池袋サンシャイン通り皮膚科の診療スペース
女性の肌・漢方

桂枝茯苓丸とは

桂枝茯苓丸について、効果、使われる場面、注意点、診察で確認することを整理します。池袋で薬を相談したい方が、受診前後に確認しやすいようにまとめています。

漢方月経周期肌荒れ体質確認
01

桂枝茯苓丸の位置づけ

月経周期に伴う肌荒れ、冷え、のぼせ、肩こりなどを含めて相談されることがあります。

一般名桂枝茯苓丸エキス

漢方製剤

成分を確認
主な役割症状に合わせて選ぶ薬

皮膚症状だけでなく、月経、冷え、血行、体質の情報を合わせて検討します。

役割を確認
注意自己判断で広げない

急性の感染、膿を伴う皮疹、強い炎症の主治療薬ではありません。

注意点を確認
クラシエ桂枝茯苓丸料エキス細粒の製剤例
製品例:くすりのしおり:クラシエ桂枝茯苓丸料エキス細粒より。実際に処方または案内される製品、規格、包装は診察時に確認します。

診察・相談時に確認しやすい製品例

診察では症状や部位に加えて、剤形、規格、飲みやすさ、続けやすさも確認します。同じ成分や同じ処方名でも剤形や製品で使い方が変わるため、以前の薬がある場合は薬袋やお薬手帳も参考になります。

製品例
クラシエ桂枝茯苓丸料エキス細粒
成分
桂枝茯苓丸
剤形
淡かっ色〜かっ色の細粒剤
掲載元
クラシエ薬品株式会社
診療

桂枝茯苓丸の処方を検討するときに確認すること

薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

FROM THE CLINIC

吉井 恭平池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

桂枝茯苓丸では、肌の状態に加えて、月経に伴う不調、のぼせ、冷え、腹部の症状を確認します。ただし、月経前にニキビが増えるという理由だけで、この薬が合うとは限りません。ニキビそのものの治療と、月経や冷えなどの不調への対応を分けて考えます。妊娠の可能性や妊娠を希望していることは、処方前にお伝えください。再診では何が改善したかを確かめ、肌の変化が乏しければ皮膚の治療も見直します。

FORMULA & CRUDE DRUGS

桂枝茯苓丸に含まれる生薬をどう見るか

桂枝茯苓丸は、桂皮・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬の5種類を組み合わせた処方です。月経に伴う肌荒れでも、皮疹の状態、月経周期、出血量、妊娠の可能性を一緒に確認します。

この製品に含まれる生薬(5種類)
  • 桂皮ケイヒ
  • 茯苓ブクリョウ
  • 牡丹皮ボタンピ
  • 桃仁トウニン
  • 芍薬シャクヤク

代表的な生薬

何から作られる? クスノキ科桂の樹皮又は周皮の一部を除いたもの

桂皮 (ケイヒ)

クラシエの生薬資料では、寒気や熱感などをみるほか、痛みやこわばりをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。

桂皮の公式生薬資料を見る
何から作られる? バラ科モモの種子

桃仁 (トウニン)

クラシエの生薬資料では、漢方でいう「血」の巡りをみるほか、赤みや腫れなどをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。

桃仁の公式生薬資料を見る
何から作られる? ボタン科ボタンの根皮

牡丹皮 (ボタンピ)

クラシエの生薬資料では、漢方でいう「血」の巡りをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。

牡丹皮の公式生薬資料を見る
診察ではこう見ます

桂枝茯苓丸を、生薬単体の働きの「足し算」として選ぶわけではありません。公式表示にある症状、発症からの経過、体の状態、持病、併用薬を照らし合わせ、処方全体として合うかを確認します。この製品の成分・分量を、ほかの漢方薬や市販薬と照合します。

※ 生薬単体の一般的な説明は、桂枝茯苓丸という処方全体の効能・効果と同じではありません。「気・血・水」などは漢方の伝統的な見方で、現代医学の診断名や検査値と同じ意味ではありません。成分は対象製品の公式情報、生薬の基原と一般的な説明はクラシエ生薬ファイルで確認しました(2026年9月15日)。

処方を考える場面
製剤の適応と体質に合う月経関連症状、のぼせ・冷えなどがあり、皮膚症状とは別に治療する必要がある場面です。
処方前に確認すること
月経周期、出血量、下腹部痛、妊娠の可能性、肝疾患、併用する漢方薬を確認します。
処方後に確認すること
月経や冷えなどの変化と皮疹を分けて評価し、胃腸症状、発疹、強いだるさ、黄疸にも注意します。
治療を見直す目安
改善がないまま継続せず、強い腹痛や不正出血は婦人科的な評価を検討します。妊娠が判明した場合も速やかに相談します。

公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:クラシエ桂枝茯苓丸料エキス錠 電子添文、日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ12。参考資料確認日:2026年9月8日

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診察で確認する使い方

薬の種類、部位、期間、併用薬によって使い方が変わります。

表は左右に動かして確認できます

項目確認すること
使われる場面月経周期に伴う肌荒れ、冷え、のぼせ、肩こりなどを含めて相談されることがあります。
薬の役割皮膚症状だけでなく、月経、冷え、血行、体質の情報を合わせて検討します。
向かない場面急性の感染、膿を伴う皮疹、強い炎症の主治療薬ではありません。
診察で確認すること妊娠の可能性、月経状況、腹痛、出血傾向、他の漢方薬を確認します。
副作用・注意点胃部不快感、発疹、下痢、肝機能障害などに注意します。
03

受診時に伝えてほしいこと

いま使っている薬を共有してください。
お薬手帳、薬袋、写真、以前の処方内容があると、同じ系統の薬の重複や副作用歴を確認しやすくなります。
薬だけで判断しないでください。
似た症状でも、湿疹、感染症、いぼ、乾癬、かぶれなどで治療が変わります。診察で状態を確認して調整します。
05

よくある質問

桂枝茯苓丸は自分で使い始めてもよいですか?

自己判断ではなく、症状の種類、部位、持病、併用薬を確認してから使うことをおすすめします。

効果が弱い場合は塗る量や飲む量を増やしてよいですか?

自己判断で増やさず、診察で確認してください。薬の変更だけでなく、診断や併用治療の見直しが必要なことがあります。

医療従事者向けここからは専門情報です

処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。

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FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS

処方医向け:桂枝茯苓丸の医学情報

適応と標準治療との関係、生薬の重複、安全管理、治療効果の評価を確認します。

標準治療との役割を分け、体質・随伴症状・併用漢方・妊娠授乳・生薬由来副作用を確認します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。

最初の要点を開いています。見出しから「適応」「処方設計」「安全性」「再評価」「一次資料」を必要な順に確認できます。

処方設計処方設計

患者さん向けの記事ですが、処方設計の背景を確認しやすいよう専門的な要点も整理します。

処方設計
漢方薬は標準外用療法や処置を置き換えるのではなく、体質、月経周期、胃腸症状、冷え、かゆみ、慢性化の背景を見て補助的に位置づけます。ニキビ、湿疹、いぼでは主治療の目標と漢方の役割を初回から分けて説明します。
安全管理安全性・モニタリング
安全性・モニタリング
桂枝茯苓丸自体は甘草を含みません。製品の電子添文に沿って肝機能障害・黄疸、発疹、消化器症状を確認します。トウニン・ボタンピを含むため妊娠の可能性を重視し、併用漢方の生薬重複も確認します。
EVIDENCEエビデンスの位置づけ
エビデンスの位置づけ
皮膚科領域の漢方は疾患ごとに推奨度が異なります。ざ瘡ガイドラインや疣贅ガイドラインでは、標準治療が優先される場面と補助的に検討される場面が整理されており、患者さんの期待値調整が重要です。
処方設計実務ポイント
実務ポイントざ瘡ガイドラインでは推奨度が高い標準治療ではないため、標準治療の補助として、月経周期や体質情報が治療判断に関わる症例で慎重に位置づけます。
臨床判断月経関連症状と痤瘡の治療目標・推奨度を分ける

痤瘡ガイドライン2023のCQ12では桂枝茯苓丸はC2であり、荊芥連翹湯・清上防風湯・十味敗毒湯のC1と同列には扱われていません。月経周期との関連がある症例でも、痤瘡への有効性が確立した標準薬として説明しないことが重要です。月経症状などへの処方目的と、面皰・炎症性皮疹への治療目標を分け、漢方追加を理由に適切な外用療法の開始・調整を遅らせません。 日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ12

医療用のクラシエ桂枝茯苓丸料エキス錠には、体質・随伴症状を条件とした月経関連症状、しもやけ、しみなどの適応があります。これは、あらゆる色素斑やニキビに同じ効果があることを示すものではありません。桂枝茯苓丸加薏苡仁は別処方であり、処方名の近さだけで適応や試験結果を転用しません。写真の細粒剤と錠剤の服用量も製品ごとに確認します。 PMDA:クラシエ桂枝茯苓丸料エキス錠 電子添文

トウニン・ボタンピを含むため、電子添文では妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与は望ましくないとされています。月経遅延を単に体質の問題とせず妊娠の可能性を評価します。本処方自体に甘草は含まれませんが、生薬重複の確認は必要です。肝機能障害・黄疸、消化器症状、薬疹を観察し、症状が改善しない場合は漫然投与を避けます。 PMDA:クラシエ桂枝茯苓丸料エキス錠 電子添文

参考資料確認日:2026年9月8日

SOURCES一次資料・診療ガイドライン

本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日

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監修医師

薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

MEDICAL SUPERVISOR

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

院長紹介・経歴を見る

監修医からのメッセージ

桂枝茯苓丸は、病名や薬名だけで一律に選ぶ薬ではありません。皮膚症状の経過、体質、消化器症状、妊娠・授乳、併用薬、同じ生薬を含む処方の重複を確認します。本ページでは、期待する症状、服用方法、甘草など生薬由来の副作用、効果判定と中止・変更条件まで確認しています。

このページで医学的に確認した3点
01選択の根拠

対象症状、経過、体質と他治療の位置づけ

02重複確認

併用薬、同一生薬、妊娠・授乳

03安全性

生薬由来の副作用と効果判定の時期

最終医学レビュー:2026年8月12日確認資料:PMDA電子添文・公的資料・診療ガイドライン