池袋サンシャイン通り皮膚科の診療スペース
IL-23 p19 BIOLOGIC

トレムフィア皮下注とは|乾癬への効果・投与間隔・副作用

トレムフィア皮下注は、IL-23のp19サブユニットを標的とする生物学的製剤です。乾癬では100mgシリンジを初回、4週後、その後8週間隔で医療機関にて投与します。掌蹠膿疱症にも承認されています。

IL-23p19阻害以後8週間隔掌蹠膿疱症にも適応乾癬は医療機関で投与
患者さん・ご家族向け

ここからは患者さん向けの解説です

症状・受診の目安・治療の流れを、日常の言葉を先にして説明します。処方や診療実務の専門情報は、ページ後半に分けています。

01

まず押さえたい3つのポイント

患者さんが最初に確認したい対象・投与・注射方法を短く整理します。

01対象

皮膚・関節・膿疱・紅皮症に加え、中等症から重症の掌蹠膿疱症にも承認されています。

02投与

乾癬では100mgを初回、4週後、その後8週間隔で皮下注射します。

03注射場所

乾癬用100mgシリンジはPMDA患者向医薬品ガイド上、医療機関で使用されます。200mgペンは乾癬の用法ではありません。

02

トレムフィア皮下注の基本情報

国内の現行電子添文と患者向医薬品ガイドに沿って整理しています。

表は左右に動かして確認できます

項目内容確認点
有効成分グセルクマブIL-23p19を標的とする生物学的製剤
承認対象尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症病型・既治療・重症度を診察で確認
投与乾癬・掌蹠膿疱症は100mgを0・4週、以後8週間隔で皮下注射。自己判断で用量・日程を変更しない
注射方法乾癬用100mgシリンジは医療機関で投与乾癬は100mgシリンジ(200mg製剤は消化器疾患の用法)
再評価乾癬等は16週、掌蹠膿疱症は24週までに反応を評価反応が乏しい場合は漫然継続しない
03

投与スケジュール

病型・体重・反応で用量や間隔が異なる場合があります。処方された日程を優先してください。

0週

100mgを初回投与

4週

2回目

以後

8週間隔で継続

16週/24週

乾癬等/掌蹠膿疱症の反応を評価

04

開始前検査と治療中の注意

感染症・結核は全剤共通で確認し、薬剤固有の症状も見逃さないようにします。

感染症・結核

重篤な感染症や活動性結核がある場合は使用できません。開始前と治療中に感染徴候を確認します。

肝機能

定期的な肝機能検査が必要です。強いだるさ、食欲低下、黄疸、褐色尿などがあれば相談してください。

ワクチン・併用

治療中は生ワクチンを接種せず、他の生物学的製剤などとの重複を避けます。

製剤の区別

100mgと200mgでは対象疾患・用法が異なります。薬の見た目だけで判断せず、処方内容を確認します。

すぐ相談する症状:高熱、強いだるさ、長引く咳、息苦しさ、急な顔・唇の腫れ、広がるじんましんなど。腹痛・下痢・血便、口腔内の白い付着物など、薬剤固有の注意点も上記で確認してください。

06

池袋でトレムフィア皮下注を含む乾癬治療を相談したい方へ

診断・重症度・治療歴を整理し、必要な導入・検査・連携体制へつなぎます。

当院での相談と、実際の導入・投与体制は区別しています。
皮膚・爪・掌蹠・関節症状、これまでの外用・光線・内服治療、感染症歴、通院希望を確認します。生物学的製剤が候補となる場合は、日本皮膚科学会の届出・承認、導入前検査、緊急連携体制を確認し、必要に応じて適切な医療機関へ紹介します。

状態を評価

病型、皮膚・爪・関節、生活の質を確認。

治療歴を整理

効果、不耐容、使用量・期間を確認。

体制へつなぐ

検査・届出・連携要件に応じて案内。

08

よくある質問

トレムフィアは何週間ごとですか?

乾癬では100mgを初回、4週後、その後は8週間隔で皮下注射します。

乾癬でも自己注射できますか?

現行のPMDA患者向医薬品ガイドでは、乾癬に使う100mgシリンジは医療機関で使用されます。200mg製剤の自己注射情報と区別が必要です。

掌蹠膿疱症にも使えますか?

中等症から重症の膿疱・小水疱病変があり、既存治療で効果不十分な場合に検討されます。

どんな検査が必要ですか?

結核・感染症の評価に加え、定期的な肝機能検査が必要です。検査内容は患者背景で調整します。

07

監修医師

薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

MEDICAL SUPERVISOR

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

院長紹介・経歴を見る

監修医からのメッセージ

トレムフィア皮下注は、商品名や投与間隔だけで選ぶ薬ではありません。承認病型、既治療、感染症・結核、併存症、薬剤固有の注意、投与方法、効果判定時期を一つずつ確認します。患者さん向けの説明と処方実務を分け、開始前から継続・変更まで見通せるよう監修しました。

01適応と選択

病型、既治療、重症度、患者背景

02安全管理

感染症、検査、固有リスク、連携

03継続判断

効果目標、再評価、中止・切替

最終医学レビュー:2026年8月13日確認資料:PMDA電子添文・患者向医薬品ガイド・日本皮膚科学会資料
ここで情報が切り替わります

ここからは医療従事者・処方医向けです

適応判断、承認用法、モニタリング、安全管理、エビデンスを専門用語で整理しています。

患者さん向けへ戻る ↑
医療従事者・処方医向けここからは処方・診療実務の専門情報です。患者さん・ご家族は、上の欄だけで治療の概要を確認できます。患者さん向け情報へ戻る ↑

FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS

処方医向け:トレムフィア皮下注の適応判定・導入・安全管理

グセルクマブ(IL-23p19)について、国内適応、用量、導入前検査、薬剤固有リスク、効果判定、休薬・切替を処方実務の順に整理します。

最新の電子添文、患者向医薬品ガイド、適正使用資料、学会の届出・施設要件を優先し、患者背景と連携体制に応じて判断してください。

適応判定1. トレムフィア皮下注の適応・再評価
項目国内承認上の確認実務
対象尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症病型・BSA・難治部位・既治療を記録
用法乾癬・掌蹠膿疱症は100mgを0・4週、以後8週間隔で皮下注射。疾患別用量と製剤を固定
再評価乾癬等は16週、掌蹠膿疱症は24週までに反応を評価皮膚・関節・QOLと安全性を統合
導入前検査2. 生物学的製剤の導入前チェック
領域確認項目対応
病型・重症度PsO/PsA/GPP/紅皮症/PPP、BSA・PASI・DLQI、難治部位、関節・付着部・指趾炎国内適応と既治療条件を記録
感染症活動性感染、反復感染、歯科感染、結核歴・接触歴、胸部画像、IGRA/TST、必要時CT活動性感染・活動性結核は先に治療
肝炎等HBs抗原、HBc抗体、HBs抗体、HCV抗体、必要時HBV-DNA、HIV等陽性時は専門医と再活性化対策
一般検査CBC、CRP、肝腎機能、尿。背景に応じβ-Dグルカン、KL-6等薬剤固有リスクと比較できるベースライン
患者背景悪性腫瘍歴、IBD、妊娠・授乳、ワクチン、併用免疫調整薬、費用・通院・注射希望利益・リスクと治療継続性を共有
処方設計3. 製剤・投与・患者教育
項目内容処方時の確認
製剤乾癬は100mgシリンジ(200mg製剤は消化器疾患の用法)対象疾患・用量とデバイスを照合
投与乾癬・掌蹠膿疱症は100mgを0・4週、以後8週間隔で皮下注射。投与日、保管、逸脱時連絡を共有
自己注射乾癬用100mgシリンジは医療機関で投与PMDA患者向医薬品ガイドと製剤別資材を優先
固有リスク4. 薬剤固有の安全管理
領域確認・モニタリング
肝機能ベースラインと定期的な肝機能検査。自己免疫性肝炎を含む異常時は原因精査と休薬判断
病型PPPは中等症〜重症の膿疱・小水疱病変。24週までに継続妥当性を評価
製剤乾癬は100mgシリンジ。200mg製剤の消化器疾患用法と混同しない
投与乾癬用100mgは医療機関投与。自己注射案内を流用しない
継続・切替5. モニタリング、休薬、切替、診療録
  • 電子添文の再評価時期までにPASI/BSA/sPGA、DLQI、難治部位、PsA指標を再評価します。
  • 重篤な感染症では投与を保留し、感染消失後に再開可否を判断します。
  • 治療中は生ワクチンを接種せず、他の生物学的製剤との重複を避けます。
  • 切替時は前薬最終投与日、感染徴候、一次・二次無効、不耐容、患者希望を記録します。
  • 診療録には適応根拠、検査結果、選択理由、説明と同意、効果判定日、緊急連絡基準を残します。
一次資料6. 一次資料・学会資料

本節は医療従事者の情報確認を目的とした一般的な整理です。実際の処方は診察時点の最新資料、適応、患者背景、検査結果、施設体制に基づいて判断してください。

09

参考文献・一次資料

  1. PMDA トレムフィア皮下注 医療用医薬品情報
  2. PMDA トレムフィア皮下注 電子添文
  3. PMDA トレムフィア皮下注 患者向医薬品ガイド
  4. 日本皮膚科学会 乾癬における生物学的製剤の使用ガイダンス
  5. 日本皮膚科学会 乾癬の分子標的薬の届出制

最終医学レビュー:2026年8月13日。掲載内容は一般的な医療情報です。実際の適応・処方・紹介は診察時点の最新資料と個々の状態をもとに判断します。