
スタデルムの概要
ニキビにはクリームが選択肢の一つですが、アトピー性皮膚炎では現在の診療ガイドラインで推奨されていません。病名と剤形を確認し、それぞれに合う治療を選びます。

まず結論
スタデルムは、イブプロフェンピコノールを有効成分とする従来型の非ステロイド外用薬です。湿疹などに用いますが、炎症を抑える力は穏やかで、接触皮膚炎や刺激感が出た場合は治療を見直します。
スタデルムの処方を検討するときに確認すること
薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

FROM THE CLINIC
- 処方を考える場面
- 診断と剤形ごとの適応を確認して検討します。軽症~中等症の炎症性ニキビではクリームが選択肢の一つです。
- 処方前に確認すること
- 軟膏かクリームか、面皰と赤い皮疹の割合、湿疹や酒さの可能性、妊娠、過去のかぶれを確認します。
- 処方後に確認すること
- 皮疹の数や赤み、刺激・かゆみの増加を確認し、治療目的に合う変化があるかを見比べます。
- 治療を見直す目安
- 改善しない湿疹や新しいニキビが続く場合は治療全体を再検討します。妊娠が判明した場合も処方医に相談します。
公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:スタデルム 電子添文、日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ9。参考資料確認日:2026年9月8日
どのような時に使う薬か
薬名ではなく、診断と治療目標を確認して使用します。
急性・慢性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが添付文書上の適応です。
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎にも適応がありますが、感染や酒さとの鑑別が必要です。
尋常性ざ瘡への適応はクリーム剤に限られます。現在の標準的ざ瘡治療との役割を分けて考えます。
塗り方と治療の進め方
処方された部位・回数・期間を守り、再診で効果と副作用を確認します。
- 処方された剤形と回数を守り、患部へ薄く均一に塗ります。
- 軟膏とクリームでは使用感が異なります。乾燥、じゅくじゅく、部位に合わせて選びます。
- 赤みやかゆみが増える、水疱・びらんが出る場合は、かぶれの可能性があるため中止して相談します。
塗布量が少なすぎると薬効を評価できません。何本をどの期間で使うか、FTUなど具体的な量を診察時に確認してください。
副作用・注意点
『非ステロイド』は副作用がないという意味ではありません。
刺激感、つっぱり感、そう痒、症状悪化、発赤、接触皮膚炎などが報告されています。妊娠中・授乳中、広い範囲への使用、乳幼児への使用は診察時に必ず伝えてください。
妊娠・授乳、年齢、アレルギー歴、過去のかぶれ、皮膚感染症、他院や市販薬を含む併用薬を伝えてください。
池袋でスタデルムを相談したい方へ
池袋駅東口・サンシャイン通り周辺で、保険診療の外用薬を相談できます。
皮疹の部位、経過、かゆみ、痛み、膿、これまでの薬を確認します。
診断、年齢、部位、炎症、感染、続けやすさに合わせて処方します。
効果、副作用、塗布量を確認し、継続・変更・終了を判断します。
よくある質問
スタデルムはステロイドですか?
スタデルムはステロイド外用薬ではありません。ただし、非ステロイドであることだけで安全性や効果を判断せず、薬ごとの副作用と適応を確認します。
スタデルムは顔にも使えますか?
薬の適応、皮疹、年齢、目や口との距離で判断します。顔は酒さ・ニキビ・感染・接触皮膚炎も見分ける必要があるため、処方された範囲に使用してください。
どのくらいで効きますか?
疾患と炎症の強さで異なります。処方時に再診時期と評価する症状を決め、改善しない場合は塗布量、診断、感染、かぶれを見直します。
塗った後に赤みやかゆみが増えた場合は?
刺激、接触皮膚炎、毛包炎、感染、原疾患の悪化などが考えられます。強い悪化や痛み、膿、広がる赤みがあれば使用を止め、早めに受診してください。
PATIENT GUIDE
本文に出てくる医療用語
このページで使う専門用語を、患者さん向けに短く言い換えました。
- FTU
- 指先単位。外用薬を塗る量の目安です。
処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。
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処方医向け:スタデルム軟膏・クリームの医学情報
適応・剤形、塗布設計、局所安全性、再評価を一次資料に基づいて解説します。
成分、剤形、病変性状、量・回数・範囲を具体化し、刺激・接触皮膚炎・反応不良時の対応を整理します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。
処方設計治療上の位置づけ
承認情報と疾患別ガイドライン、臨床試験のエンドポイントを分けて確認します。
適応判定適応と剤形
適応判定安全性評価
処方設計妊娠・授乳
安全管理エビデンスの読み方
臨床判断痤瘡のC1推奨、アトピーの非推奨、妊娠時の注意を区別する
痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023のCQ9は、軽症~中等症の炎症性皮疹にイブプロフェンピコノールクリームをC1の選択肢としています。同ガイドラインが引用する110例の基剤対照二重盲検RCTでは、4週後の有用率が66%対33%でした。ただし、有用率は完治率ではなく、現在の標準薬との優劣を示す数値でもありません。適応はクリームに限り、面皰や維持療法への効果へ広げて解釈しません。 日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ9、PMDA:スタデルム 電子添文
一方、アトピー性皮膚炎ガイドライン2024では従来型NSAIDs外用薬は推奨されていません。「NSAID外用薬は全疾患で無効」でも「非ステロイドだから湿疹に第一選択」でもなく、診断別に位置づけます。アトピー性皮膚炎なら適切な抗炎症外用治療を、痤瘡なら面皰・炎症性皮疹の比率に合う治療を検討します。 日本皮膚科学会:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024、日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ9
2024年10月改訂の電子添文は、妊娠時の有益性と危険性を比較して使用を判断するよう記載しています。妊娠中期以降のシクロオキシゲナーゼ阻害剤による胎児動脈管収縮、および経口剤・坐剤での胎児腎機能障害や羊水過少症の報告を区別して説明します。本剤の通常外用で同じ発現率が示されたという意味ではありませんが、「妊娠後期だけ注意」と狭く説明せず、妊娠週数・使用範囲・期間を確認します。 PMDA:スタデルム 電子添文
参考資料確認日:2026年9月8日
本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日
監修医師
薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。
監修医からのメッセージ
対象疾患、剤形、病変性状との適合
使用量、回数、範囲、併用順序
刺激・接触皮膚炎と反応不良時の対応
参考文献
- PMDA スタデルム軟膏5%/クリーム5% 添付文書
- 鳥居薬品 スタデルム製品情報
- 日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 非ステロイド外用薬
- PMDA:スタデルム 電子添文
- 日本皮膚科学会:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023 CQ9
掲載内容は一般的な医療情報です。処方の適否、使用量、使用期間は診察で判断します。添付文書の改訂や患者さんの状態により説明内容が変わることがあります。