型機器
ペースメーカー・除細動器等
機器名・手帳・担当科
体内物・施術歴
プレート・糸・注入剤・過去照射
部位・日付・製品や機器
皮膚・体調
傷・感染・湿疹・日焼け・発熱
開始日・変化・治療中か
薬・既往
処方薬・サプリ・持病・アレルギー
薬名・用量・処方元
06 / During & After

施術中の歯痛や鋭い熱感は我慢せず、施術後の変化も部位と時刻で記録します

施術中は、歯や被せ物の周囲に響く痛み、局所の鋭い熱感、電気が走るような感覚、しびれなど、いつもの刺激と違う変化を感じた時点で伝えます。痛みを我慢するほど効果が高いとは限らず、施術者は照射を止め、部位や設定、皮膚接触、継続の可否を確認します。

施術後は、赤み、腫れ、圧痛、感覚の変化などについて、説明された範囲と連絡先を確認します。歯や顎の痛みが新しく出た、強まる、噛めない、熱傷や水疱が疑われる、しびれや筋力低下が続く場合は、自己判断で冷却や薬を追加せず施術施設へ早めに連絡します。

強い腫れに息苦しさ・飲み込みにくさを伴う、胸部症状や植込み型機器の異常が疑われる場合は救急医療を優先します。施術日、機器名、部位、症状が始まった時刻、歯科治療歴を伝えられるようにします。

  • 施術中の歯痛・鋭い熱感・電撃感・しびれは、その場で直ちに伝える
  • 施術後は部位、開始時刻、強さ、写真、服薬を記録して連絡する
  • 呼吸・嚥下の異常や植込み型機器の異常が疑われる時は救急医療を優先する
07 / Planning

施術を急がず、延期・照射範囲・代替案・総費用を予約前に確認します

歯科治療や皮膚状態の確認で当日施術が難しいことに備え、相談のみで終了する場合の費用、予約変更・キャンセル、コース期限を確認します。歯科の次回受診や外せない予定がある場合は、赤み・腫れ・痛み・再診の可能性を含めて日程を組みます。

総費用は施術料だけでなく、診察、麻酔、チップ、薬、再診、トラブル時の診察、推奨回数、維持治療まで確認します。金属や既往によって照射範囲を変える場合は、期待できる変化と限界、料金の扱いも説明を受けます。

厚生労働省は美容医療を受ける前に、効果、リスク、副作用、他の方法、費用などを理解し、今すぐ必要か考えるよう案内しています。使用機器の適応・承認状況と代替案を確認し、納得できなければ施術を受けない・別日に相談する選択も含めて決めます。

項目
確認する内容
決めておくこと
日程
歯科受診・予定・再診可能日
延期できる日
施術範囲
避ける部位・変更後の限界
希望の優先順位
総費用
診察・チップ・薬・回数・再診
上限と追加条件
代替案
別機器・別治療・経過観察
受けない選択も含める
Clinic View

池袋でハイフ・高周波の施術前相談を検討する方へ

池袋駅周辺や東池袋でハイフ・高周波を相談する際は、施術名だけを決めて来院する必要はありません。希望部位に加え、被せ物、ブリッジ、矯正装置、歯科インプラント、最近の抜歯・根管治療・矯正調整、歯や顎の痛み、体内の金属、植込み型電気機器、過去の美容施術を分かる範囲でまとめてください。

池袋サンシャイン通り皮膚科では、金属の有無だけで一律に判断せず、診察時の皮膚・口周りの状態、使用する機器、照射部位、機器資料、既往と希望を確認します。相談のみの費用、延期・変更条件、施術後の連絡方法、代替案、必要な再診も予約前にご確認ください。

FAQ

よくある質問

歯科インプラントがあるとハイフは受けられませんか?

歯科インプラントがあるだけで全ての通称『ハイフ』が一律に不可とは決められません。ただし、集束超音波機器の中には治療部位の金属インプラントを禁忌とするものがあります。インプラントの位置・手術日、照射希望部位、使用予定機器の正式名称を伝え、最新の使用説明書と診察で照射回避・延期・別の方法を確認してください。

銀歯や被せ物がある場合、高周波で熱くなりますか?

高周波機器の一部では、歯科金属直上の施術時に金属加熱による皮膚熱傷、歯痛、歯科物の損傷へ注意するようマニュアルに記載されています。金属の種類だけでなく場所、面積、照射部位、機器で判断が変わります。自己流の保護をせず、施術前に被せ物・ブリッジ・矯正装置の場所を伝え、施術中の歯痛や鋭い熱感は直ちに申告してください。

歯科治療から何日空ければハイフや高周波を受けられますか?

全ての歯科治療と機器に共通する日数はありません。抜歯、インプラント手術、根管治療、矯正調整など処置内容、傷・腫れ・痛み、処方薬、照射部位、使用機器で判断します。治療日・部位・次回受診日を歯科と施術施設へ伝え、必要なら延期してください。薬や歯科治療を自己判断で中止しないでください。

矯正のワイヤーや保定装置は自分で外して行くべきですか?

自己判断で矯正装置を外したり、歯科治療を中断したりしないでください。固定式か取り外し式か、装置の場所、直近の調整日を予約前に伝え、矯正歯科と施術施設の指示を確認します。取り外せる保定装置や義歯も、当日の取り扱いは事前に確認してください。

心臓ペースメーカーがあっても顔の高周波なら受けられますか?

高周波機器には、心臓ペースメーカー、植込み型除細動器などの植込み型電気機器を禁忌とするものがあります。顔だけの施術でも自己判断せず、予約前に機器手帳、機器名、担当科を施術施設へ伝えてください。施術可否は使用予定機器の最新資料と担当医療者の確認に基づいて判断します。

施術中に歯が痛い・熱いと感じたら我慢した方がよいですか?

我慢しないでください。歯や被せ物の周囲に響く痛み、鋭い熱感、電気が走るような感覚、しびれを感じたら、その場で施術者へ伝えます。痛みの強さが効果を保証するわけではありません。施術者が照射を止め、部位・設定・接触・継続の可否を確認します。帰宅後に強まる歯痛、熱傷、水疱、しびれがある場合も早めに連絡してください。

Doctor

監修医師メッセージ

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

吉井恭平 池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

ハイフや高周波の安全確認では、『金属がある・ない』だけでなく、何の機器をどの部位へ使うか、歯科治療や体内物がどこにあるかを組み合わせて考えます。歯科の正式名称が分からなくても、場所、治療時期、症状、手元の資料をお伝えください。

予約が延期になることを心配して情報を省略せず、歯や顎の痛み、最近の歯科治療、植込み型電気機器、手術歴、過去の美容施術も共有してください。照射範囲の変更、別の方法、施術を受けない選択を含め、機器資料と診察に基づいて相談することが大切です。