
スミスリンローション5%の基本情報
薬の位置づけと、診察時に確認したい要点を整理します。
表は左右に動かして確認できます
| 項目 | 内容 | 診療でのポイント |
|---|---|---|
| 有効成分 | フェノトリン 5%(1g中50mg) | ヒゼンダニに作用する外用駆虫薬です。 |
| 1回量・範囲 | 通常1回1本30gを頸部から足底まで | 塗り残しを避け、手指・足趾・しわなども医師の指示で確認します。 |
| 洗浄 | 塗布後12時間以上経過してから洗い流す | 入浴・シャワーなどで薬剤を除去します。 |
| 間隔 | 通常1週間隔で少なくとも2回 | 2回目以降は診察・検鏡を含めて効果を確認し、再塗布を判断します。 |

スミスリンローション5%
フェノトリンを5%含む、疥癬治療用の塗り薬です。1本30gのローション剤で、処方された範囲・量・間隔に従って使用します。
スミスリンローションを処方するときに見ていること
日々の診療で、処方の前後に実際に確認していることを患者さん向けにお伝えします。

FROM THE CLINIC
私は、スミスリンローションを処方するとき、疥癬の診断に加えて、必要な範囲へ実際に塗れるかを確認します。背中や指の間などに塗り残しがないよう、介助が必要な方では、ご家族や介護者の方とも手順を共有します。塗布後12時間以上たってから洗い流すこと、通常1週間隔で少なくとも2回塗ることを、生活の日程に合わせて説明します。治療後にかゆみが続く場合は、新しい疥癬の皮疹なのか、残った炎症や薬によるかぶれなのかを診察で見分け、塗り重ねる必要があるかを判断します。
- 処方を考える場面
- 診断された疥癬、または接触機会があり疥癬症状を呈する場合です。頸部から足底までの塗布を、ご本人または介助者が行えるかを含めて検討します。
- 処方前に確認すること
- 塗る範囲、傷やただれ、年齢、妊娠・授乳、介助の必要性を確認します。塗布時刻と洗浄時刻、次回塗布日、途中で手を洗った場合の対応を具体的に共有します。
- 処方後に確認すること
- 塗り残し、洗い流すまでの時間、接触者の状況を確認します。2回目以降は1週ごとの検鏡を含めて効果を評価し、新しい皮疹と治療後のかゆみ・かぶれを区別します。
- 別の治療を選ぶ場面
- 全身への塗布が難しい場合は内服などを検討します。角化型疥癬・爪疥癬では本剤の有効性・安全性が確立していないため、専門的な治療方針を検討します。
この診療メモは当院での一般的な判断の考え方です。個別の処方は診察所見と患者背景によって異なります。主な確認資料:PMDA スミスリンローション5% 電子添文、日本皮膚科学会 疥癬診療ガイドライン(第3版)。参考資料確認日:2026年9月5日
スミスリンと内服イベルメクチンの違い
薬の名前だけでなく、成分・剤形・治療目的を分けて考えます。
表は左右に動かして確認できます
| 薬 | 成分・剤形 | 強さ・使い方 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| スミスリン | 外用(フェノトリン) | 頸部以下へ塗布し12時間以上後に洗浄 | 内服が難しい場合を含め、全身への塗布手技が重要。 |
| ストロメクトール | 内服(イベルメクチン) | 体重に応じた用量を内服 | 年齢・体重・妊娠授乳・併用薬などを確認。卵には効きにくいため再評価が重要。 |
使い方で押さえる3つのポイント
処方時の指示を優先し、自己判断で範囲・回数・期間を増やさないでください。
通常は1本30gを頸部から足底まで塗ります。小児は体表面積に応じて1回量を調整します。
塗布後12時間以上は薬剤を作用させ、その後に洗い流します。途中で手を洗った場合の対応も指示を確認します。
少なくとも2回塗布します。かゆみだけで自己判断せず、新しい皮疹やダニの確認をもとに追加治療を判断します。
副作用・使用前の注意
治療対象と違う病気に使うこと、漫然と治療を続けることを避けます。
疥癬と確定診断された方、または患者との接触機会があり疥癬症状がある方が対象です。症状のない接触者が予防目的で自己使用する薬ではありません。
ヒゼンダニが死滅した後もアレルギー反応としてかゆみが続くことがあります。新しい特徴的皮疹や感染がないのに、かゆみだけを理由に漫然と塗り重ねないでください。
皮膚炎、接触皮膚炎、皮膚亀裂、水疱、ヒリヒリ感などが報告されています。強い刺激、腫れ、水疱、全身状態の変化があれば相談してください。
妊娠中は治療上の利益が危険性を上回る場合にのみ使用し、授乳中の使用も個別判断が必要です。角化型疥癬・爪疥癬は本剤単独の有効性・安全性が確立していません。
処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。
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処方医向け:スミスリンローション5%の医学情報
適応菌・感染巣、用法、安全性、治療終了を既存の医師向け情報と一次資料から確認します。
原因微生物、感染巣の処置、患者背景、治療期間を一体で評価し、反応不良時は漫然継続せず再評価します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。
最初の要点を開いています。見出しから「適応」「処方設計」「安全性」「再評価」「一次資料」を必要な順に確認できます。
適応判定疥癬診断と接触歴
疥癬と確定診断された患者、または接触機会と症状がある患者を対象にします。検鏡、特徴的皮疹、施設・家族内曝露を確認します。
処方設計全身塗布・洗浄・再投与
通常1回1本30gを頸部以下から足底まで塗布し、12時間以上後に洗浄します。通常1週間隔で少なくとも2回、塗り残しと手洗い後の対応を説明します。
安全管理皮膚反応・患者背景
皮膚炎、接触皮膚炎、亀裂、水疱、刺激を確認します。小児は体表面積で量を調整し、妊娠・授乳では利益とリスクを個別判断します。
治療判定post-scabetic itchと難治例
死滅後のそう痒だけで漫然と再塗布しません。新規皮疹、検鏡、家族内同時治療・環境対策を確認し、角化型・爪疥癬は専門的治療を検討します。
SOURCES一次資料・診療ガイドライン
本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日
監修医師
薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。
監修医からのメッセージ
感染の種類、鑑別、検査・培養の必要性
用法、期間、患者背景、相互作用
改善・悪化時の中止、変更、追加処置
よくある質問
スミスリンは何時間で洗い流しますか?
添付文書では、塗布後12時間以上経過してから入浴・シャワーなどで洗浄、除去します。塗布した時刻を記録しておくと管理しやすくなります。
1回塗れば治りますか?
ヒゼンダニを確実に駆除するため、添付文書では少なくとも2回、通常1週間隔で塗布します。2回目以降は診察や検鏡で効果を確認します。
家族も全員塗る必要がありますか?
一律の予防塗布ではなく、接触状況と症状を確認して診断・治療を判断します。同居家族や濃厚接触者にかゆみや皮疹があれば早めに相談してください。
治療後もかゆいのは薬が効いていないからですか?
駆虫後もかゆみが続くことがあります。新しい皮疹、疥癬トンネル、ダニの検出、二次感染の有無を確認し、再塗布か別のかゆみ治療かを分けます。
参考文献
掲載内容は一般的な医療情報です。実際の診断・処方は診察時点の最新情報と個々の状態をもとに判断します。