芍薬甘草湯の基本
皮膚科の主治療薬ではなく、併用薬や症状相談として確認します。
芍薬甘草湯は皮膚病そのものを治す薬ではありません。甘草を含むため、むくみ、血圧上昇、低カリウム、他の漢方薬との重複に注意します。
こむら返りなどで使われることがあります。
皮膚症状の主治療ではなく薬歴として確認します。
むくみ、血圧、低カリウムを確認します。
表は左右に動かして確認できます
| 一般名・成分 | 芍薬甘草湯エキス |
|---|---|
| 分類 | 漢方製剤 |
| 使われる場面 | こむら返りなど急激に起こる筋肉のけいれんを伴う痛みで使われることがあります。 |
| 皮膚科での位置づけ | 皮膚科の主治療薬ではなく、併用薬や症状相談として確認します。 |
医療用漢方は製品により外観や番号が異なります。PMDAやくすりのしおりで効能、副作用、注意点を確認します。
- こむら返りの頻度、部位、夜間か運動後か。
- むくみ、血圧、心疾患、腎疾患、低カリウムの既往。
- 他の漢方薬、利尿薬、ステロイド、下剤の併用。
このページは薬や関連治療の一般的な説明です。開始・中止・変更は診察で判断します。
芍薬甘草湯の処方を検討するときに確認すること
薬を選ぶ前の確認点と、治療を見直す目安をお伝えします。

FROM THE CLINIC
- 処方を考える場面
- 急な筋けいれんを伴う痛みなど、適応に合う症状で検討します。頻回の場合は原因の評価も行います。
- 処方前に確認すること
- 発作の頻度・持続時間、低カリウム血症や筋疾患、心・腎疾患、甘草含有薬や利尿薬との併用を確認します。
- 処方後に確認すること
- 発作の変化と服用回数、血圧、むくみ、筋力低下、動悸を確認し、必要に応じて血液検査を行います。
- 治療を見直す目安
- 効かないまま連用せず、治療上必要な最小限の期間にとどめます。強い脱力や動悸・失神などは速やかな受診が必要です。
公的資料や文献を踏まえた一般的な確認事項です。個別の処方は診察所見と患者さんの背景に応じて判断します。主な確認資料:PMDA:ツムラ芍薬甘草湯 電子添文、Ota K, et al. 筋けいれんへの芍薬甘草湯のシステマティックレビュー(2020)、本間真人ほか:芍薬甘草湯と小柴胡湯の連用が血清カリウム値に及ぼす影響(2006)。参考資料確認日:2026年9月8日
皮膚科での使い分け
薬や関連治療の名前だけではなく、目的、症状、併用薬、持病を分けて確認します。
表は左右に動かして確認できます
| 比較するもの | 芍薬甘草湯の位置づけ | 診察で確認すること |
|---|---|---|
| 水分・電解質 | こむら返りでは脱水や電解質異常を確認します。 | 頻回なら検査や内科相談を検討します。 |
| 芍薬甘草湯 | 急な筋けいれんに使われることがあります。 | 長期連用や甘草重複に注意します。 |
| 他疾患 | 末梢神経、血管、薬剤性なども鑑別します。 | 症状が続く場合は原因検索が必要です。 |
使う前・相談前に確認したいこと
表は左右に動かして確認できます
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| こむら返り | 原因に脱水、運動、薬、電解質異常が関係することがあります。 |
| 処置との関係 | 皮膚科処置後の筋けいれん薬ではなく、既服薬として確認します。 |
| 漢方の重複 | 他の漢方にも甘草が含まれることがあります。 |
副作用・注意点
むくみ、血圧上昇、低カリウムに注意します。
他の漢方薬や一部薬剤との重複を確認します。
漫然と続けず、原因と必要性を見直します。
脱力、動悸、筋力低下があれば早めに相談してください。
池袋で芍薬甘草湯を相談したい方へ
池袋駅東口・サンシャイン通り周辺で皮膚科の薬や併用薬を相談したい方向けに、診察で確認するポイントをまとめます。
お薬手帳、市販薬、サプリ、他院処方を確認します。
皮膚症状の主治療薬なのか、補助薬・併用薬なのかを整理します。
効き方、副作用、残る症状を見て、継続・変更・終了を判断します。
よくある質問
芍薬甘草湯は皮膚科の薬ですか?
皮膚病を直接治す薬ではありません。併用薬として確認することがあります。
毎日飲んでもよいですか?
長期連用では副作用に注意します。頻回に必要な場合は原因を確認してください。
他の漢方と一緒に飲めますか?
甘草が重複することがあります。薬剤名を診察で共有してください。
処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。
患者さん向け情報へ戻る ↑FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS
処方医向け:芍薬甘草湯の医学情報
適応と標準治療との関係、生薬の重複、安全管理、治療効果の評価を確認します。
標準治療との役割を分け、体質・随伴症状・併用漢方・妊娠授乳・生薬由来副作用を確認します。 正確な効能・用法・禁忌は最新の電子添文・適正使用資料を優先してください。
最初の要点を開いています。見出しから「適応」「処方設計」「安全性」「再評価」「一次資料」を必要な順に確認できます。
安全管理エビデンス・添付文書上の位置づけ
患者さん向けの記事ですが、処方設計や併用確認の観点を整理します。
添付文書・くすりのしおりでは筋けいれんを伴う痛み等が示されています。皮膚科では主治療薬ではなく、併用薬・副作用リスクとして把握します。
処方設計診療設計の要点
甘草含有量、併用漢方、利尿薬、ステロイド、下剤、腎機能、心疾患を確認します。頻回のこむら返りでは電解質異常や薬剤性を評価します。
安全管理処方設計・モニタリングの確認表
| 観点 | 専門的に確認したいポイント |
|---|---|
| 副作用 | 低K血症、血圧上昇、浮腫、ミオパチーを説明します。 |
| 薬歴 | 漢方複数併用、OTC漢方、サプリを確認します。 |
| 導線 | 皮膚科で主訴が筋けいれんなら内科・整形外科的評価も考慮します。 |
臨床判断筋けいれんのエビデンスと最小限投与・低K血症対策
Otaらの2020年のシステマティックレビューは無作為化比較試験3報を対象とし、筋けいれんに対する効果を検討しています。肝硬変など特定の背景疾患を持つ患者の研究が含まれるため、すべての夜間こむら返りや無症状者の予防に同じ効果を期待する根拠にはなりません。頻度、持続時間、痛み、服用量を記録し、頓用で対応できるか、原因疾患の評価が必要かを判断します。 Ota K, et al. 筋けいれんへの芍薬甘草湯のシステマティックレビュー(2020)
ツムラ製剤の1日量7.5gは原料生薬として甘草6.0gを含む構成です。電子添文上、アルドステロン症、ミオパチー、低カリウム血症は禁忌で、治療上必要な最小限の期間にとどめます。利尿薬や他の甘草・グリチルリチン製剤を含めて併用を確認し、リスクに応じたカリウム・血圧の評価を行います。低K血症に伴う筋症状を原疾患の悪化と誤認して増量しないことが重要です。 PMDA:ツムラ芍薬甘草湯 電子添文
本間ら(2006)の症例文献調査と患者データの解析では、高齢、投与期間、低カリウムを起こし得る薬の併用が安全管理上の着眼点とされました。観察研究の発生割合を一般患者の発症率として提示せず、短期なら安全という保証にも用いません。脱力・浮腫・血圧上昇や動悸を認めた場合は休薬と電解質評価を行い、重症例では不整脈、心不全、横紋筋融解症も念頭に速やかに対応します。 PMDA:ツムラ芍薬甘草湯 電子添文、本間真人ほか:芍薬甘草湯と小柴胡湯の連用が血清カリウム値に及ぼす影響(2006)
参考資料確認日:2026年9月8日
本節は医療従事者の情報確認を目的とした整理です。実際の処方は最新の電子添文、適正使用資料、診療ガイドライン、患者背景および施設要件に基づいて判断してください。最終医学レビュー:2026年8月13日
監修医師
薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。
監修医からのメッセージ
対象症状、経過、体質と他治療の位置づけ
併用薬、同一生薬、妊娠・授乳
生薬由来の副作用と効果判定の時期