池袋サンシャイン通り皮膚科の診療スペース
Strong Steroid + Antibiotic Ointment

フルコートF軟膏とは|ステロイドの強さ・抗菌薬・市販薬との違い

フルコートF軟膏は、ストロングに位置づけられるフルオシノロンアセトニド0.025%と、抗菌薬フラジオマイシンを配合した外用薬です。感染を伴う皮疹などに適応を絞って使い、単なる強いかゆみ止めとしては使用しません。

ストロングフルオシノロンアセトニド0.025%フラジオマイシン抗菌薬配合
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フルコートF軟膏の基本情報

成分・効能・用法を現行の承認添付文書に沿って整理します。

表は左右に動かして確認できます

項目内容診療でのポイント
抗炎症成分フルオシノロンアセトニド0.25mg/g(0.025%)国内5段階ではストロングに位置づけられるステロイドです。
抗菌成分フラジオマイシン硫酸塩3.5mg(力価)/g感受性のある細菌に作用するアミノグリコシド系抗菌薬です。
承認効能感受性菌による深在性皮膚感染症・慢性膿皮症、湿潤・びらん・二次感染を伴う湿疹等外傷・熱傷・手術創などの二次感染も含みますが、診断に合う場合に限定します。
用法通常、1日1〜数回、直接塗布・塗擦またはガーゼへ塗って貼付改善後はできるだけ速やかに中止し、長期連用を避けます。
剤形白色〜微黄色の油脂性軟膏ラテックス製コンドームなどとの接触を避けます。
診療

フルコートF軟膏の処方を検討するときに確認すること

薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

FROM THE CLINIC

吉井 恭平池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

フルコートFでは、湿疹の炎症に加えて、抗菌薬を使う必要があるかを確認します。じゅくじゅくや掻き壊しがあるだけで、いつも抗菌薬配合の薬が必要になるわけではありません。痛み、膿、広がり方、これまでの薬への反応を見て判断します。改善した後も予防のつもりで塗り続けず、次に使う薬を確認してください。塗った場所に赤みや小さな水疱が増えた場合は、感染だけでなく薬によるかぶれも考えます。

処方を考える場面
感受性菌と適応病変を確認し、炎症への治療と抗菌薬の使用を併せて検討する場面です。
処方前に確認すること
膿・疼痛・発熱・拡大の速さ、真菌やヘルペスの可能性、抗菌薬へのかぶれ歴、塗布範囲を確認します。
処方後に確認すること
湿潤と炎症の変化、新しい膿疱、かぶれを疑う発赤・水疱、使用期間と残薬を確認します。
治療を見直す目安
悪化・改善不良時は中止して再評価し、改善後はできるだけ速やかに中止します。残る湿疹は別に治療を考えます。

公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:フルコートF軟膏 電子添文Francis et al. 小児の感染徴候を伴う湿疹に対するCREAM無作為化比較試験(2017)日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024。参考資料確認日:2026年9月8日

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医療用フルコートFと市販のフルコートfの違い

同じ強度群でも成分・剤形・配合成分が異なります。

表は左右に動かして確認できます

強さ・区分成分違い
医療用 フルコートF軟膏処方に基づいて使用ステロイド0.025%+フラジオマイシン3.5mg/g診断した病変、部位、期間に合わせて処方。
市販 フルコートf指定第2類医薬品有効成分と1g中の含量は医療用と同じ薬剤師・登録販売者へ相談し、添付文書の範囲で短期間使用。
リンデロンVG処方薬ベタメタゾン吉草酸+ゲンタマイシンステロイド・抗菌薬ともフルコートFとは別成分。
強力レスタミンコーチゾン処方薬フラジオマイシン+ヒドロコルチゾン+抗ヒスタミン薬同じフラジオマイシン配合でも、ステロイド強度と成分数が異なる。
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剤形・使用場面の使い分け

薬の強さだけでなく、乾燥・湿潤・感染・塗る部位を確認します。

使う対象湿潤・びらん・結痂や二次感染を伴う病変

感染が疑われるからといって、どの病変にも使える薬ではありません。

使わない対象真菌・ウイルス・疥癬、耐性菌・非感受性菌

水虫、ヘルペス、疥癬などはステロイドで悪化・診断遅延することがあります。

使用期間必要な範囲へ必要最小限

感作、耐性菌、腎障害・難聴、ステロイド副作用のため長期連用を避けます。

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副作用・使用前の注意

改善しない場合は、塗る量を増やさず診断と処方を見直します。

フラジオマイシン耐性菌・非感受性菌、真菌、ウイルス、疥癬などには使用しません。細菌感染なら何でも使える薬ではなく、感受性菌と皮疹の状態を診断して選びます。

かゆみ、赤み、腫れ、丘疹、小水疱などはフラジオマイシンへの感作の可能性があります。症状が出た場合は使用を中止して相談してください。

長期連用ではフラジオマイシンによる腎障害・難聴や、ステロイドによる皮膚萎縮、毛細血管拡張、ざ瘡、酒さ様皮膚炎などに注意します。

眼瞼への使用では眼圧上昇・緑内障、大量・長期・広範囲・密封使用では白内障や副腎皮質機能抑制が起こる可能性があります。

軟膏基剤の油脂性成分はラテックスゴム製品を劣化・破損させる可能性があります。コンドームなどとの接触を避けてください。

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池袋でフルコートF軟膏を相談したい方へ

池袋駅東口・サンシャイン通り周辺で、皮疹の原因・部位・必要な強さを確認します。

診断

湿疹と細菌・真菌・ウイルス感染を見分けます。

処方

部位に合う強さと剤形を選びます。

再診

改善度と皮膚・眼の副作用を確認します。

医療従事者向けここからは専門情報です

処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。

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FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS

処方医向け:フルコートF軟膏の医学情報

適応菌・感染巣、用法、安全性、治療終了を一次資料に基づいて解説します。

原因微生物、感染巣の処置、患者背景、治療期間を一体で評価し、反応不良時は漫然継続せず再評価します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。

適応判定適応菌・病変

フラジオマイシン感性菌と、湿潤・びらん・結痂または二次感染を伴う適応病変を確認します。真菌・ウイルス・疥癬、耐性菌・非感受性菌を除外します。

処方設計成分・強さ・期間

フルオシノロンアセトニド0.025%は国内ストロングです。通常1日1〜数回ですが、必要範囲・期間に限定し、改善後は速やかな中止を検討します。

安全管理感作・長期連用

そう痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱はフラジオマイシン感作を疑います。長期連用による腎障害・難聴、ステロイド局所副作用、眼瞼・広範囲使用に注意します。

再評価無効・悪化時

塗布量を増やす前に、感染の種類、感受性、接触皮膚炎、別診断を再評価し、抗菌薬配合剤の漫然継続を避けます。

臨床判断湿潤・痂皮と細菌感染を区別し、配合剤の終了を判断する

CREAM試験は、感染徴候を伴うものの重症感染ではない小児湿疹113例を、保湿剤・外用ステロイドに抗菌薬またはプラセボを追加する3群へ無作為化しました。フルクロキサシリン内服またはフシジン酸外用を1週間加えても、2週時点のPOEMに有意な上乗せ改善を認めませんでした。フラジオマイシン配合剤の直接試験ではなく、重症感染への抗菌薬を否定する根拠でもありません。 Francis et al. 小児の感染徴候を伴う湿疹に対するCREAM無作為化比較試験(2017)

この知見は、滲出・痂皮だけで抗菌薬を自動的に追加せず、感染を示す所見を評価する判断に役立ちます。本剤の適応は電子添文の菌種と病変に照合し、膿瘍なら処置、拡大性の紅斑・発熱なら全身感染への対応を検討します。再発・反応不良時は必要に応じて培養・感受性検査を行い、菌の検出と治療を要する感染を区別します。 PMDA:フルコートF軟膏 電子添文Francis et al. 小児の感染徴候を伴う湿疹に対するCREAM無作為化比較試験(2017)日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024

フラジオマイシンは有効な抗菌成分であり、保護基剤として長期使用する説明は適切ではありません。感作時は塗布範囲に一致する湿疹増悪を感染の進行と誤認しないよう、アミノグリコシド系薬の過敏症歴も確認します。電子添文は改善不良・悪化時の中止と、改善後のできるだけ速やかな中止を求めています。感染への対応終了後に炎症が残る場合は、抗菌薬配合の必要性を再評価します。 PMDA:フルコートF軟膏 電子添文

参考資料確認日:2026年9月8日

SOURCES一次資料・診療ガイドライン

本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日

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よくある質問

フルコートFはどのくらい強いステロイドですか?

配合されるフルオシノロンアセトニド0.025%は、国内5段階で上から3番目のストロングに位置づけられます。抗菌薬も含むため、強さだけで選ぶ薬ではありません。

医療用と市販のフルコートfは同じですか?

現在の公式情報では有効成分と1g中の含量は同じです。一方、医療用は診断と処方に基づき、市販薬は指定第2類医薬品として添付文書の範囲で使用します。

にきびや毛嚢炎に使えますか?

にきびの標準治療薬ではありません。毛嚢炎に見えても真菌性やステロイドざ瘡の場合があるため、自己判断で使わず診断を受けてください。

水虫やヘルペスに使えますか?

使いません。真菌・ウイルス性皮膚感染症は禁忌で、症状を隠して悪化させることがあります。

どのくらいの期間使えますか?

改善後はできるだけ速やかに中止し、長期連用を避けます。数日で改善しない、悪化する、広がる場合は再診してください。

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監修医師

薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

MEDICAL SUPERVISOR

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

院長紹介・経歴を見る

監修医からのメッセージ

フルコートF軟膏は、赤み・水疱・膿があるという理由だけで選ぶ薬ではありません。細菌・ウイルス・真菌・寄生虫など原因を見分け、必要に応じて検査、病変の処置、腎肝機能、薬剤アレルギー、併用薬を確認します。必要な薬を必要な期間だけ使い、反応不良時は漫然継続せず診断と治療を見直します。

このページで医学的に確認した3点
01原因の確認

感染の種類、鑑別、検査・培養の必要性

02安全な使用

用法、期間、患者背景、相互作用

03治療判定

改善・悪化時の中止、変更、追加処置

最終医学レビュー:2026年8月12日確認資料:PMDA電子添文・公的資料・診療ガイドライン