
苓桂朮甘湯とは?まず結論
製品名・効能・用量を特定し、自己判断で長く続けないことが大切です。
苓桂朮甘湯は、めまいの症状に使われることがある漢方薬です
このページでは「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」を確認しています。症状名が同じでも体質、経過、持病、併用薬で適否は変わります。別メーカーや別剤形では用量が異なるため、手元の箱と添付文書を優先してください。
第2類医薬品
当院での処方・販売・在庫を示すものではありません。
複数の漢方薬や市販薬を重ねる前に、成分欄を照合します。
![「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]の公式製品写真](https://i-s-s-c.com/wp-content/uploads/2026/09/kracie-official-ryokeijutukanto-kampo-20260915.jpg)
「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]の公式製品写真
このページで効能・用法・成分を確認している対象製品です。同じ処方名でも、メーカー・剤形・規格によって外観や飲み方が異なるため、購入した箱と添付文書を照合してください。
苓桂朮甘湯の効能・効果
効能の根拠は、研究論文より先に対象製品の公式表示・添付文書を確認します。
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
ここに挙がる症状でも、別の病気や緊急性のある状態があります。治療中の薬を中断したり、漢方だけに置き換えたりせず、診断と治療全体の中で位置づけます。
公式掲載の製品例:「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]/苓桂朮甘湯エキス錠クラシエ[360錠]
苓桂朮甘湯の飲み方・用法用量
次の内容は「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」の表示です。別製品へそのまま当てはめないでください。
1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上) 1回1包
15才未満7才以上 1回2/3包
7才未満4才以上 1回1/2包
4才未満2才以上 1回1/3包
2才未満 1回1/4包
胃が弱い、食欲がないなどで続けにくい場合は、自己調整する前に薬剤師へ相談してください。
食事中に飲む意味ではありません。飲み忘れた分を一度にまとめて飲まないでください。
年齢、剤形、包装により1回量や服用回数が異なることがあります。購入した製品の表示を毎回確認してください。
苓桂朮甘湯の副作用・注意点
「漢方だから副作用がない」わけではありません。生薬の重複と体調変化を確認します。
成人1日の服用量3包(1包1.0g)中、次の成分を含んでいます。
苓桂朮甘湯エキス(1/2量)・・・800mg
(ブクリョウ3.0g、ケイヒ2.0g、ビャクジュツ1.5g、カンゾウ1.0gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
ほかの漢方薬やグリチルリチン含有薬と重なると、むくみ、血圧上昇、手足のだるさ・筋肉痛などにつながることがあります。複数製品の成分欄を確認してください。
小児、高齢者、妊娠・授乳中、治療中、過去に薬で発疹や体調不良が出た方は、購入前に医師・薬剤師へ相談してください。
副作用報告や系統的レビューは漢方薬全般のリスク把握に役立ちますが、この製品の発生率を直接示すものではありません。個別の禁忌・重大な副作用・相談時期は、必ず最新の添付文書を優先します。
苓桂朮甘湯の使用を検討するときに確認すること
薬を選ぶ前の確認点と、服用後に治療を見直す目安をお伝えします。

FROM THE CLINIC
FORMULA & CRUDE DRUGS
苓桂朮甘湯に含まれる生薬をどう見るか
苓桂朮甘湯は、4種類の生薬を組み合わせた処方です。全成分を一覧にしたうえで、処方の特徴をつかみやすい代表的な生薬を患者さん向けに説明します。
- 茯苓ブクリョウ
- 桂皮ケイヒ
- 白朮ビャクジュツ
- 甘草カンゾウ
代表的な生薬
茯苓 (ブクリョウ)
クラシエの生薬資料では、胃腸の働きを整えるほか、体の水分の偏りを整える処方で用いられる生薬として紹介されています。
茯苓の公式生薬資料を見る桂皮 (ケイヒ)
クラシエの生薬資料では、寒気や熱感などをみるほか、痛みやこわばりをみる処方で用いられる生薬として紹介されています。
桂皮の公式生薬資料を見る白朮 (ビャクジュツ)
クラシエの生薬資料では、胃腸の働きを整えるほか、体の水分の偏りを整える処方で用いられる生薬として紹介されています。
白朮の公式生薬資料を見る苓桂朮甘湯を、生薬単体の働きの「足し算」として選ぶわけではありません。公式表示にある症状と体力の目安、持病、併用薬を照らし合わせ、処方全体として合うかを確認します。この製品では、特に甘草を含む別の漢方薬や市販薬が重なっていないか確認します。
※ 生薬単体の一般的な説明は、苓桂朮甘湯という処方全体の効能・効果と同じではありません。「気・血・水」などは漢方の伝統的な見方で、現代医学の診断名や検査値と同じ意味ではありません。
- 使用を考える場面
- 苓桂朮甘湯について、公式表示では「体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸がある」という状態が目安で、対象症状は立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏です。ここでいう「体力」は、体格だけでなく、疲れやすさ・食欲・胃腸の状態などを含めて考えます。症状名だけで決めず、公式表示にある体力の目安や随伴症状まで合うかを確認して使用を検討します。
- 服用前に確認すること
- 症状の始まり方、持病、妊娠・授乳、処方薬、市販薬、サプリメント、同じ生薬を含む他の漢方薬を確認します。 この製品では、特に甘草を含む別の漢方薬や市販薬が重なっていないか確認します。
- 服用後に確認すること
- 苓桂朮甘湯を飲み始めた後は、公式表示にある症状のうち、最初に決めた「いちばん困っている症状」が服用前と比べてどう変わったかを確認します。困っている症状を同じ条件で見比べ、発疹、胃腸症状、むくみ、脱力、発熱・せきなど新しい変化を確認します。
- 治療を見直す目安
- 苓桂朮甘湯を続けても改善しない、悪化する、新しい症状が出る場合は、自己判断で追加・延長しません。改善しない、悪化する、新しい症状が出る場合は、薬を追加・延長せず診断と治療の選択肢を再評価します。
公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の使用は症状と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:クラシエ:「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包] 製品情報、添付文書、クラシエ:生薬ファイル、Clinical Practice Guideline: Benign Paroxysmal Positional Vertigo (Update).(PMID: 28248609)。参考資料確認日:2026年9月15日
苓桂朮甘湯を服用中に受診・相談する目安
効き目を待つより、原因の確認を優先する症状があります。
息苦しさ、顔や喉の腫れ、意識障害、急速に広がる発疹などがあるときは、苓桂朮甘湯を続けながら様子を見ないでください。
添付文書に記載された相談時期を確認し、改善しない、悪化する、これまでなかった症状が出る場合は漫然と続けないでください。
薬による反応が疑われる場合があります。「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」を飲んだ量、時刻、症状の写真を記録して受診してください。
予約時に困っている症状と使用中の薬をお知らせください。掲載薬の処方・販売・在庫を保証するものではありません。苓桂朮甘湯の対象症状によっては、内科・婦人科・耳鼻科など適切な診療科をご案内する場合があります。
苓桂朮甘湯のよくある質問
効果、飲み方、副作用、併用について短く回答します。
苓桂朮甘湯は何に効く漢方薬ですか?
このページで確認した「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」の効能・効果は、「体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏」です。同じ症状名でも原因や体質で選択は変わるため、診断の代わりにはなりません。
苓桂朮甘湯は市販で購入できますか?
確認した「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」は、クラシエ公式で第2類医薬品として案内されています。購入時は、治療中の病気と処方薬・市販薬・サプリメントを薬剤師または登録販売者に伝えてください。
苓桂朮甘湯は食前と食間のどちらに飲みますか?
製品ごとに用法が異なります。このページの用量は「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」の表示に基づきます。食間は食事中ではなく、一般に食後2〜3時間を指します。手元の箱と添付文書を優先してください。
苓桂朮甘湯に副作用はありますか?
漢方薬にも副作用があります。発疹、胃腸症状のほか、含まれる生薬や体質によってむくみ、血圧上昇、動悸、肝障害、間質性肺炎などに注意が必要な場合があります。異変時は中止して相談してください。
ほかの漢方薬や処方薬と一緒に飲めますか?
同じ生薬が重なったり、持病や薬との組み合わせで注意が必要になったりします。薬の一覧だけでなく、市販薬とサプリメントの箱・写真も医師または薬剤師に見せて確認してください。
この薬はクリニックで処方・販売していますか?
このページへの掲載は、当院での処方・販売・在庫や保険適用を示すものではありません。診断と取り扱い状況により案内は異なります。
医療従事者向け確認事項
ここからは専門情報です。患者さんは必要な場合だけ開いてご覧ください。
医療従事者向けの確認事項を開く
本ページの成分・用法は「「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒[24包]」に基づきます。同処方名でもメーカー・剤形ごとに現品と添付文書を照合します。
処方薬、OTC、健康食品まで聴取し、甘草・麻黄・大黄・附子等の重複、妊娠授乳、肝腎機能、基礎疾患を評価します。
改善不良、有害事象疑い、新規症状では中止・受診へつなげ、症状領域の標準診断・治療を遅らせないようにします。
監修医師
薬の基本情報だけでなく、患者さんが迷いやすい点、受診を優先する症状、エビデンスの限界まで確認しています。
監修医からのメッセージ
対象製品、効能・効果、用法・用量、成分
併用薬、生薬重複、副作用、受診目安
公式表示、処方別研究、領域ガイドラインの役割
参考文献・エビデンス
効能・用量は製品公式情報と添付文書を優先し、研究文献は対象と限界が分かるよう種類別に掲載します。
製品・処方の一次資料
今回のPubMed検索では、この一般用製品の表示効能と直接一致する系統的レビュー・メタ解析・質の高い比較試験を確認できませんでした。文献数を増やすために、別疾患や基礎研究を効能の根拠として流用していません。
症状領域のガイドライン・レビュー
- 症状領域の指針・レビューClinical Practice Guideline: Benign Paroxysmal Positional Vertigo (Update).(PMID: 28248609)めまいの診断・標準治療を考えるための資料で、苓桂朮甘湯の有効性を直接示すものではありません。
- 症状領域の指針・レビューDiagnostic accuracy of neuroimaging in emergency department patients with acute vertigo or dizziness: A systematic review and meta-analysis for the guidelines for reasonable and appropriate care in the emergency department.(PMID: 35876220)めまいの診断・標準治療を考えるための資料で、苓桂朮甘湯の有効性を直接示すものではありません。
漢方薬全般の臨床研究・安全性
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Clinical studies of traditional Japanese herbal medicines (Kampo): Need for evidence by the modern scientific methodology.(PMID: 34136346)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Use of Kampo diagnosis in randomized controlled trials of Kampo products in Japan: a systematic review.(PMID: 25119187)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Adverse Events Associated with Ethical Kampo Formulations: Analysis of the Domestic Adverse-Event Data Reports of the Ministry of Health, Labor, and Welfare in Japan.(PMID: 31118950)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Kampo medicine inducing drug-induced liver injury: A case report and systematic review.(PMID: 39756858)
- 漢方薬全般のエビデンス・安全性Adverse Effects of Kampo Medicines.(PMID: 33551404)
処方別研究には、医療用製剤、別メーカー、別疾患、小規模試験が含まれます。PubMed収載自体は研究の質や、この製品への適用可能性を保証しません。個別の効能・用量・禁忌は最新の添付文書を優先します。
最終文献確認:2026年9月15日。掲載内容は一般的な医療情報で、個別の診断や処方を代替しません。
予約時に困っている症状と使用中の薬をお知らせください。掲載薬の処方・販売・在庫を保証するものではありません。苓桂朮甘湯の対象症状によっては、内科・婦人科・耳鼻科など適切な診療科をご案内する場合があります。