池袋サンシャイン通り皮膚科の診療スペース
Atopic Dermatitis Medicine

モイゼルト軟膏とは|アトピー・湿疹で使う非ステロイド外用薬

モイゼルト軟膏は、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える非ステロイド外用薬です。赤み、かゆみ、部位、年齢、ステロイド外用薬との使い分けを診察で確認します。

ジファミラストPDE4阻害薬非ステロイドアトピー性皮膚炎
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モイゼルト軟膏の位置づけ

ステロイド外用薬ではなく、PDE4阻害により炎症性サイトカイン産生に関わる経路を抑える薬です。皮疹の強さ、部位、既存治療への反応を見て選択します。

モイゼルト軟膏の製品写真
製剤写真:大塚製薬(公式製品情報より)。実際に処方される規格・包装は診察時に確認します。

診察で確認するポイント

顔、首、体幹、四肢など部位ごとの皮疹の強さ、感染やびらんの有無、過去の外用薬での刺激感、保湿の状況を確認します。

一般名
ジファミラスト
分類
外用PDE4阻害薬
主な場面
アトピー性皮膚炎の炎症・かゆみを抑える選択肢
位置づけ
ステロイド外用薬や保湿剤と役割を分けて使います。
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使い方と治療の組み立て

塗る回数や範囲は処方時に確認します。保湿剤、ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬などと同じ目的で重ねるのではなく、役割を分けて使います。

塗る範囲炎症がある部位に使う

乾燥だけの部位には保湿剤を中心にし、赤みやかゆみがある部位の治療薬として考えます。

組み合わせ保湿を土台にする

皮膚バリアを整えるため、保湿剤の継続と外用薬の使い分けを一緒に設計します。

再評価効き方を見直す

改善が乏しい場合は、診断、塗布量、感染合併、別治療への切り替えを確認します。

治療の考え方国内アトピー性皮膚炎診療ガイドラインでは、外用抗炎症薬と保湿・スキンケアを組み合わせ、重症度と部位に応じて治療を調整する考え方が示されています。
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副作用・注意点

刺激感、毛包炎、接触皮膚炎様の反応などに注意します。感染が疑われる部位では先に感染の評価が必要です。

患者さん向け
塗った部位のひりつき、赤みの悪化、ぶつぶつ、じゅくじゅくが出る場合は使用状況を確認します。自己判断で広範囲に増やさないでください。
早めに相談したい変化
強い腫れ、膿、発熱、痛みの増悪、ヘルペスのような水ぶくれがある場合は早めに受診してください。

PATIENT GUIDE

本文に出てくる医療用語

このページで使う専門用語を、患者さん向けに短く言い換えました。

PDE4
炎症反応に関わる酵素です。
医療従事者向けここからは専門情報です

処方・鑑別・安全管理を確認するための情報です。患者さんは上部の患者向け説明をご覧いただき、薬の開始・変更・中止は自己判断せず診察時にご相談ください。

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FOR PRESCRIBERS / MEDICAL PROFESSIONALS

処方医向け:モイゼルトの年齢別濃度・塗布量・妊娠時の注意

ジファミラスト軟膏1%・0.3%について、生後3カ月以上の濃度選択、皮疹0.1m²あたり1g、4週判定、色素沈着、感染、生殖・妊娠時の注意を整理します。

成人は1%、小児は0.3%が基本で、症状により小児でも1%を使用できます。低出生体重児・新生児・生後3カ月未満では臨床試験がありません。

最初の要点を開いています。見出しから「適応」「処方設計」「安全性」「再評価」「一次資料」を必要な順に確認できます。

適応判定1. 適応・年齢・病変面積の確認

ADの診断、炎症範囲、月齢・体格、感染と妊娠可能性を処方前に確認します。

診断と鑑別

ADの診断、接触皮膚炎、疥癬、白癬、脂漏性皮膚炎、乾癬、薬疹を確認し、感染性病変を先に見分けます。

重症度

IGA、EASI、BSA、顔面・頸部・間擦部・手などの難治部位、そう痒NRS、睡眠、POEM/DLQIをベースライン化します。

外用治療歴

薬剤名・濃度・基剤、塗布部位、1回量、回数、期間、残薬、刺激感、ステロイド不安と塗布手技を確認します。

用量2. 0.3%/1%の選択と面積換算
対象・場面製剤・用法塗布量再評価
成人1%を1日2回皮疹0.1m²あたり1gを目安1%で4週以内に改善がなければ中止
小児0.3%を1日2回。症状により1%を1日2回可皮疹0.1m²あたり1gを目安1%で改善後は0.3%への変更を検討
3カ月〜1歳小児用法の対象。0.3%が基本面積と処方量を具体的に計算早期に皮膚反応・感染・使用量を確認
改善後継続の必要性を再評価使用部位とチューブ消費量を記録漫然と長期使用しない
処方前3. 処方前チェック
領域確認判断・説明
感染膿痂疹、毛包炎、ヘルペス、白癬感染部位を避ける。不可避なら適切な抗菌・抗ウイルス・抗真菌治療を先行または併用
皮膚バリア粘膜、潰瘍、明らかに局面を形成するびらんこれらへの塗布を避ける。眼に入れば直ちに水洗
妊娠可能性妊娠・妊娠可能性、妊娠希望、避妊状況投与中と終了後一定期間の適切な避妊を指導。妊婦・妊娠可能性がある女性には投与しないことが望ましい
授乳・生殖授乳、治療必要性、生殖に関する懸念授乳は治療と母乳栄養の利益を比較。動物試験情報を添文に沿って説明
経過観察4. 4週判定と局所有害事象
時期評価対応
早期刺激感、紅斑、そう痒、腫脹、接触皮膚炎、塗布量局所反応・原疾患増悪・感染を鑑別
感染・皮膚所見毛包炎、膿痂疹、ざ瘡、適用部位色素沈着障害発現部位と時期を記録し、継続可否と感染治療を判断
4週IGA/EASI/BSA、そう痒、使用量、アドヒアランス1%で改善がなければ中止。診断・感染・量・手技を再評価
改善後残存炎症、濃度、使用範囲、妊娠計画小児1%は0.3%への変更を検討し、漫然長期使用を避ける
実務5. PDE4阻害外用薬としての処方実務

面積換算

皮疹0.1m²あたり1gを起点に、1回量、1日量、次回診察までの必要本数を処方時に計算します。

同一部位の併用

ステロイド、タクロリムス、デルゴシチニブとの同一部位併用は臨床上の有害事象増加懸念がなくてもデータが十分でないため慎重に判断します。

密封・びらん

明らかなびらん面、密封療法、亜鉛華軟膏を伸ばしたリント布貼付など、吸収を増やす使い方を避けます。

中止・切替6. 中止・切替を考える状況
  • 1%で4週以内に症状改善が認められない
  • 感染、接触皮膚炎、強い刺激、色素変化などが臨床的に問題になる
  • 妊娠が判明した、または妊娠希望により利益・危険性の再評価が必要になった
  • 改善後も連用が続き、継続必要性・濃度・部位が再評価されていない
診療録8. 診療録に残す項目
  • 診断、IGA/EASI/BSA、そう痒・睡眠・QOL、難治部位、感染徴候、必要に応じ臨床写真
  • 薬剤・濃度・基剤、塗布部位、1回量、回数、予定期間、処方総量、併用保湿剤・抗炎症外用薬
  • 年齢・体重、妊娠・授乳、腎障害・高カリウム血症、紫外線療法、感染症、びらん・潰瘍の有無
  • 選択理由、代替治療、刺激感・感染・紫外線・眼粘膜への注意、改善しない場合の受診基準
  • 2週または4週など薬剤固有の評価日、寛解導入後の減量・切替・プロアクティブ療法の計画
SOURCES一次資料・診療ガイドライン

本節は医療従事者の情報確認を目的とした一般的な整理です。実際の処方は診察時点の最新電子添文、診療ガイドライン、患者背景に基づいて判断してください。添付文書の用法・用量と、ガイドラインに基づく維持療法は区別して記載しています。

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池袋でモイゼルト軟膏を相談したい方へ

池袋駅東口・サンシャイン通り周辺でアトピーや湿疹の外用薬を相談したい方に、皮疹の部位と生活背景を見て処方を調整します。

症状を確認

赤み、かゆみ、乾燥、じゅくじゅく、感染徴候を診察で確認します。

薬を選ぶ

保湿剤、ステロイド外用薬、非ステロイド外用薬を役割ごとに選びます。

再診で調整

効き方、副作用、塗りやすさを見て継続・変更を判断します。

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監修医師

薬の基本情報だけでなく、選ぶ条件・避ける条件・改善後の出口まで確認しています。

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

MEDICAL SUPERVISOR

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

院長紹介・経歴を見る

監修医からのメッセージ

モイゼルト軟膏は、「非ステロイドだから安全」という理由だけで選ぶ薬ではありません。承認適応、年齢、塗布部位、感染徴候、使用量、剤形、これまでの治療反応を確認します。本ページでは、導入時の刺激や接触皮膚炎、効果判定、改善後の維持・中止、反応不良時の診断再評価まで確認しています。

このページで医学的に確認した3点
01適応と年齢

対象疾患、使用部位、年齢・患者背景

02塗布設計

使用量、回数、剤形と導入時の注意

03継続判断

効果判定、副作用、中止・変更条件

最終医学レビュー:2026年8月12日確認資料:PMDA電子添文・公的資料・診療ガイドライン
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よくある質問

モイゼルト軟膏は自分の判断で使い続けてもよいですか?

改善後に漫然と続ける薬と、維持目的で続ける薬は異なります。症状、部位、副作用、再発のしやすさを見て継続・変更・終了を判断します。

以前もらった薬を同じ症状に使ってよいですか?

見た目が似ていても、感染、湿疹、かぶれ、にきび、真菌症などで治療が変わります。残薬の使用は診察で確認してからにしてください。