
オイラックスHクリームの基本情報
成分・効能・使い方を承認添付文書に沿って整理します。
表は左右に動かして確認できます
| 項目 | 内容 | 診療でのポイント |
|---|---|---|
| 有効成分 | クロタミトン100mg/g+ヒドロコルチゾン2.5mg/g | かゆみを抑える成分と、弱いクラスに位置づけられるステロイドの配合剤です。 |
| 承認効能 | 湿疹・皮膚炎群、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、虫さされ、乾癬など | 病名だけでなく、感染の有無・部位・皮疹の状態を確認して使います。 |
| 用法 | 通常、1日1〜数回、患部へ塗布・塗擦またはガーゼにのばして貼付 | 回数・期間・範囲は処方時の指示を優先します。 |
| 剤形 | 白色〜黄白色のクリーム | 顔、陰部、皮膚の薄い場所は吸収されやすいため、自己判断で広く長く使いません。 |
オイラックスHクリームの処方を検討するときに確認すること
薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

FROM THE CLINIC
- 処方を考える場面
- 湿疹などの適応疾患で、炎症とかゆみを評価し、この配合剤が必要な治療強度に合う場面です。
- 処方前に確認すること
- 感染、赤み・厚み・湿潤、塗布部位と面積、年齢、おむつや被覆による密封、過去の刺激を確認します。
- 処方後に確認すること
- かゆみだけでなく赤み・掻き壊し、夜間の症状、塗布量、刺激や新しい発疹を確認します。
- 治療を見直す目安
- 改善しない・悪化する場合は使用を中止し、治療強度の不足、感染、疥癬、かぶれなどを見直します。
公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:オイラックスHクリーム 電子添文、日本皮膚科学会:皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020 CQ4、日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024。参考資料確認日:2026年9月8日
オイラックスHと10%の違い
似た名前でも成分・役割・使用上の注意は異なります。
表は左右に動かして確認できます
| 薬 | 成分 | 分類 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| オイラックスHクリーム | クロタミトン10%+ヒドロコルチゾン0.25% | 鎮痒薬+ステロイド | かゆみと炎症の両方を抑える配合剤。感染症への注意が必要。 |
| オイラックスクリーム10% | クロタミトン10% | 非ステロイド鎮痒薬 | 炎症を強く抑える薬ではなく、残るかゆみなどに使用。 |
| レスタミンコーワクリーム1% | ジフェンヒドラミン1% | 外用抗ヒスタミン薬 | ヒスタミンによる反応とかゆみを抑える非ステロイド薬。 |
使う前に押さえる3つのポイント
症状だけでなく、感染の有無と塗る部位を確認します。
『H』はヒドロコルチゾン配合を示します。弱いステロイドでも、部位・範囲・期間を決めて使用します。
とびひ、水虫、ヘルペスなどでは症状を悪化させることがあります。感染が疑われる場合は先に診断します。
目の周囲への漫然使用を避けます。子どものおむつは密封法と同じ状態になりやすいため注意します。
副作用・使用前の注意
改善しない場合は、塗る量を増やさず診断と処方を見直します。
細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症には使用しません。じゅくじゅく、膿、輪状の広がり、水疱などがある場合は、塗り足す前に診察で原因を確認します。
皮膚感染、ステロイドざ瘡、皮膚萎縮、毛細血管拡張、刺激感、接触皮膚炎などが報告されています。赤みやかゆみが強くなる場合は使用を中止して相談してください。
大量・長期・広範囲・密封しての使用では、ステロイドの全身作用が起こる可能性があります。妊娠中や小児では特に、必要な範囲と期間に限って使います。
目の周囲へ繰り返し使用すると、眼圧上昇や緑内障、白内障の原因になることがあります。目に入れず、見えにくさや眼痛がある場合は受診してください。
オイラックスHクリームの国内承認効能に疥癬は含まれません。夜間に強いかゆみがあり家族にも広がる場合は、疥癬の検査と専用治療を検討します。
池袋でオイラックスHクリームを相談したい方へ
池袋駅東口・サンシャイン通り周辺で、皮疹の原因と処方の必要性を確認します。
湿疹、細菌感染、真菌感染、ウイルス感染などを見分けます。
部位・炎症・感染に合う成分と剤形を選びます。
効果、かぶれ、感染悪化の有無を確認します。
処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。
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処方医向け:オイラックスHクリームの医学情報
成分・国内ランク、部位・FTU、安全性、改善後の出口を一次資料に基づいて解説します。
病名だけで強さを固定せず、皮疹、部位、面積、感染、剤形、期間を確認し、改善後の減量・切替まで設計します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。
適応判定炎症・そう痒と感染除外
クロタミトン10%+ヒドロコルチゾン0.25%の配合剤です。適応疾患と皮疹を確認し、細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス感染を除外します。
処方設計部位・範囲・期間
通常1日1〜数回です。弱いクラスのステロイドでも、顔・眼周囲・陰部・小児では面積、回数、期間、密封条件を具体化します。
安全管理局所・眼・全身作用
刺激・接触皮膚炎、ステロイドざ瘡、皮膚萎縮、毛細血管拡張、眼圧上昇・白内障、広範囲・長期・密封時の全身作用を確認します。
再評価疥癬を含む別診断
国内承認効能に疥癬は含まれません。反応不良・悪化時は感染、疥癬、接触皮膚炎、塗布量、別診断を再評価します。
臨床判断弱いステロイド配合剤で十分かを判断する
クロタミトン10%とヒドロコルチゾン0.25%の配合剤であり、クロタミトン単剤の試験結果をそのまま本剤の有効性として扱えません。皮膚瘙痒症ガイドライン2020は鎮痒性外用薬の根拠が十分でない点を指摘しています。瘙痒の数値だけでなく、紅斑・浸潤・掻破、睡眠への影響を評価し、鎮痒成分の追加と抗炎症治療の適正化を別に考えます。 PMDA:オイラックスHクリーム 電子添文、日本皮膚科学会:皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020 CQ4
アトピー性皮膚炎では部位と皮疹の重症度に合う抗炎症薬を選択します。弱いクラスを少量ずつ長く使うことが、必要な強度で炎症を抑えることより常に安全とは限りません。一方、顔・間擦部・小児では曝露に注意し、診断、面積、塗布量、回数、再評価日を具体化します。改善不良を配合成分の不足だけに帰属させません。 日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、PMDA:オイラックスHクリーム 電子添文
電子添文では感染を伴う湿疹への使用は原則避け、やむを得ない場合は適切な抗菌・抗真菌治療を先行または併用するとされています。疥癬は本剤の国内承認効能ではありません。夜間増悪や接触者の症状、分布が不自然な湿疹では鑑別を進めます。長期・大量・密封使用を避け、改善不良・悪化時は中止して再評価します。 PMDA:オイラックスHクリーム 電子添文
参考資料確認日:2026年9月8日
本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日
よくある質問
オイラックスHはステロイドですか?
はい。クロタミトンにヒドロコルチゾン0.25%を配合しています。ヒドロコルチゾンは一般に弱いクラスのステロイドですが、塗る部位と期間を守る必要があります。
オイラックスクリーム10%との違いは何ですか?
10%製剤はクロタミトン単剤で、ステロイドを含みません。Hはヒドロコルチゾンを配合し、かゆみだけでなく炎症も抑える薬です。
顔やまぶたに塗ってもよいですか?
顔は吸収されやすく、目の周囲は眼圧上昇などにも注意が必要です。自己判断で使い続けず、処方された部位・回数・期間に限定してください。
水虫やとびひにも使えますか?
使いません。真菌・細菌・ウイルス性皮膚感染症は禁忌です。感染を伴う湿疹も、原則として適切な抗菌・抗真菌治療を優先します。
疥癬のかゆみに使えますか?
国内の承認効能に疥癬は含まれません。ステロイドで見た目が変わり診断が遅れることもあるため、疥癬が疑われる場合は皮膚科で診断を受けてください。
監修医師
薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。
監修医からのメッセージ
一般名・濃度・国内ランク・剤形
部位、FTU、回数、期間、処方総量
減量・中止・切り替えと再評価条件
参考文献
- PMDA オイラックスHクリーム医薬品情報
- PMDA オイラックスHクリーム添付文書
- PMDA オイラックスクリーム10%医薬品情報
- 日本皮膚科学会 診療ガイドライン
- PMDA:オイラックスHクリーム 電子添文
- 日本皮膚科学会:皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020 CQ4
- 日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
掲載内容は一般的な医療情報です。実際の診断・処方は診察時点の最新情報と個々の状態をもとに判断します。