
Cosmetic Dermatology Column
タトゥーと医療脱毛照射範囲とアートメイクの確認
タトゥーやアートメイクの周囲の毛を減らしたい方へ。色素が入った皮膚に脱毛用レーザーを当てず、周囲のどこを避けるかを診察で確認しましょう。薄い色や除去跡も申告し、テープなどで隠して照射を受けないでください。この記事では、照射範囲の相談メモ、剃毛と施術後のケア、除外部分の料金や回数消化の確認点を整理します。照射後の水ぶくれや強い痛みは、次回予約を待たず施術先へ連絡します。
Key Points
まず押さえたい3つの要点
色素のある場所を申告
避ける範囲は診察で確認
隠して照射を受けない
タトゥーやアートメイクの上には脱毛用レーザーを照射しません。周囲の毛を減らしたい場合は、場所と過去の施術歴を伝え、照射から外す範囲を医師と確認します。
- 薄くても履歴を伝える
- 照射しない範囲を共有
- 予約条件も確認する
タトゥーの上と周囲の毛は分けて相談します
タトゥーが入った皮膚は脱毛レーザーの照射対象にしません。周囲に毛があっても、色素のある部分を含めずに治療を計画する必要があります[参考文献1・2]。
脱毛レーザーは毛の色素に光を吸収させ、その熱を利用します。タトゥーの色素がある場所は通常の皮膚と同じ条件で扱えず、やけどや色調変化などのリスクを考えて避けます[参考文献1・2]。
「腕全体」「顔全体」という予約名だけでは、実際の照射範囲は決まりません。色素のある場所を示し、その周囲に毛が残る可能性も含めて希望を伝えましょう。
予約前に、場所・時期・施術歴を伝えます
予約時にタトゥーがあることを伝え、診察で位置を確認できるようにします。小さいものや目立たない色も、自己判断で省略しないでください。
過去の除去治療やアートメイクの追加施術があれば、その部位と時期も伝えます。色素の種類が分からなくても、推測して埋めずに「不明」と伝えて構いません。
日焼け、傷が盛り上がりやすい体質、使用中の薬も診察の判断材料です。お薬手帳などで確認し、薬を自己判断で中止・変更しないでください[参考文献4]。
- ①色素のある場所・左右・広さ。眉・アイライン・唇も申告
- ②入れた時期、追加施術やカバーアップの有無
- ③除去治療の方法と最終施術日。分からない項目は不明と記載
- ④脱毛したい部位と、周囲の毛が残ることへの希望
- ⑤赤み・傷・かゆみ・痛み、最近の日焼け
- ⑥使っている薬・化粧品、傷が盛り上がった経験
予約時の伝え方の例
「右前腕にタトゥーがあり、周囲の毛を減らしたいです。入れたのは○年ごろで、除去歴はありません。色素の上を避けた照射範囲と、来院前に剃る場所を相談したいです」と伝えます。アートメイクや症状がある場合も最初に知らせましょう。
何センチ空けるかを自分で決めません
タトゥーの周囲も、避ける範囲を施術先で決めます。ネットの距離だけで照射できると判断せず、医師と境界を共有してから準備を進めましょう。
英国のBMLAの指針では、タトゥーや半永久的なメイクの周辺も注意の対象です。機器や照射の方法、色素と肌の状態を確認して範囲を決めるため、数字だけを安全の保証には使えません[参考文献2]。
テープ、コンシーラー、白いペンなどで自分で隠し、申告せずに施術を受けないでください。施設で必要な保護を行う場合も、それは色素の上への照射を許可するものではありません。施術前に、どの範囲の毛が残るかを一緒に確認しましょう。
距離や待機期間は、この記事だけで決められません
BMLAの2019年指針などの海外資料は参考情報で、日本の全ての脱毛機器に共通する照射条件ではありません。タトゥーの周囲を何ミリ空ければ安全か、除去後何日で脱毛できるかは、この記事では決められません。肌と色素の状態、機器の使用条件を確認する診察が必要です。
顔脱毛ではアートメイクの位置も伝えます
眉・アイライン・唇などのアートメイクも、皮膚に色素を入れる施術です。通常のメイクと同じように洗えば落ちるものではなく、脱毛の前に位置と施術歴を伝えます[参考文献3]。
眉やまぶたとその周辺は、目への危険から脱毛レーザーを行わない部位としてMayo Clinicが案内しています。アートメイクがない場所でも、顔脱毛で全ての毛を照射できるとは限りません[参考文献1]。
薄くなったアートメイク、除去後に色が目立たなくなった場所も、履歴を伝えて診察を受けます。見た目だけで色素が残っていないと決めたり、少し試して大丈夫なら広げたりする判断は避けましょう。
照射しない範囲の自己処理とケアを確認します
脱毛から外す部分の毛も、剃る時期と方法を個別に確認します。入れたばかりのタトゥーや、赤み・傷がある皮膚を無理に剃らないでください。
周囲の脱毛を続ける場合、毛抜き・ワックスなど毛を引き抜く処理は準備に影響します。照射範囲が曖昧なまま処理を変えず、どこを剃り、どこは触らないかを相談しましょう[参考文献1・6]。
アダパレンなどのニキビ薬を使う部位は、ワックスの可否を処方元にも確認します。除毛クリームへの変更も、肌への刺激があるため自動的に安全な代替にはなりません。
周囲を照射した後は、軽い赤みや腫れが出ることがあります。日常生活に戻れても肌の回復とは別なので、ダウンタイム中の洗浄・保湿・剃毛再開は受けた施術の指示を確認し、摩擦と日光を避けます。色素のある場所まで反応が出た場合は連絡してください[参考文献5・6]。
毛が残る範囲と費用を、契約前に確認します
タトゥーの周りを除外するなら、仕上がりの見込みと料金の扱いを先に聞きましょう。施術範囲が小さくなっても、料金が自動的に減るとは限りません。
照射しない部分の毛が残ることを前提に、どこまで減らしたいかを相談します。部分的に受ける、相談だけで終える、今回は受けないといった選択も含め、説明を受けてから決めます[参考文献4・7]。
「脱毛できないならタトゥーを消す」と急いで決める必要はありません。タトゥー除去には別の目的・リスク・費用があり、脱毛のついでに薄くする処置ではありません。
照射中の強い熱さや、照射後の水ぶくれは連絡します
施術中に色素のある場所で強い熱さや痛みを感じたら、その場で伝えて確認してもらいます。照射後に水ぶくれやかさぶたができた場合も、次回予約まで待たず施術先へ連絡してください[参考文献6]。
痛みが増える、赤みが広がる、膿や発熱があるときは、やけどや感染などの確認が必要です。色素が入った皮膚では時間がたってから反応が出る場合もあり、見た目だけで原因を断定しないでください[参考文献8]。
受診時には、照射日・場所・いつから症状があるか・使用した製品を伝えます。水ぶくれをつぶしたり、自己処理や美容施術を重ねたりせず、医師に相談してください。
早めの受診・緊急の相談が必要なとき
強い痛み、急速に広がる赤み、膿や発熱があれば、当日中に施術先や皮膚科へ連絡してください。連絡がつかなければ時間外の医療機関へ相談します。息苦しさ、全身のじんましん、ふらつきなどがある場合は救急受診が必要です。記録や写真がそろうのを待たないでください。
池袋でタトゥー周辺の医療脱毛を相談する方へ
池袋・東池袋でタトゥーやアートメイクの周囲の脱毛を考える方は、予約時に色素のある場所と脱毛したい部位を伝えてください。まず照射範囲を確認し、当日施術を希望しない場合は相談のみの予約が可能かを聞きましょう。
池袋サンシャイン通り皮膚科へ相談する際は、入れた時期、除去・追加施術の履歴、使用中の薬が分かるものをご用意ください。部位ごとの施術可否、料金、予約の取り方は診察と予約時の案内で確認します。
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よくある質問
小さいタトゥーでも、予約前に伝えますか?
小さいタトゥーでも、医療脱毛の予約前に位置と施術歴を伝えてください。薄い色も省略せず、色素の上を照射対象から外し、その周囲をどこまで避けるかを診察で確認します。写真を送る場合は、施術先が指定した方法を使いましょう。
タトゥーから何センチ空ければ脱毛できますか?
一律の距離では決められません。色素のある範囲、肌の状態、機器と施術方法を確認し、医療機関が照射から外す範囲を判断します。
白いテープを貼って行けば、タトゥーの上も照射できますか?
タトゥーを自分で隠して照射を受けないでください。テープなどの保護と、色素の上に照射してよいかという判断は別です。存在を申告し、施設側に除外範囲を確認します。
薄くなった眉のアートメイクも申告が必要ですか?
必要です。薄くなっても色素がないとは自己判断できません。眉・まぶたの周辺は目の保護のため脱毛対象にならない部位もあるので、顔脱毛の範囲を先に確認します。
タトゥー除去が終わった場所は、すぐ脱毛できますか?
除去した事実だけでは決められません。最終施術日と治療方法を伝え、残っている色素、傷跡、赤みなどを医師に確認してもらいます。
タトゥーの周りを照射しなければ、その分は安くなりますか?
料金や回数消化は契約によって異なります。照射から外す範囲、料金計算、見送り時の扱いを見積もりと契約書で確認します。
脱毛を受けた後、タトゥーのところだけ痛い場合は?
施術先へ場所と症状を伝えてください。水ぶくれ、痛みの増加、広がる赤みがあれば予約日まで待たず受診を相談します。
監修医師メッセージ
吉井恭平 池袋サンシャイン通り皮膚科 院長
- Mayo Clinic. Laser hair removal(タトゥー・目の周りへの照射を避けること、治療前の準備).
- British Medical Laser Association. Treatment Guidelines, May 2019(タトゥー・半永久的なメイク周辺の注意。医療者向けの英国資料).
- American Academy of Dermatology. Confidence redefined: permanent makeup can empower individuals with skin and hair conditions(アートメイクと皮膚に入る色素).
- American Academy of Dermatology. Laser hair removal: Preparation(施術前の申告と相談事項).
- American Academy of Dermatology. Laser hair removal: FAQs(照射後の反応とアフターケア).
- Leeds Teaching Hospitals NHS Trust. Laser Hair Reduction(施術範囲の合意、準備、治療後の連絡).
- 厚生労働省. 確認してください!美容医療を受ける前にもう一度(リスク・代替手段・契約前の確認).
- American Academy of Dermatology. Tattoos: 7 unexpected skin reactions and what to do about them(色素のある皮膚の反応と受診).