- できものや赤みだけで性感染症とは判断できません。湿疹、摩擦、正常な皮膚変化なども含めて考えます。
- 症状がない感染もあります。感染機会やパートナーの診断がある場合は、症状の有無だけで判断しません。
- 受診時は部位・始まった日・変化を伝えてください。接触した部位や、使った薬も判断の手がかりになります。
- 強い痛み、発熱、目の症状、妊娠の可能性がある場合は早めに相談します。通常の予約を待たない方がよい状況もあります。
本ページは一般的な医療情報です。症状や検査結果だけで個別の診断はできません。
NOT ALWAYS AN STI
性感染症ではない皮膚の変化もあります
外陰部や股の皮膚症状では、皮膚科の鑑別が役立ちます。
これらの記事は自己診断のためではありません。症状が続く、変化する、強い痛みがあるときは診察で確認します5。
WHEN TO SEEK HELP
通常の予約を待たず相談したい症状
急ぐ状況では、記事を読み続けるより医療機関へ連絡してください。
突然の強い精巣痛、強い下腹部痛や発熱、排尿できない状態、眼の痛み・見えにくさ、急速に悪化する潰瘍などは、通常の皮膚科予約を待たずに対応できる医療機関へ相談してください。妊娠中や妊娠の可能性がある場合も早めに伝えます。
症状の説明は性病は何科を受診する?にもまとめています。緊急性は個別に判断されます。
BEFORE YOUR VISIT
受診先と受診前に確認したいこと
皮膚症状と、それ以外の症状を分けて伝えてください。
当院では、一般皮膚科で対応可能な外陰部の皮膚症状を診察しています。一方、尿道・膣内・骨盤内の症状や専門的な感染症検査・治療は、内容によって泌尿器科、婦人科、感染症を扱う医療機関などが適します。希望する検査や処置がある場合は、受診前に対応範囲を確認してください2。
「どこが、いつから、どう変わったか」を伝えるだけでも診察の助けになります。皮膚を見せることに不安がある場合は、その気持ちも診察時に伝えてください。
FAQ
よくある質問
迷いやすい点を短く整理します。
性器にできものがあれば性病ですか?
いいえ。正常な皮膚変化、炎症、感染症など複数の原因があります。形や経過を診察で確認します。
水ぶくれが消えた後でも相談できますか?
はい。出現日、痛み、変化、撮影した写真があれば伝えてください。写真だけで確定診断はできません。
のどの症状がなくても、のどの感染はありますか?
あり得ます。口への性的接触があった場合は、症状だけで判断せず、接触部位を受診先へ伝えてください。
皮膚科と泌尿器科・婦人科のどちらに行くべきですか?
皮膚のできものや発疹は皮膚科で相談できます。排尿・尿道・膣内・下腹部の症状は、泌尿器科や婦人科などが適する場合があります。
症状がなければ検査は不要ですか?
無症状の感染もあります。感染機会やパートナーの診断がある場合は、検査の要否と時期を相談してください。
REFERENCES
参考文献・公的資料
公的指針とPubMed掲載文献を確認しました。
SUPERVISING PHYSICIAN
監修医からのメッセージ
日々の診察で大切にしている確認点をお伝えします。
日々の皮膚科診療では、性器の症状を『性病かどうか』の二択だけで考えず、病変の形や分布、経過を確認します。同じ赤みやできものに見えても、皮膚炎、正常な変化、感染症など原因はさまざまです。接触した部位や時期、痛み・かゆみの変化を伺い、必要な診察や適切な受診先を整理することを大切にしています。強い痛みや全身症状があるときは、通常の受診を待たずに相談してください。