池袋サンシャイン通り皮膚科の診療スペース
Dermatology Medicine

ジルダザック軟膏とは

ジルダザック軟膏は、ベンダザックを有効成分とする非ステロイド系抗炎症外用薬です。湿疹・乾癬だけでなく、褥瘡や熱傷などに伴う潰瘍にも適応があります。皮膚炎と創傷では評価項目が異なります。

ベンダザック 3%非ステロイド系抗炎症外用剤使い方副作用池袋で相談
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ジルダザックの概要

湿疹に塗る場合も、潰瘍に使う場合も、感染・壊死・接触皮膚炎を見落とさないことが重要です。処方された目的を確認して使用します。

ジルダザック軟膏3%の製剤写真
製剤写真:佐藤製薬(公式製品情報より)。処方される剤形・規格は診察時に確認します。

まず結論

ジルダザック軟膏は、ベンダザックを有効成分とする非ステロイド系抗炎症外用薬です。湿疹・乾癬だけでなく、褥瘡や熱傷などに伴う潰瘍にも適応があります。皮膚炎と創傷では評価項目が異なります。

一般名
ベンダザック 3%
分類
非ステロイド系抗炎症外用剤
剤形
軟膏3%
主な適応
接触皮膚炎、急性・慢性湿疹、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、乳幼児湿疹、帯状疱疹、褥瘡、熱傷・放射線潰瘍など
用法
通常、1日数回、適量を患部に塗布。潰瘍では症状に応じてガーゼ等を併用
診療

ジルダザックの処方を検討するときに確認すること

薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

FROM THE CLINIC

吉井 恭平池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

ジルダザックでは、湿疹への使用なのか、床ずれや傷への使用なのかで確認することが変わります。湿疹なら炎症の変化、傷なら深さや大きさ、滲出液、周囲の皮膚を見ます。床ずれでは塗り薬だけでなく、同じ場所に圧がかかり続けていないかも大切です。赤みやかゆみが増えた場合は薬によるかぶれも考えます。傷が黒くなる、膿が出る、強い痛みや発熱がある場合は、次の予約を待たずに受診してください。

処方を考える場面
湿疹等の炎症性疾患と、褥瘡・熱傷潰瘍等の創傷を区別し、それぞれの治療全体の中で必要性を検討します。
処方前に確認すること
病変の診断、傷の深さ・面積、壊死・感染、血流、圧迫、周囲のかぶれ、妊娠・授乳を確認します。
処方後に確認すること
湿疹は皮疹と症状、傷は面積・深さ・滲出液・周囲皮膚を継続して記録し、悪化がないか確認します。
治療を見直す目安
治癒が進まない、壊死や感染を疑う、かぶれが増える場合は外用だけを継続せず処置と診断を見直します。

公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:ジルダザック 電子添文、日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、Westby et al. 褥瘡治療の被覆材・外用薬に関するCochraneネットワークメタ解析(2017)。参考資料確認日:2026年9月8日

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どのような時に使う薬か

薬名ではなく、診断と治療目標を確認して使用します。

適応・役割湿疹・皮膚炎

湿疹などの承認適応があります。ただし、アトピー性皮膚炎では従来型の非ステロイド消炎外用薬は現在の標準治療として推奨されておらず、他の治療との位置づけを確認します。

適応・役割乾癬

尋常性乾癬にも適応がありますが、現在の外用療法全体の中での役割を検討します。

適応・役割皮膚潰瘍

褥瘡、熱傷・放射線潰瘍などで用いられます。感染、壊死、除圧、血流の評価が不可欠です。

他の薬との違い湿疹領域では従来型の非ステロイド外用薬、創傷領域では局所処置の一部として位置づけます。ブイタマーやコレクチムのような疾患特異的な標的型外用薬とは役割が異なります。
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塗り方と治療の進め方

処方された部位・回数・期間を守り、再診で効果と副作用を確認します。

  1. 皮膚炎では患部へ薄く塗り、炎症、かゆみ、刺激の変化を確認します。
  2. 潰瘍では洗浄、被覆材、ガーゼ交換、除圧などの指示と一緒に使用します。
  3. 長期使用で過敏症が起こることがあるため、赤みやかゆみの増悪を見逃さないようにします。
外用量の確認
塗布量が少なすぎると薬効を評価できません。何本をどの期間で使うか、FTUなど具体的な量を診察時に確認してください。
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副作用・注意点

『非ステロイド』は副作用がないという意味ではありません。

使用中に確認すること
刺激感、そう痒、発赤などの局所症状に注意します。長期連用では過敏症の可能性があり、妊娠中・授乳中は治療上の必要性を診察で判断します。潰瘍から悪臭・膿・発熱・強い痛みが出た場合は早めに受診してください。
診察前に伝えること
妊娠・授乳、年齢、アレルギー歴、過去のかぶれ、皮膚感染症、他院や市販薬を含む併用薬を伝えてください。
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池袋でジルダザックを相談したい方へ

池袋駅東口・サンシャイン通り周辺で、保険診療の外用薬を相談できます。

症状を確認

皮疹の部位、経過、かゆみ、痛み、膿、これまでの薬を確認します。

薬を選択

診断、年齢、部位、炎症、感染、続けやすさに合わせて処方します。

再診で調整

効果、副作用、塗布量を確認し、継続・変更・終了を判断します。

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よくある質問

ジルダザックはステロイドですか?

ジルダザックはステロイド外用薬ではありません。ただし、非ステロイドであることだけで安全性や効果を判断せず、薬ごとの副作用と適応を確認します。

ジルダザックは顔にも使えますか?

薬の適応、皮疹、年齢、目や口との距離で判断します。顔は酒さ・ニキビ・感染・接触皮膚炎も見分ける必要があるため、処方された範囲に使用してください。

どのくらいで効きますか?

疾患と炎症の強さで異なります。処方時に再診時期と評価する症状を決め、改善しない場合は塗布量、診断、感染、かぶれを見直します。

塗った後に赤みやかゆみが増えた場合は?

刺激、接触皮膚炎、毛包炎、感染、原疾患の悪化などが考えられます。強い悪化や痛み、膿、広がる赤みがあれば使用を止め、早めに受診してください。

PATIENT GUIDE

本文に出てくる医療用語

このページで使う専門用語を、患者さん向けに短く言い換えました。

FTU
指先単位。外用薬を塗る量の目安です。
医療従事者向けここからは専門情報です

処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。

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FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS

処方医向け:ジルダザック軟膏の医学情報

適応・剤形、塗布設計、局所安全性、再評価を一次資料に基づいて解説します。

成分、剤形、病変性状、量・回数・範囲を具体化し、刺激・接触皮膚炎・反応不良時の対応を整理します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。

処方設計二つの治療文脈

承認情報と疾患別ガイドライン、臨床試験のエンドポイントを分けて確認します。

二つの治療文脈皮膚炎・乾癬に対する抗炎症外用と、褥瘡・熱傷・放射線潰瘍に対する局所処置では、治療目標と評価指標を分けます。
処方設計創傷管理
創傷管理TIMEの視点で壊死組織、感染・炎症、湿潤環境、創縁を評価し、除圧・栄養・血流・基礎疾患を含めて治療します。外用薬単剤で治癒を期待しません。
適応判定炎症性疾患
炎症性疾患湿疹・乾癬では現行ガイドライン上の標準治療との比較で位置づけます。炎症制御が不十分なら、診断と外用強度、アドヒアランスを再評価します。
安全管理過敏症
過敏症長期連用での過敏症、刺激、そう痒、発赤を監視します。潰瘍周囲皮膚の接触皮膚炎は創傷悪化と紛らわしいため、基剤・被覆材も含めて検討します。
適応判定エビデンスの読み方
エビデンスの読み方添付文書には皮膚炎・乾癬と皮膚潰瘍の双方が記載されています。一方、疾患別の標準治療は更新されているため、承認適応があることと第一選択であることを同義にせず、病態・部位・重症度に合わせて選択します。
臨床判断創傷と湿疹で評価項目を分け、集計有効率を過大解釈しない

ジルダザックの電子添文にある国内成績は、現行軟膏だけでなく販売中止となったクリームの試験も含みます。褥瘡の有効率81.4%は完全閉鎖率を示したものではなく、異なる病変や剤形を含む集計から、現在の被覆材や外用薬に対する優越性は判断できません。局所の改善と創傷治癒を区別し、創面積・深さ・滲出液・感染・周囲皮膚を追跡します。 PMDA:ジルダザック 電子添文

褥瘡の被覆材・外用薬に関する2017年Cochraneレビューは51試験2947人を対象とし、39試験2127人をネットワーク解析しましたが、エビデンスの多くは低~非常に低い確実性でした。この研究はベンダザックの有効性を直接証明するものではなく、治療の順位を確定できない限界を示します。特定の外用薬に固執せず、病変と患者の負担に合わせた評価が必要です。 Westby et al. 褥瘡治療の被覆材・外用薬に関するCochraneネットワークメタ解析(2017)

創傷では除圧、血流・栄養、感染と壊死組織への対応を併せて検討します。一方、アトピー性皮膚炎では従来型非ステロイド消炎外用薬の位置づけを疾患別ガイドラインに照らし、抗炎症治療の代用として長期継続しません。電子添文は長期使用での過敏症に注意を促しており、潰瘍周囲の湿疹増悪では外用薬だけでなく被覆材への反応も評価します。 PMDA:ジルダザック 電子添文、日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、Westby et al. 褥瘡治療の被覆材・外用薬に関するCochraneネットワークメタ解析(2017)

参考資料確認日:2026年9月8日

SOURCES一次資料・診療ガイドライン

本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日

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監修医師

薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

MEDICAL SUPERVISOR

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

院長紹介・経歴を見る

監修医からのメッセージ

ジルダザック軟膏は、商品名だけでなく成分、剤形、塗る部位、病変の性状を確認して使う薬です。外用薬は、量・回数・範囲が曖昧だと効果不足や副作用につながります。本ページでは、承認適応、具体的な使い方、接触皮膚炎を含む局所副作用、改善しない場合の中止・再診条件まで確認しています。

このページで医学的に確認した3点
01成分と適応

対象疾患、剤形、病変性状との適合

02塗り方

使用量、回数、範囲、併用順序

03再評価

刺激・接触皮膚炎と反応不良時の対応

最終医学レビュー:2026年8月12日確認資料:PMDA電子添文・公的資料・診療ガイドライン