
温清飲とは?まず結論
製品名・効能・用量を特定し、自己判断で長く続けないことが大切です。
温清飲は、肌トラブルの症状に使われることがある漢方薬です
このページでは「温清飲エキス錠J[120錠]」を確認しています。症状名が同じでも体質、経過、持病、併用薬で適否は変わります。別メーカーや別剤形では用量が異なるため、手元の箱と添付文書を優先してください。
第2類医薬品
当院での処方・販売・在庫を示すものではありません。
複数の漢方薬や市販薬を重ねる前に、成分欄を照合します。
![温清飲エキス錠J[120錠]の公式製品写真](https://i-s-s-c.com/wp-content/uploads/2026/09/kracie-official-unseiin-kampo-20260915.jpg)
温清飲エキス錠J[120錠]の公式製品写真
このページで効能・用法・成分を確認している対象製品です。同じ処方名でも、メーカー・剤形・規格によって外観や飲み方が異なるため、購入した箱と添付文書を照合してください。
温清飲の効能・効果
効能の根拠は、研究論文より先に対象製品の公式表示・添付文書を確認します。
体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
ここに挙がる症状でも、別の病気や緊急性のある状態があります。治療中の薬を中断したり、漢方だけに置き換えたりせず、診断と治療全体の中で位置づけます。
公式掲載の製品例:温清飲エキス錠J[120錠]
温清飲の飲み方・用法用量
次の内容は「温清飲エキス錠J[120錠]」の表示です。別製品へそのまま当てはめないでください。
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上) ・・・1回5錠
15才未満7才以上 ・・・1回4錠
7才未満5才以上 ・・・1回3錠
5才未満は服用しないこと
胃が弱い、食欲がないなどで続けにくい場合は、自己調整する前に薬剤師へ相談してください。
食事中に飲む意味ではありません。飲み忘れた分を一度にまとめて飲まないでください。
年齢、剤形、包装により1回量や服用回数が異なることがあります。購入した製品の表示を毎回確認してください。
温清飲の副作用・注意点
「漢方だから副作用がない」わけではありません。生薬の重複と体調変化を確認します。
成人1日の服用量15錠(1錠340mg)中
温清飲エキス(1/2量)…2,800mg
〔トウキ・ジオウ各2.0g、シャクヤク・センキュウ・オウゴン各1.5g、サンシシ1.0g、オウレン・オウバク各0.75gより抽出。〕
添加物として、トウモロコシデンプン、無水ケイ酸、ケイ酸Al、CMC-Ca、ステアリン酸Mgを含有する。
長期間服用する場合や、繰り返す腹痛・腹部膨満・便通異常がある場合は、自己判断で続けず医療機関へ相談してください。
発熱、乾いたせき、息苦しさ、強いだるさ、黄疸などの異変があれば服用を中止し、早めに医療機関へ相談してください。
小児、高齢者、妊娠・授乳中、治療中、過去に薬で発疹や体調不良が出た方は、購入前に医師・薬剤師へ相談してください。
副作用報告や系統的レビューは漢方薬全般のリスク把握に役立ちますが、この製品の発生率を直接示すものではありません。個別の禁忌・重大な副作用・相談時期は、必ず最新の添付文書を優先します。
温清飲の使用を検討するときに確認すること
薬を選ぶ前の確認点と、服用後に治療を見直す目安をお伝えします。

FROM THE CLINIC
FORMULA & CRUDE DRUGS
温清飲に含まれる生薬をどう見るか
温清飲は、当帰・地黄・芍薬・川芎からなる四物湯と、黄芩・山梔子・黄連・黄柏からなる黄連解毒湯を組み合わせた処方です。乾燥だけ、赤みだけと一つに決めず、皮膚の見た目と体調を一緒に確認します。
- 当帰トウキ
- 地黄ジオウ
- 芍薬シャクヤク
- 川芎センキュウ
- 黄芩オウゴン
- 山梔子サンシシ
- 黄連オウレン
- 黄柏オウバク
代表的な生薬
当帰 (トウキ)
クラシエの生薬資料では、漢方でいう「血」や潤いの不足をみるほか、痛みやこわばりをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。
当帰の公式生薬資料を見る地黄 (ジオウ)
クラシエの生薬資料では、体力や疲れやすさをみるほか、漢方でいう「血」や潤いの不足をみる処方で用いられる生薬として紹介されています。
地黄の公式生薬資料を見る黄連 (オウレン)
クラシエの生薬資料では、胃腸の働きを整えるほか、緊張や気持ちの高ぶりをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。
黄連の公式生薬資料を見る温清飲を、生薬単体の働きの「足し算」として選ぶわけではありません。公式表示にある症状と体力の目安、持病、併用薬を照らし合わせ、処方全体として合うかを確認します。この製品では、特に山梔子・黄芩を含む別の漢方薬や市販薬が重なっていないか確認します。
※ 生薬単体の一般的な説明は、温清飲という処方全体の効能・効果と同じではありません。「気・血・水」などは漢方の伝統的な見方で、現代医学の診断名や検査値と同じ意味ではありません。
- 使用を考える場面
- 温清飲について、公式表示では「体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせる」という状態が目安で、対象症状は月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎です。ここでいう「体力」は、体格だけでなく、疲れやすさ・食欲・胃腸の状態などを含めて考えます。症状名だけで決めず、公式表示にある体力の目安や随伴症状まで合うかを確認して使用を検討します。
- 服用前に確認すること
- 皮疹の形、感染の有無、外用薬の使用状況、胃腸症状、血圧、妊娠・授乳、同じ生薬を含む漢方薬や市販薬を確認します。 この製品では、特に山梔子・黄芩を含む別の漢方薬や市販薬が重なっていないか確認します。
- 服用後に確認すること
- 温清飲を飲み始めた後は、公式表示にある症状のうち、最初に決めた「いちばん困っている症状」が服用前と比べてどう変わったかを確認します。赤み・かゆみ・乾燥の変化に加え、発疹、むくみ、脱力、発熱・せき、腹部症状など新しい体調変化を確認します。
- 治療を見直す目安
- 温清飲を続けても改善しない、悪化する、新しい症状が出る場合は、自己判断で追加・延長しません。皮疹が広がる、じゅくじゅくや痛みが増える、改善しない場合は薬を重ね続けず診断と外用治療を含めて再評価します。
公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の使用は症状と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:クラシエ:温清飲エキス錠J[120錠] 製品情報、添付文書、クラシエ:生薬ファイル、Atopic dermatitis (eczema) guidelines: 2023 American Academy of Allergy, Asthma and Immunology/American College of Allergy, Asthma and Immunology Joint Task Force on Practice Parameters GRADE- and Institute of Medicine-based recommendations.(PMID: 38108679)。参考資料確認日:2026年9月15日
温清飲を服用中に受診・相談する目安
効き目を待つより、原因の確認を優先する症状があります。
息苦しさ、顔や喉の腫れ、意識障害、急速に広がる発疹などがあるときは、温清飲を続けながら様子を見ないでください。
添付文書に記載された相談時期を確認し、改善しない、悪化する、これまでなかった症状が出る場合は漫然と続けないでください。
薬による反応が疑われる場合があります。「温清飲エキス錠J[120錠]」を飲んだ量、時刻、症状の写真を記録して受診してください。
予約時に困っている症状と使用中の薬をお知らせください。掲載薬の処方・販売・在庫を保証するものではありません。温清飲の対象症状によっては、内科・婦人科・耳鼻科など適切な診療科をご案内する場合があります。
温清飲のよくある質問
効果、飲み方、副作用、併用について短く回答します。
温清飲は何に効く漢方薬ですか?
このページで確認した「温清飲エキス錠J[120錠]」の効能・効果は、「体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎 (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。」です。同じ症状名でも原因や体質で選択は変わるため、診断の代わりにはなりません。
温清飲は市販で購入できますか?
確認した「温清飲エキス錠J[120錠]」は、クラシエ公式で第2類医薬品として案内されています。購入時は、治療中の病気と処方薬・市販薬・サプリメントを薬剤師または登録販売者に伝えてください。
温清飲は食前と食間のどちらに飲みますか?
製品ごとに用法が異なります。このページの用量は「温清飲エキス錠J[120錠]」の表示に基づきます。食間は食事中ではなく、一般に食後2〜3時間を指します。手元の箱と添付文書を優先してください。
温清飲に副作用はありますか?
漢方薬にも副作用があります。発疹、胃腸症状のほか、含まれる生薬や体質によってむくみ、血圧上昇、動悸、肝障害、間質性肺炎などに注意が必要な場合があります。異変時は中止して相談してください。
ほかの漢方薬や処方薬と一緒に飲めますか?
同じ生薬が重なったり、持病や薬との組み合わせで注意が必要になったりします。薬の一覧だけでなく、市販薬とサプリメントの箱・写真も医師または薬剤師に見せて確認してください。
この薬はクリニックで処方・販売していますか?
このページへの掲載は、当院での処方・販売・在庫や保険適用を示すものではありません。診断と取り扱い状況により案内は異なります。
医療従事者向け確認事項
ここからは専門情報です。患者さんは必要な場合だけ開いてご覧ください。
医療従事者向けの確認事項を開く
本ページの成分・用法は「温清飲エキス錠J[120錠]」に基づきます。同処方名でもメーカー・剤形ごとに現品と添付文書を照合します。
処方薬、OTC、健康食品まで聴取し、甘草・麻黄・大黄・附子等の重複、妊娠授乳、肝腎機能、基礎疾患を評価します。
改善不良、有害事象疑い、新規症状では中止・受診へつなげ、症状領域の標準診断・治療を遅らせないようにします。
監修医師
薬の基本情報だけでなく、患者さんが迷いやすい点、受診を優先する症状、エビデンスの限界まで確認しています。
監修医からのメッセージ
対象製品、効能・効果、用法・用量、成分
併用薬、生薬重複、副作用、受診目安
公式表示、処方別研究、領域ガイドラインの役割
参考文献・エビデンス
効能・用量は製品公式情報と添付文書を優先し、研究文献は対象と限界が分かるよう種類別に掲載します。
製品・処方の一次資料
今回のPubMed検索では、この一般用製品の表示効能と直接一致する系統的レビュー・メタ解析・質の高い比較試験を確認できませんでした。文献数を増やすために、別疾患や基礎研究を効能の根拠として流用していません。
症状領域のガイドライン・レビュー
- 症状領域の指針・レビューAtopic dermatitis (eczema) guidelines: 2023 American Academy of Allergy, Asthma and Immunology/American College of Allergy, Asthma and Immunology Joint Task Force on Practice Parameters GRADE- and Institute of Medicine-based recommendations.(PMID: 38108679)肌トラブルの診断・標準治療を考えるための資料で、温清飲の有効性を直接示すものではありません。
- 症状領域の指針・レビューA systematic review of guidelines for the management of atopic dermatitis in children.(PMID: 39634513)肌トラブルの診断・標準治療を考えるための資料で、温清飲の有効性を直接示すものではありません。
漢方薬全般の臨床研究・安全性
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Clinical studies of traditional Japanese herbal medicines (Kampo): Need for evidence by the modern scientific methodology.(PMID: 34136346)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Use of Kampo diagnosis in randomized controlled trials of Kampo products in Japan: a systematic review.(PMID: 25119187)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Adverse Events Associated with Ethical Kampo Formulations: Analysis of the Domestic Adverse-Event Data Reports of the Ministry of Health, Labor, and Welfare in Japan.(PMID: 31118950)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Kampo medicine inducing drug-induced liver injury: A case report and systematic review.(PMID: 39756858)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Adverse Effects of Kampo Medicines.(PMID: 33551404)
処方別研究には、医療用製剤、別メーカー、別疾患、小規模試験が含まれます。PubMed収載自体は研究の質や、この製品への適用可能性を保証しません。個別の効能・用量・禁忌は最新の添付文書を優先します。
最終文献確認:2026年9月15日。掲載内容は一般的な医療情報で、個別の診断や処方を代替しません。
予約時に困っている症状と使用中の薬をお知らせください。掲載薬の処方・販売・在庫を保証するものではありません。温清飲の対象症状によっては、内科・婦人科・耳鼻科など適切な診療科をご案内する場合があります。