- ✓ ダーマペンは微細な針で肌に穴を開け、自然治癒力を高めることで毛穴や肌質を改善する治療法です。
- ✓ 成長因子やエクソソームなどの薬剤と併用することで、より高い肌再生効果が期待できます。
- ✓ 治療後のダウンタイムや副作用を理解し、適切なアフターケアを行うことが重要です。
ダーマペンは、微細な針を用いて肌に一時的な穴を開け、肌本来が持つ自然治癒力や再生能力を引き出すことで、毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、肌のハリなど、多岐にわたる肌トラブルの改善を目指す治療法です。この治療は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の構造を内側から再構築することで、なめらかで若々しい肌へと導きます。
ダーマペンとは?そのメカニズムと効果

ダーマペンは、極細の針で皮膚に微細な穴を一時的に開けることで、肌の自然治癒メカニズムを活性化させる医療機器です。このプロセスにより、肌は損傷を修復しようと働き、その過程でコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力やハリを保つために不可欠な成分の生成が促進されます。
当院では、患者さまの肌の状態や悩みに合わせて、針の深さや速度を調整し、最適な治療プランをご提案しています。特に毛穴の開きやニキビ跡でお悩みの方からは、「肌の凹凸が目立たなくなった」「化粧ノリが良くなった」といったお声をよく聞きます。
ダーマペンの作用機序
ダーマペンによる治療では、皮膚に開けられた微細な穴が、肌の深層にある線維芽細胞を刺激します。線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリックス成分を生成する役割を担っており、これらの成分が増加することで、肌の弾力性や水分保持能力が向上し、結果として肌全体の若返り効果が期待できます。
また、微細な穴は、美容成分を肌の奥深くまで浸透させるための「通り道」としても機能します。これにより、通常では浸透しにくい高分子の美容成分(成長因子、ヒアルロン酸、ビタミンCなど)も効率的に肌内部に届けられ、相乗効果によって治療効果を高めることが可能です。
- コラーゲン
- 皮膚の真皮層の約70%を占めるタンパク質で、肌のハリや弾力性を保つ重要な役割を果たします。
- エラスチン
- コラーゲンとともに真皮層に存在するタンパク質で、ゴムのような弾力性があり、肌の柔軟性を保ちます。
- 線維芽細胞
- コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを生成し、皮膚の構造を維持・修復する細胞です。
ダーマペンで改善が期待できる肌トラブル
ダーマペンは、以下のような様々な肌トラブルに対して効果が期待できます。
- 毛穴の開き・黒ずみ:コラーゲン生成により毛穴周囲の組織が引き締まり、目立ちにくくなります。
- ニキビ跡(クレーター):凹凸のあるニキビ跡の組織を再構築し、滑らかさを改善します。
- 小じわ・肌のハリ不足:コラーゲン・エラスチンの増加により、肌の弾力とハリが向上します。
- 肌のくすみ・色むら:ターンオーバーを促進し、肌のトーンアップや均一化を促します。
- 妊娠線・肉割れ:線維組織の再構築により、目立ちにくくする効果が期待できます。
ダーマペンによる毛穴・肌質改善症例とは?
ダーマペン治療は、特に毛穴の開きや肌質の改善において、多くの患者さまに良好な結果をもたらしています。実際の臨床では、複数回の治療を重ねることで、肌のキメが整い、なめらかさが増すといった変化が見られます。当院の患者さまの中には、3回程度の治療で「ファンデーションの毛穴落ちが気にならなくなった」「肌触りがつるつるになった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
毛穴の開きに対する効果
毛穴の開きは、皮脂の過剰分泌や加齢による肌のたるみ、コラーゲン減少などが原因で起こります。ダーマペンは、これらの原因にアプローチし、毛穴の目立ちを改善します。
- コラーゲン生成による引き締め:微細な針の刺激により真皮層のコラーゲン生成が促進され、毛穴周囲の組織が内側から引き締まります。これにより、たるみ毛穴や開き毛穴が目立ちにくくなります。
- ターンオーバーの正常化:肌の細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が促進されることで、毛穴に詰まった角栓が排出されやすくなり、黒ずみ毛穴の改善にも寄与します。
特に、成長因子やエクソソームといった有効成分を併用することで、毛穴の縮小効果がさらに高まることが報告されています[1][2]。これらの成分は肌の再生を強力にサポートし、より効果的な毛穴ケアを実現します。
肌質改善に対する効果
ダーマペンは、肌のトーン、キメ、弾力性など、肌質全般の改善に貢献します。
- ニキビ跡・凹凸の改善:ニキビによって損傷した皮膚組織の再構築を促し、クレーター状のニキビ跡を滑らかにします。
- 小じわ・ハリの改善:コラーゲンとエラスチンの増加により、肌の弾力性が回復し、小じわが目立たなくなり、全体的なハリ感が向上します。
- 肌のトーンアップ・透明感:ターンオーバーの促進と血行改善により、肌のくすみが軽減され、明るく透明感のある肌へと導きます。
当院の診察では、患者さまの肌の悩みを深く理解するため、初診時に「どの部分の肌質を特に改善したいか」「過去のスキンケア歴」などを詳しく伺うようにしています。これにより、一人ひとりに最適なダーマペンの針の深さや、併用する薬剤を決定し、より高い満足度を目指しています。
ダーマペンと併用される薬剤とその効果

ダーマペンは単体でも効果を発揮しますが、治療中に美容成分を肌の奥深くまで浸透させることで、その効果を飛躍的に高めることができます。当院では、患者さまの具体的な肌の悩みに応じて、最適な薬剤の組み合わせをご提案しています。
成長因子・エクソソーム
成長因子やエクソソームは、肌の再生能力を最大限に引き出すために注目されている成分です。ダーマペンで開けた微細な穴からこれらの成分を導入することで、肌細胞の活性化が促進されます。
- 成長因子(Growth Factor):細胞の増殖や分化を促進するタンパク質群です。コラーゲンやエラスチンの生成を強力にサポートし、肌のハリや弾力、再生能力を高めます。ある研究では、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞培養液(成長因子を豊富に含む)をダーマペンと併用することで、肌の明るさや若返り効果が向上したと報告されています[1]。
- エクソソーム:細胞間の情報伝達を担う微小なカプセルで、内部に成長因子、核酸、脂質などを含んでいます。肌細胞に直接働きかけ、再生能力や抗炎症作用を高めることが期待されています。エクソソームを用いた治療が、毛穴のサイズ、赤み、色素沈着の改善に21ヶ月間持続的な効果を示した症例も報告されています[2]。
これらの成分を併用することで、ダーマペン単独よりも深いレベルでの肌の修復と再生が期待でき、特に重度のニキビ跡やエイジングケアにおいて高い効果を発揮します。
ヒアルロン酸・ビタミンC
肌の保湿や美白、抗酸化作用を目的として、ヒアルロン酸やビタミンCもダーマペンと併用されることがあります。
- ヒアルロン酸:強力な保水力を持つ成分で、肌の潤いを高め、乾燥による小じわの改善や肌のバリア機能の強化に役立ちます。ダーマペンで導入することで、肌の深層まで潤いを届け、内側からふっくらとした肌へと導きます。
- ビタミンC誘導体:美白効果、抗酸化作用、コラーゲン生成促進作用を持つ成分です。ニキビ跡の色素沈着の改善や、紫外線によるダメージからの保護、肌のトーンアップに効果が期待できます。
その他(ボツリヌストキシンなど)
近年では、ボツリヌストキシンをダーマペンで導入する「マイクロボトックス」という手法も注目されています。これは、ボツリヌストキシンを皮膚の浅い層に少量ずつ注入することで、表情筋の動きを完全に止めることなく、汗腺や皮脂腺の働きを抑え、肌の引き締めや毛穴の目立ちを改善する目的で行われます[4]。
当院では、患者さまの肌の状態や希望に応じて、これらの薬剤の中から最適なものをご提案し、よりパーソナライズされた治療を提供しています。特に、皮脂分泌が多く毛穴の開きが気になる方には、ボツリヌストキシン併用を検討することもあります。
| 併用薬剤 | 主な効果 | 適応となる肌悩み |
|---|---|---|
| 成長因子・エクソソーム | 細胞再生促進、コラーゲン・エラスチン生成、抗炎症 | ニキビ跡(クレーター)、深い小じわ、肌の根本的若返り |
| ヒアルロン酸 | 強力な保湿、肌のバリア機能強化、小じわ改善 | 乾燥肌、小じわ、肌のハリ不足 |
| ビタミンC誘導体 | 美白、抗酸化、コラーゲン生成促進 | 色素沈着、くすみ、ニキビ跡の色素沈着、肌のトーンアップ |
| ボツリヌストキシン(マイクロボトックス) | 皮脂分泌抑制、発汗抑制、肌の引き締め | 脂性肌、毛穴の開き、小じわ(特に額や目元) |
ダーマペン治療の流れと注意点
ダーマペン治療を安全かつ効果的に受けるためには、治療の流れを理解し、適切な注意点を守ることが重要です。当院では、患者さまが安心して治療を受けられるよう、丁寧なカウンセリングとアフターケアを心がけています。
治療の流れ
- カウンセリング・診察:医師が患者さまの肌の状態、悩み、既往歴などを詳しく伺い、ダーマペン治療が適しているか判断します。治療のリスクや期待できる効果についても丁寧に説明します。
- 洗顔・麻酔:治療部位を清潔にし、痛みを軽減するために麻酔クリームを塗布します。麻酔が効くまで約20〜30分程度待ちます。
- ダーマペン施術:麻酔が効いたことを確認し、ダーマペンを用いて肌に微細な穴を開けていきます。同時に、選択した美容成分を塗布し、肌の奥深くまで浸透させます。治療時間は顔全体で15〜30分程度です。
- 冷却・鎮静:施術後は、肌の赤みや熱感を抑えるために冷却パックや鎮静パックを行います。
- アフターケアの説明:施術後の注意点やスキンケア方法について詳しく説明し、必要に応じて内服薬や外用薬を処方します。
当院では、オンライン診療で事前に肌の悩みを相談される患者さまも少なくありません。その際、肌の状態を写真で確認させていただき、ダーマペン治療が適切かどうか、またどのような薬剤の併用が効果的か、具体的な治療プランの概略をお伝えするようにしています。
治療後のダウンタイムと副作用
ダーマペン治療後には、一時的なダウンタイムが生じます。主な症状と期間は以下の通りです。
- 赤み・腫れ:施術直後から数日間、日焼け後のような赤みや軽い腫れが生じることがあります。通常は2〜3日で落ち着きます。
- ヒリヒリ感・熱感:施術直後に感じることがありますが、数時間から半日程度で軽減します。
- 乾燥・皮むけ:数日後から肌が乾燥しやすくなり、薄い皮むけが生じることがあります。これは肌のターンオーバーが促進されている証拠であり、1週間程度で自然に剥がれ落ちます。
- 内出血:稀に、針が血管に触れることで小さな内出血が生じることがありますが、通常1〜2週間で吸収されます。
重篤な副作用は稀ですが、感染症や色素沈着のリスクもゼロではありません。特に、施術後の紫外線対策や保湿ケアを怠ると、色素沈着のリスクが高まる可能性があります。
ダーマペン治療後は、肌が非常にデリケートな状態になっています。施術後12〜24時間は洗顔やメイクを避け、その後も刺激の少ないスキンケア用品を使用し、徹底した保湿と紫外線対策を行ってください。また、飲酒や激しい運動、サウナなどは血行を促進し、赤みや腫れを悪化させる可能性があるため、数日間は控えるようにしてください。
ダーマペン治療の頻度と回数について

ダーマペン治療の効果を最大限に引き出すためには、適切な治療間隔と回数を守ることが重要です。当院では、患者さまの肌の状態や目標に応じて、個別の治療計画を立てています。
推奨される治療間隔
一般的に、ダーマペン治療は3〜4週間に1回の頻度で行うことが推奨されています。これは、肌のターンオーバーサイクルや、コラーゲン生成が活性化される期間を考慮したものです。短すぎる間隔での治療は、肌に過度な負担をかける可能性があり、逆に長すぎると効果が得られにくくなることがあります。
実際の診療では、処方後のフォローアップで、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。患者さまの中には、肌の回復が早い方もいれば、ゆっくりと変化を感じる方もいらっしゃるため、個々の状態に合わせて次回の治療時期を相談しています。
効果を実感できるまでの回数
効果を実感できるまでの回数には個人差がありますが、多くの患者さまが3〜5回程度の治療で、毛穴の目立ちや肌質の改善を実感されています。ニキビ跡のクレーターや深い小じわなど、より重度の肌トラブルの場合には、5回以上の治療が必要となることもあります。
治療回数を重ねるごとに、コラーゲンやエラスチンの生成が着実に促進され、肌の内部構造が強化されていきます。治療を継続することで、より長期的な肌質改善効果が期待できます。
ダーマペン以外の肌質改善治療との比較
肌質改善を目的とした治療法はダーマペン以外にも複数存在します。それぞれの治療法には特徴があり、患者さまの肌の状態や悩みに応じて最適な選択肢が変わります。当院では、他の治療法との比較検討も行い、患者さまにとって最適な治療プランをご提案しています。
レーザー治療
レーザー治療は、特定の波長の光を肌に照射することで、シミ、そばかす、赤み、毛穴の開きなど、様々な肌トラブルに対応します。フラクショナルレーザーは、ダーマペンと同様に微細な熱損傷を肌に与え、肌の再生を促す治療法です。
- ダーマペンとの違い:ダーマペンは物理的に穴を開けるのに対し、レーザーは熱エネルギーを利用します。レーザーは色素性病変に強い効果を発揮しますが、ダウンタイムがダーマペンよりも長く、炎症後色素沈着のリスクがやや高い場合があります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することで、古くなった角質を除去し、肌のターンオーバーを促進する治療法です。ニキビ、ニキビ跡、くすみ、毛穴の詰まりなどに効果が期待できます。
- ダーマペンとの違い:ケミカルピーリングは肌の表面の角質層に作用するのに対し、ダーマペンは真皮層までアプローチし、より深いレベルでの肌再生を促します。ピーリングは手軽に受けられますが、ニキビ跡のクレーターなど凹凸の改善にはダーマペンの方が効果的です。
高周波(RF)治療
高周波(RF)治療は、高周波エネルギーを肌に照射することで、真皮層のコラーゲンを収縮・生成させ、肌の引き締めやハリ改善を促す治療法です。マイクロニードルRF(ダーマペンと高周波を組み合わせたもの)も存在し、より深い層へのアプローチが可能です[3]。
- ダーマペンとの違い:高周波治療は主に肌の引き締めやたるみ改善に強みがあります。ダーマペンは肌の凹凸や毛穴の改善に優れていますが、マイクロニードルRFのように併用することで、両方の効果を同時に高めることも可能です。
このように、各治療法には得意な分野があります。当院では、患者さまの肌の状態やライフスタイル、予算などを総合的に考慮し、ダーマペンだけでなく、他の治療法との組み合わせや、より適した別の治療法をご提案することもあります。例えば、「毛穴の開きと同時に顔全体のたるみも気になる」という方には、ダーマペンと高周波治療の組み合わせを検討するなど、複合的なアプローチで最適な結果を目指します。
まとめ
ダーマペンは、微細な針で肌に刺激を与え、自然治癒力を引き出すことで、毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、肌のハリ不足など、多岐にわたる肌トラブルを改善する効果的な治療法です。成長因子やエクソソーム、ヒアルロン酸、ビタミンCなどの美容成分と併用することで、その効果をさらに高めることができます。治療後は一時的な赤みや腫れなどのダウンタイムが生じますが、適切なアフターケアを行うことで、リスクを最小限に抑え、なめらかで健康的な肌へと導くことが期待できます。治療の頻度や回数は肌の状態によって異なりますが、一般的に3〜4週間に1回の間隔で3〜5回程度の治療が推奨されます。ご自身の肌の悩みに合わせて、専門医と相談し、最適な治療プランを選択することが重要です。
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よくある質問(FAQ)
- Xuelei Liang, Jiaying Li, Yan Yan et al.. Efficacy of Microneedling Combined With Local Application of Human Umbilical Cord-Derived Mesenchymal Stem Cells Conditioned Media in Skin Brightness and Rejuvenation: A Randomized Controlled Split-Face Study.. Frontiers in medicine. 2022. PMID: 35685406. DOI: 10.3389/fmed.2022.837332
- Young Seob Lee. Regenerative Skin Remodeling through Exosome-Based Therapy: A Case Study Demonstrating 21-Month Sustained Outcomes in Pore Size, Erythema, and Hyperpigmentation.. Dermatology and therapy. 2025. PMID: 40770125. DOI: 10.1007/s13555-025-01501-3
- Ruiyao Wang, Guangling Peng, Yangmei Chen et al.. Combined Novel Microfocused Ultrasound and Microneedle Fractional Radiofrequency System for Multilayered Facial Rejuvenation: A Prospective, Randomized, and Split-Face Study.. Journal of cosmetic dermatology. 2025. PMID: 40980871. DOI: 10.1111/jocd.70455
- Piergiorgio Turco, Claudio Conforti, Francesco D’Andrea et al.. Carbon-Assisted Q-Switched Nd:YAG Laser and Microneedling Delivery of Botulinum Toxin: A Prospective Pilot Study.. Plastic and reconstructive surgery. 2024. PMID: 37983881. DOI: 10.1097/PRS.0000000000011198
- ボトックス(ボツリヌス毒素)添付文書(JAPIC)